事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

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ソフトウェア・ハードウェア開発のM&A・事業承継の動向と事例

ソフトウェア・ハードウェア開発の領域では、人材不足の解消などを目的としたM&Aが活発です。M&Aにより、譲渡企業は「受託開発からの脱却」、譲り受け企業は「オフショア開発拠点の確保」などのメリットを期待できます。

ソフトウェア・ハードウェア開発の概要

定義

この業種には、以下の事業内容が該当します。

  • ソフトウェア受託開発
  • ソフトウェア自社開発
  • クラウドサービス開発・運用
  • ハードウェア開発

市場規模・環境

ソフトウェア業の市場規模は以下のとおり推移しています。[1]

出典:情報通信業基本調査(経済産業省)を基に弊社作成

ハードウェアに対する情報化投資の金額は以下のとおり推移しています。[2]

出典:ICTの経済分析に関する調査 報告書(総務省)を基に弊社作成

クラウド基盤サービスの市場規模は以下のとおり推移しています。[3]

出典:クラウド基盤サービス市場に関する調査を実施(2021年)(矢野経済研究所)を基に弊社作成

課題・展望

ソフトウェア受託・自社開発、ハードウェア開発

  • IT人材の質および量の不足
  • 諸外国と比較したIT人材の報酬水準の低さ
  • 慢性的な長時間労働

上記の課題を受けて、同領域では以下の対策が求められます。

  • IT人材育成の強化、教育費用の確保
  • スキルの見える化促進、待遇改善(高い報酬水準の設定など)
  • 業務のDX化促進による生産性向上、省力化

クラウドサービス開発・運用

  • 世界のクラウド事業者内におけるポジションの低さ
  • セキュリティやネットワークの安定性に対する不安、技術的なハードルの高さ

上記の課題を受けて、同領域では以下の対策が求められます。

  • 災害等の状況下におけるサービス提供の安定性確保
  • サイバーセキュリティの強化
  • 既存IT産業の技術や知見を活かした人材育成

ソフトウェア・ハードウェア開発のM&A動向

M&Aの件数

2017年〜2021年における、IT・ソフトウェア業のM&A件数は以下の通り推移しています。[4][5][6][7]

出典:2017〜2021年におけるIT・M&A件数の推移(M&A Online)を基に弊社作成
※2021年は12/26、2020年は12/21まで、2019年は12/16までに行われた件数(公表ベース)となります。

M&Aが行われている背景

ソフトウェア・ハードウェア開発の領域では、以下の目的・戦略でM&Aが活用されています。

  • エンジニアをはじめとした人材不足の解消
  • 経営者の高齢化にともなう事業承継
  • オフショア開発拠点の確保や海外進出、事業規模・領域の拡大
  • 競争激化に伴う大手企業の傘下入り、同業他社の買収
  • システムの内製化、市場の成長性が高い領域への新規参入

ソフトウェア・ハードウェア開発でM&Aを行うメリット・デメリット

メリット

譲渡企業

  • 不採算事業からの撤退や受託開発ビジネスからの脱却を実現し、自社開発や新サービスの立ち上げに集中できる
  • 人材(エンジニアなど)の待遇や教育環境を改善できる
  • 後継者不足の企業でも事業承継を行い、会社の売却益を確保できる
  • 個人保証や負債から解放される
  • 大手IT企業の傘下に入ることで、受注の安定化や最新技術の獲得などを期待できる

譲り受け企業

  • 最新技術や優秀な技術者などを確保し、収益性の向上などを実現できる
  • オフショア開発拠点の確保や事業規模拡大により、売上の増大やコスト削減を期待できる
  • 同業他社を買収することで、市場でのポジションを強化できる
  • 業務の内製化により、利益率の向上を図れる
  • 短期間で新しい事業領域への参入を果たせる

デメリット

譲渡企業

  • 経営の自由度が低下する、株主としての地位を失う
  • 希望条件で会社や事業を売却できない場合がある

譲り受け企業

  • 譲渡企業から円滑にエンジニアを引き継げない、または買収後に離職されるおそれがある
  • 未払残業代や訴訟リスクなどを引き継ぐおそれがある

ソフトウェア・ハードウェア開発のM&Aを成功させるポイント

譲渡企業

  • 優秀な技術者の確保・育成を図る、技術者が有するスキルの見える化を図る
  • 市場ニーズを踏まえた開発体制の整備や使用言語の選択を図る
  • 元請比率を高める、譲り受け企業から見て魅力のある取引先を多く確保する
  • 二重派遣や長時間労働などの法務・労務問題を最大限解決しておく
  • 売掛金・買掛金の回収・支払期間を考慮し、事業運営に支障が生じないように資金・事業計画を策定しておく

譲り受け企業

  • エンジニアなどの技術者の人数や使用言語、スキルなどを精査する
  • 市場のニーズや自社の経営戦略に適合する技術やノウハウ等を有する譲渡企業を選定する
  • 円滑に技術者を引き継げるかどうかを精査する、買収後にエンジニアの離職を防止するための取り組み(待遇向上など)を実施する
  • 二重派遣などの法務・労務リスクを精査し、対策を徹底する
  • 開発期間の長期化等に伴い、運転資金が予想に反して増加する事態を考慮して、買収計画やその後の事業計画を練る

ソフトウェア・ハードウェア開発のM&A事例・インタビュー

主な有名事例

M&Aが行われた時期

譲渡企業・譲り受け企業の概要

M&Aの目的・背景

M&Aの手法・成約

2022年1月[8]

譲渡企業:ゼネラルソフトウェア

譲り受け企業:システムリサーチ

譲り受け企業:関東圏および関西圏の取引拡大、ソフトウェア・テスト業務のサービス拡充

手法:株式譲渡

結果:システムリサーチがゼネラルソフトウェアの全株式を取得し、同社を子会社化

取得価額:11億9,500万円[9]

2021年4月

譲渡企業:Blue Yonder 

譲り受け企業:パナソニック

譲り受け企業:サプライチェーンにおけるオペレーション力強化など

手法:合併

結果:パナソニックがBlue Yonderの全株式を取得(2020年7月取得分を含む)し、同社を子会社化

取得価額:約7,800億円[10]

2021年1月

譲渡企業:ソード

譲り受け企業:PCIホールディングス

譲り受け企業:ハードウェアとソフトウェアの融合による付加価値の向上

手法:株式譲渡

結果:PCIホールディングスがソードの全株式を取得し、同社を子会社化

取得価額:42億800万円[11]

[1] 情報通信業基本調査(経済産業省)
[2] ICTの経済分析に関する調査 報告書(総務省)
[3] クラウド基盤サービス市場に関する調査を実施(2021年)(矢野経済研究所)
[4] 2018年のIT・ソフト業界のM&Aを振り返る(M&A Online)
[5] 2019年のIT・ソフトウエア業界(M&A Online)
[6] 2020年のIT・ソフトウエア業界のM&A(M&A Online)
[7] DXの流れが強まる中、M&Aの件数、金額ともに過去最高を更新(M&A Online)
[8] ゼネラルソフトウェアの株式取得完了(システムリサーチ)
[9] ゼネラルソフトウェアの子会社化(システムリサーチ)
[10] Blue Yonderの株式取得(パナソニック)
[11] ソードの株式取得(PCIホールディングス)

M&Aサクシードで成約した事例

M&Aサクシードでご成約された、ソフトウェア・ハードウェア開発の成功事例をご紹介します。

ソフトウェア・ハードウェア開発に関連する業界でも成約が生まれています。

譲渡
広告・web制作・コンサル事業
  • 業種
    印刷・広告・出版業
  • 地域
    関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
受託開発・制作業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
譲渡
システム開発業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
教育事業・医療事業等
  • 業種
    教育、幼児教育、保育業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    100億円以上
譲渡
ソフトウェア開発業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
SaaS等開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    25億円~50億円
譲渡
スマホブラウザ対応ネットゲーム
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
デジタルコンテンツ開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
譲渡
医療分野特化 スマホアプリ開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
デバイス開発・製造販売等
  • 業種
    機械・電機・電子部品
  • 地域
    北関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
地域密着型 広告制作会社
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    中部地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
SaaS等開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    25億円~50億円
譲渡
人事系システム コンサルティング
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
情報システム開発業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    100億円以上
譲渡
建設現場用製品製造
  • 業種
    機械・電機・電子部品
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
事業譲渡
譲り受け
システム開発業等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
譲渡
SES企業
  • 業種
    人材紹介・派遣業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
システム・アプリ等開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
WEBマーケティング業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
株式譲渡
譲り受け
PR会社
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    25億円~50億円
譲渡
広告制作会社
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
不動産系メディア運営等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
譲渡
インバウンドPR・広告代理店
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
ネットワーク企画開発等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
譲渡
ホームページ制作会社
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
メディア運営企業
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
譲渡
クリエイティブブティック
  • 業種
    サービス業(法人向け)
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
WEBマーケティング業等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
譲渡
システム受託開発会社
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
株式譲渡
譲り受け
WEBマーケティング業等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
譲渡
ソフトウェア開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    北関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
システム開発・導入支援等
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
スマホアプリの企画開発
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
株式譲渡
譲り受け
リユース・小売店舗展開等
  • 業種
    サービス業(個人向け)
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    100億円以上
譲渡
データ入力・ソフトウェア開発会社
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    5億円~10億円
株式譲渡
譲り受け
ソフトウェア開発・BPO
  • 業種
    IT、WEB、通信業
  • 地域
    近畿地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円

ソフトウェア・ハードウェア開発のM&A案件一覧

M&Aサクシードに掲載されているソフトウェア・ハードウェア開発のM&A売却・事業承継案件のうち、企業様に許可をいただいた一部案件の基本情報のみを掲載しています。会員登録(無料)すると全ての売却案件情報が閲覧できます。

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システム開発業界は人材不足の慢性化やクラウド化の進展により過渡期を迎えており、M&Aが活発化しています。近年のシステム開発業界の動向と、システム開発会社の最新M&A事例を厳選して30例お伝えします。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)

ソフトウェア業の売却・M&A動向と最新事例20選
M&A・事業承継
ソフトウェア業の売却・M&A動向と最新事例20選

ソフトウェア業に対するニーズがデジタル化などを背景として拡大し、ソフトウェア企業の売却・M&Aも活性化しています。ソフトウェア業の現況とM&A動向・事例、M&Aを行うメリットなどをくわしく解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)

ソフトウェア業界の最新M&A事例・動向、メリット、流れ
M&A・事業承継
ソフトウェア業界の最新M&A事例・動向、メリット、流れ

ソフトウェア業界では、市場規模の拡大に伴い、人材確保などのメリットを得る目的によるM&Aが活発です。ソフトウェア業界の最新M&A事例・動向、売却・買収のメリット、M&Aの流れをわかりやすく解説します。

システム開発・受託開発の最新売却・M&A事例、売却価格の相場
M&A・事業承継
システム開発・受託開発の最新売却・M&A事例、売却価格の相場

システム開発・受託開発会社の売却は、後継者不足などの課題を背景に増加傾向です。システム開発・受託開発会社の売却・M&A事例やメリット、売却価格の相場、高値での売却可能性を高める方法を徹底解説します。(中小企業診断士 鈴木裕太 監修)

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