定義

戸建住宅建設の業種には、一戸建ての住宅を建設する事業所が該当します。
主に以下の業種が含まれます。

市場規模・環境

2020年度の防水工事の市場規模は856,721百万円、2019年度は921,837百万円です。
2016年度が430,589百万円であったため、全体として増加傾向です。[1]

出典：建設工事統計調査(政府統計の総合窓口)を基に弊社作成

2020年度の屋根工事の市場規模は419,866百万円です。
2019年度が643,880百万円であったため年によって需要にバラつきがあると言えます。[1]

出典：建設工事統計調査(政府統計の総合窓口)を基に弊社作成

課題・展望

• 「ウッドショック」と呼ばれる世界的な木材価格の高騰・建築資材不足(下図)[2]
• 省エネ基準に満たない多数の既存住宅の改修・省エネ改修を推進する必要性の高まり
• 少子高齢化

出典：企業物価指数の公表データ一覧(日本銀行)を基に弊社作成

M&Aの件数

戸建住宅建設のみを集計したM&A件数・規模に関するデータはありません。そこでここでは「建設業」のM&Aの件数を紹介します。
「建設業」のM&A件数(2021年の発表件数)は50件でした[3]。2012〜2021年までの件数推移は以下のとおりです。[3][4]

出典：「建設業界」M＆A取引金額が過去最高に(M&A Online)、M＆Aの主役交代!? 「製造業」が「サービス業」にトップの座を譲る(M&A Online)を基に弊社作成

M&Aが行われている背景

戸建住宅建設では、主に以下等の背景があり、M&Aが活用されています。

• 高齢労働者の割合が高い
• 収益性が低い
• 戸建住宅建設の需要は経済情勢の影響を強く受ける
• 建設業法の改正

メリット

デメリット

譲渡企業

• 許認可・従業員・設備など自社の強みの把握
• 定期的に受注している得意先の存在
• 有資格者の数
• 若い従業員の割合
• 建設機械・資材・車両をどの程度保有しているか

譲り受け企業

• 経営管理責任者の担い手
• 財務などについてのデューデリジェンスの徹底
• シナジーが発揮できるか

主な有名事例

[1]建設工事統計調査(政府統計の総合窓口)
[2]企業物価指数の公表データ一覧(日本銀行)
[3]「建設業界」M＆A取引金額が過去最高に(M&A Online)
[4] M＆Aの主役交代!? 「製造業」が「サービス業」にトップの座を譲る(M&A Online)
[5]株式の取得（子会社化）(エムジーホーム)
[6]熊本から全国展開へ始動　タクエーホームとのＭ＆Ａで関東に進出(リブワーク)
[7]公開買付届出書 (長谷工コーポレーション)
[8]大量保有報告書 (長谷工コーポレーション)