事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

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その他倉庫・運送サービスのM&A・事業承継の動向と事例

その他倉庫・運送サービスのM&Aは、競争の激化や3PLへの対応等を背景に活発です。M&Aによって、譲渡企業は「従業員の雇用維持」、譲り受け企業は「人材確保」等のメリットを得られます。

その他倉庫・運送サービスの概要

定義

倉庫に物品を保管する「倉庫業」や運送に関するサービスを提供する「運送サービス業」等が該当します。
主に以下の業種が含まれます。

業種

定義

倉庫

寄託を受けた荷物の倉庫での保管

梱包・仕分け

物品の荷造りや配送先ごとの分別

運送代理店

運送機関の業務の代行や運送契約の締結等の代理

貿易仲介

輸出者・輸入者間の仲介

その他運送関連サービス

上記に分類されない運送に附帯するサービスの提供

市場規模・環境

倉庫業の市場規模(売上高)は以下のとおり推移しています。[1]

出典:サービス産業動向調査(e-Stat)を基に弊社作成
※売上高は「年平均×12」で算出

課題・展望

業務の効率化・生産性向上

近年、コロナショックによるEC市場の拡大や郊外の物流施設の増加により、物流業界の人手不足は深刻化しているため、業務の効率化と生産性向上が大きな課題になっています。

出典:人手不足に対する企業の動向調査(2022年10月)(帝国データバンク)を基に弊社作成

高度なノウハウが必要となる新たな分野への進出

また、長期にわたる経済停滞・日本の港湾施設における国際的地位の低下・工場の海外移転等により、倉庫業界の伝統的な収入源である保管料や荷役料の前提となる入出庫量や保管数量は、大きな成長が見込めない状況です。
このことにより、さらに高度なノウハウが必要な新たな分野への進出が図られています。

出典:令和2年度 倉庫事業経営指標(国土交通省)を基に弊社作成

例えば、医薬品の物流センターでは、厳密な温度・湿度管理が求められる倉庫業務に加え、表示等製造免許を取得し、管理薬剤師を配置して医薬品・医療機器の包装・ラベル表示業務を行う動きが活発です。

倉庫業では、大企業を中心に顧客からの保管・荷役・輸送などの物流業務のすべてのプロセスを一括して引き受けるサードパーティロジスティクス(3PL)を展開する動きが見られます。

国際輸送の分野では、アジアと中東とのグローバルネットワークを強化する傾向が見られ、一般的である日本発着の国際輸送事業から、三国間の国際輸送事業の強化に向けた一歩を踏み出す動きが見られます。

以上より今後の成長の鍵は、海外において日本国内と同等の保管品質と納期を確保するための組織体制とグローバル人材の強化にあると言えるでしょう。

その他倉庫・運送サービスのM&A動向

M&Aの件数

運輸・倉庫業のM&A件数は以下のとおり推移しており、2016年と比べると2020年は件数が増加しました。
ただし、2021年は11件となり、2012年以降の10年間において下から3番目の件数となりました。[2]

参考:〔M&A統計〕21年の運輸・倉庫業界、件数は下位から3番目(時事通信ニュース)を基に弊社作成

M&Aが行われている背景

  • 世界同時不況による売上の不振
  • 規制緩和による新規参入者の増加
  • 競争の激化
  • 3PLへの対応

その他倉庫・運送サービスでM&Aを行うメリット・デメリット

メリット

譲渡企業

  • 後継者問題・相続問題への対応
  • 従業員の雇用維持
  • 連帯債務の返済
  • 大企業の傘下での効率的な安定経営
  • 3PL事業進出のきっかけを得られる

譲り受け企業

  • ビジネス規模の拡大
  • 人材確保
  • ニーズのある地域への進出
  • スケールメリットの確保
  • 被買収企業のブランドと信頼の獲得

デメリット

譲渡企業

  • 買い手を探すのに時間がかかる場合がある
  • 売却による利益が期待したほど大きくない可能性がある

譲り受け企業

  • 簿外債務の承継
  • 従業員離職の可能性

その他倉庫・運送サービスのM&Aを成功させるポイント

譲渡企業

  • 事業のキーとなる従業員の離職防止
  • 企業の磨き上げによる譲渡価格の上昇

譲り受け企業

  • 資金繰りの確認:特に季節や景気の変動に左右される貨物を扱う場合、一時的に資金が不足する場合があるため
  • 設備投資の要否:M&A後も新たな倉庫用地の取得・既存倉庫の改修・空き地活用が必要になる可能性があるため

その他倉庫・運送サービスのM&A事例・インタビュー

主な有名事例

M&Aが行われた時期

譲渡企業・譲り受け企業の概要

M&Aの目的・背景

M&Aの手法・成約

2022年7月

譲渡企業:M・Kロジ

譲り受け企業:丸和運 輸機関

譲り受け企業:EC物流事業における機能強化

手法:株式譲渡

結果:完全親子関係

取得価額:約4,144百万円[3]

2020年12月

譲渡企業:UACJ物流

譲り受け企業:センコー

重量貨物輸送分野におけるさらなる事業の発展

手法:株式譲渡

結果:議決権比率66.7%の親子関係

取得価額:3,101百万円[4]

2022年07月

譲渡企業:和幸流通サービス

譲り受け企業:南日本運輸倉庫

譲り受け企業:さらなる品質の向上・効率化・サービス向上

手法:株式譲渡

結果:完全子会社[5]

[1]サービス産業動向調査(e-Stat)
[2] 〔M&A統計〕21年の運輸・倉庫業界、件数は下位から3番目(時事通信ニュース)
[3]M・Kロジの株式取得による子会社化(丸和運輸機関)
[4]連結子会社の株式一部譲渡 (UACJ)
[5]和幸流通サービスの株式取得|南日本運輸倉庫

M&Aサクシードで成約した事例

その他倉庫・運送サービスに関連する業界でも成約が生まれています。

譲渡
一般貨物運送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
一般貨物運送事業・倉庫業等
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
好立地倉庫 3PL事業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
運送業・物流業等
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
一般貨物自動車運送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    中部地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
物流総合企業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    中部地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
一都三県対象 運送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
食品中心配送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
譲渡
一般区域貨物運送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    北海道地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
総合物流企業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    5億円~10億円
譲渡
一般貨物自動車運送業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
一般貨物運送事業・派遣業等
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円
譲渡
一般貨物運送事業・食品加工業
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
株式譲渡
譲り受け
アパレル小売・OEM等
  • 業種
    日用品
  • 地域
    四国地方
  • 売上高
    2億5,000万円~5億円
譲渡
貨物運搬業・産業廃棄物処理
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    1億円~2億5,000万円
株式譲渡
譲り受け
物流・海運・倉庫業等
  • 業種
    運送業
  • 地域
    南関東地方
  • 売上高
    10億円~25億円

その他倉庫・運送サービスのM&A案件一覧

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