- 一般貨物運送業
- 業種
- 運送業
- 地域
- 南関東地方
- 売上高
- 1億円~2億5,000万円
- 一般貨物運送事業・倉庫業等
- 業種
- 運送業
- 地域
- 南関東地方
- 売上高
- 10億円~25億円
バス・鉄道・タクシーのM&A・事業承継の動向と事例
バス・鉄道・タクシーのM&Aは、運転者の確保などを目的として活発に行われています。M&Aによって、譲渡企業は「路線の継続」、譲り受け企業は「本社機能の統合によるコスト削減」のメリットを得られます。
バス・鉄道・タクシーは短距離、長距離問わずに、人や物を一定の場所まで輸送するサービス全般です。
2019年度における国内旅客輸送量(人ベース)は、鉄道251億人、乗合バス42億人、タクシー12億人[1]でした。
5年間の推移は下記のとおりで、鉄道は緩やかな上昇、乗合バスは横ばい、タクシーは減少傾向にあります。
出典:2020年度交通政策白書 (国土交通省)を基に弊社作成
今後の課題として、日本の人口減少により将来的に旅客輸送量の減少が見込まれること、ドライバーの高齢化の2点が挙げられます。
直近では鉄道、バスは都市部への就業が集中することで定期利用者が増加し、輸送量の減少には至っていません。
タクシーは法人利用の減少や新型コロナウィルスの影響で外出を控える動きもあり長期にわたって減少傾向にあります。[1]
出典:2020年度交通政策白書 (国土交通省)を基に弊社作成
他方で、将来的に日本全体の人口が減少すれば、鉄道とバスでも将来的には旅客輸送量の減少が見込まれます。
2020年における運転者の平均年齢はバス51.8歳、タクシー59.5歳[2]です。
2016年と比較すると、2020年はバス・タクシーともに平均年齢は上昇しています。
出典:交通政策白書について(国土交通省)を基に弊社作成
業種全体のM&A件数データはありませんが、タクシー業の主な買い手である第一交通産業は、2019年に2件[2]のM&Aを実施しています。
2010~2014年は多い年で8件[3]のM&Aを行っており、成長戦略の一つとしてM&Aを採用している企業の一社です。
この事業領域では、主に以下の背景でM&Aが活用されています。
譲渡企業 |
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譲り受け企業 |
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譲渡企業 |
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譲り受け企業 |
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M&Aが行われた時期 | 譲渡企業・譲り受け企業の概要 | M&Aの目的・背景 | M&Aの手法・成約 |
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2022年7月 | 譲渡企業:苫小牧観光ハイヤー 譲り受け企業:第一交通産業 | 譲り受け企業:タクシー台数の増加による事業拡大 | 手法:株式譲渡 結果:第一交通産業が苫小牧観光ハイヤーの株式100%を取得[4] 取得価額:非公開 |
2022年6月 | 譲渡企業:文化交通 譲り受け企業:大阪バス | 譲り受け企業:文化交通の経営強化、従業員の雇用安定、さらなる事業拡大 | 手法:株式譲渡 結果:大阪バスが文化交通の株式100%を取得[5] 取得価額:非公開 |
2020年3月 | 譲渡企業:タカモリタクシー 譲り受け企業:第一交通産業 | 譲り受け企業:タクシー台数の増加による事業拡大 | 手法:株式譲渡 結果:第一交通産業がタカモリタクシーの株式100%を取得[6] 取得価額:非公開 |
[1] 2020年度交通政策白書 (国土交通省)
[2] 交通政策白書について(国土交通省)
[3] 第一交通産業のM&A(M&A Online)
[4] 苫小牧観光ハイヤーの株式取得(第一交通産業)
[5] 連結子会社の異動(中部日本放送)
[6] タカモリタクシーの株式取得(第一交通産業)
バス・鉄道・タクシーに関連する業界でも成約が生まれています。
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