- 管工事施工管理技士業
- 業種
- 建設、土木、工事業
- 地域
- 中部地方
- 売上高
- 1億円~2億5,000万円
- 建設・工事業
- 業種
- 建設、土木、工事業
- 地域
- 近畿地方
- 売上高
- 10億円~25億円
管工事のM&A・事業承継の動向と事例
管工事業では、同業者や他の設備工事業者とのM&Aが活発に行われています。M&Aにより譲渡企業は事業基盤安定化や事業承継(後継者難解消)を実現でき、譲り受け企業は既存事業の拡大や新事業領域への進出を図れます。
管工事業は設備工事業の一種で、水・油・ガス・蒸気などの導管・配管や給排水設備、冷暖房・空調設備、厨房設備、衛生設備などの設置工事を行う業種です。
管工事業(主要20社)の受注高は以下のように推移しています。
年度による増減はあるものの、概ね安定的に推移していると言えます。[1]
出典:設備工事業に係る受注高調査結果(国土交通省)を基に弊社作成
管工事業には以下のような課題があります。[2]
若年人材の確保・定着を例に挙げると、若者の採用状況に関するアンケート調査に対して、「採用予定はあったものの、実際に採用することはできなかった」と回答した管工事業者が28.2%に及ぶことからも、深刻な課題であることがわかります。[1]
参考:これからの管工事業界のために 全管連ビジョン2020(全国管工事業協同組合連合会)を基に弊社作成
また、若手の入職を促進するための課題として以下の回答が多かったことから、労働環境や賃金水準などの改善が重要であることが言えるでしょう。[2]
建設業界全体のM&A件数は以下の通り増加傾向です。
したがって、管工事のM&Aも活発に行われていると考えられます。[3][4]
出典:「建設業界」M&A取引金額が過去最高に(M&A Online)、M&Aの主役交代!? 「製造業」が「サービス業」にトップの座を譲る(M&A Online)を基に弊社作成
譲渡企業 |
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譲り受け企業 |
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譲渡企業 |
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譲り受け企業 |
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M&Aが行われた時期 | 譲渡企業・譲り受け企業の概要 | M&Aの目的・背景 | M&Aの手法・成約 |
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2022年10月[5] | 譲渡企業:キャプティ(東京ガス子会社) 譲り受け企業:日鉄パイプライン&エンジニアリング | 両社の導管工事事業の強化 | 手法:吸収分割 結果:キャプティの導管工事事業を日鉄パイプライン&エンジニアリングが承継[6] |
2022年1月[7] | 譲渡企業:光陽エンジニアリング 譲り受け企業:エクシオグループ | 譲渡企業:顧客基盤の更なる強化 譲り受け企業:都市インフラ事業の拡大 | 手法:株式交換 結果:エクシオグループが光陽エンジニアリングの全株式を取得[8] |
2020年10月[9] | 譲渡企業:朝日設備工業 譲り受け企業:コムシスホールディングス | 東海地域における事業展開強化、経営資源連携によるシナジー最大化 | 手法:株式交換 結果:コムシスホールディングスが朝日設備工業の全株式を取得 取得価額:5億円相当[10] |
[1]設備工事業に係る受注高調査結果(国土交通省)
[2]これからの管工事業界のために 全管連ビジョン2020(全国管工事業協同組合連合会)
[3]「建設業界」M&A取引金額が過去最高に(M&A Online)
[4]M&Aの主役交代!? 「製造業」が「サービス業」にトップの座を譲る(M&A Online)
[5]沿革(キャプティ)
[6]キャプティの導管工事事業の分割・承継(東京ガス)
[7]エクシオグループと株式交換(光陽エンジニアリング)
[8]光陽エンジニアリングの完全子会社化(エクシオグループ)
[9]会社概要(朝日設備工業)
[10]朝日設備工業の完全子会社化(コムシスHD)
管工事に関連する業界でも成約が生まれています。
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