事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

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リサイクル業のM&A・事業承継の動向と事例

リサイクル業のM&Aは、規模の経済効果の獲得などを目的として活発に行われています。M&Aによって、譲渡企業は「後継者不足の解消」、譲り受け企業は「ネット事業とのシナジー創出」などのメリットを得られます。

リサイクル業の概要

定義

リサイクル業は、リサイクルショップ、金券ショップやその他リサイクル業が該当します。

市場規模・環境

リユース業の市場規模は、2021年は2兆6,988億円[1]でした。過去5年の推移は下記のとおりであり、右肩上がりに推移している市場です。

出典:リユース業界の市場規模推計(リサイクル通信)を基に弊社作成

また、中古品小売業(リサイクルショップなどを含む)の市場規模(売上高)は以下のとおり推移しています。[2]

出典:経済構造実態調査(e-Stat)を基に弊社作成

課題・展望

  • SDGsを意識した消費行動が増え、市場規模は拡大傾向にある
  • 実店舗型からネット型への転換(下図参照)[3]が見られ、メルカリなどCtoCアプリが市場をけん引
  • 取扱商品の差別化が難しい業種のため、価格競争に巻き込まれやすい点に留意

出典:商品券・ギフト券/eギフト市場規模推移・予測(矢野経済研究所)を基に弊社作成

リサイクル業のM&A動向

M&Aの件数・規模

リサイクル業のM&A件数は2018年4件[2]、2019年4件[4]、2020年は13件[4]でした。
市場規模の拡大、環境への配慮などからリサイクル業のM&A件数も増加傾向にあります。

出典:2020年の小売業界のM&Aを振り返る(M&A Online)を基に弊社作成

M&Aが行われている背景

この事業領域では、主に以下の背景でM&Aが活用されています。

  • 後継者不足の解消
  • リサイクル品の評価など、専門的な知見、ノウハウの獲得
  • 営業エリア拡大
  • 大量仕入・販売による規模の経済効果の獲得

リサイクル業でM&Aを行うメリット・デメリット

メリット

譲渡企業

  • 後継者不足問題の解決
  • 従業員やアルバイトの雇用を守れる
  • 会社売却資金の獲得
  • 売れ残ったリサイクル品の処理に悩む必要がなくなる

譲り受け企業

  • 大量仕入による仕入コストの圧縮
  • リサイクル品の評価や販売に関するノウハウの獲得
  • 営業エリアの拡大による事業リスクの分散
  • ネット事業と組み合わせることによるシナジー創出
  • リサイクル品の種類を増やすことによる顧客単価のアップ

デメリット

譲渡企業

  • 売れ残ったリサイクル品の評価はほとんど付かない可能性がある
  • 店長や従業員に反対され、引き継ぎがうまくいかないリスクがある
  • 売却後はリサイクルショップから得られる収入が得られず、経営に関与することもできない

譲り受け企業

  • 大量の不良在庫を抱えてしまうリスクがある
  • 会社ごと買収する場合、未払残業代など簿外負債を引き継いでしまうリスクがある
  • 当初想定していたシナジー創出ができず、投資回収に時間がかかることがある

リサイクル業のM&Aを成功させるポイント

譲渡企業

  • リサイクル品の仕入日、仕入額、販売額など、在庫品のデータを整備しておく
  • 引継ぎを進める際において、店長や従業員とのコミュニケーションを慎重に進める
  • 不良在庫がある場合には、事前に処分を進めておく
  • 引越シーズンなど、繁忙期にM&Aの交渉を行うことはなるべく避け、余裕をもって交渉に臨む

譲り受け企業

  • リサイクル品を引き継ぐ際の評価を慎重に行う
  • 古物商許可など、事業引継に必要な許認可を調査しておく
  • 店舗の賃貸契約の状況や周辺環境について調査する
  • 取り扱っているリサイクル品とのシナジー効果を事前に考えておく

リサイクル業のM&A事例・インタビュー

主な有名事例

M&Aが行われた時期

譲渡企業・譲り受け企業の概要

M&Aの目的・背景

M&Aの手法・成約

2022年6月

譲渡企業:フォーナイン 

譲り受け企業:BuySell Technologies

リユースプラットフォームのSaaS化など大幅なシナジー創出

手法:株式譲渡

結果:BuySell Technologiesがフォーナインの株式75%を取得

取得価額:2,250百万円[5]

2020年10月

譲渡企業:ピックアップジャパン

譲り受け企業:トレジャー・ファクトリー

事業シナジーの創出

手法:株式譲渡

結果:トレジャー・ファクトリーがピックアップジャパンの株式100%を取得

取得価額:非公表[6]

2020年4月

譲渡企業:エスエヌシー

譲り受け企業:SHIFT

ブランド力の向上や営業窓口の拡大

手法:株式譲渡

結果:SHIFTがエスエヌシーの株式100%を取得

取得価額:908百万円[7]

[1] リユース業界の市場規模推計(リサイクル通信)
[2] 経済構造実態調査(e-Stat)
[3] 商品券・ギフト券/eギフト市場規模推移・予測(矢野経済研究所)
[4] 2020年の小売業界のM&Aを振り返る(M&A Online)
[5] フォーナイン社の子会社化(BuySell Technologies)
[6] ピックアップジャパン社の子会社化(トレジャー・ファクトリー)
[7] エスエヌシー社の子会社(SHIFT)

M&Aサクシードで成約した事例

リサイクル業に関連する業界でも成約が生まれています。

譲渡
マンツーマンゴルフスクール
  • 業種
    娯楽、レジャー業
  • 地域
    中部地方
  • 売上高
    5,000万円~1億円
事業譲渡
譲り受け
多角展開 スポーツ・リサイクル等
  • 業種
    廃棄物処理、リサイクル業
  • 地域
    中部地方
  • 売上高
    25億円~50億円

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