電気工事会社のM&A・売却動向と事例20選
電気工事のM&A・売却案件一覧を見る電気工事業はM&Aが盛んな業種のひとつで、同業者をはじめ様々な業種との間でM&Aが行われています。電気工事業界の現況やM&Aの動向・メリット、近年のM&A・売却事例をくわしく解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)
▶ 最新データ:電気工事会社のかいしゃ価値トレンド(同業の会社がいくらでM&Aしたか)

電気工事業界の現況
本記事では、電気工事士法・電気工事業法に基づいて事業を展開する電気工事会社のM&Aについて解説します(近縁業種である電気通信工事業を専業とする会社は除外しています)。
ここではまず近年の電気工事業界の動向を整理しておきます。

M&Aとは?意味・種類・流れを図解でわかりやすく解説【2026年最新】
M&Aとは合併と買収の総称です。意味・目的・手法の種類・進め方の流れを図解でわかりやすく解説。中小企業の事業承継での活用や2026年の最新動向もまとめています。
電気工事業の工事高の推移
国土交通省の建設工事施工統計調査によると、電気工事業の完成工事高は1996年度の約11.6兆円をピークとして減少に転じ、2003年度から2012年度までは7兆円程度で推移していましたが、2013年以降は東日本大震災復興などの需要により増加傾向に転じました。[1]

建設工事施工統計調査(国土交通省)を基に作成
近年は東京オリンピックの工事需要もあり堅調で、2019年には完成工事高が約8.9兆円に達しています。[2]

建設工事施工統計調査(国土交通省)を基に作成
主要20社を対象とした設備工事業に係る受注高調査によると、電気工事業の受注高は2020年にはコロナ禍の影響で大きく落ち込みました。
2021年も緊急事態宣言期に前年比マイナスとなっていますが、回復傾向も見えてきています。[3]
電気工事業の工事高は建設業全体の動向に左右される側面が大きく、国内の建設投資(建築・土木工事への投資合計額)の動向から今後の見通しをある程度占うことができます。
みずほ銀行の予想によると、2021年度以降の建設投資はコロナ禍や中長期的な人口減少の影響を免れないものの、公共・民間の大型工事(インフラ維持更新・首都圏都市再開発・リニア中央新幹線関連工事)による需要が下支えし、底堅く推移するものと見られます。[4]

参考:建設投資額(名目値)の推移
出典:「令和3年度(2021年度) 建設投資見通し」(国土交通省)
リニューアル工事・環境関連工事の需要増加
工事内容としては新築・新設に伴う設備工事の割合が高いものの、近年ではリニューアル(維持・修繕)工事の需要が堅調に推移しており、今後もこの傾向は続いていくものと見られます。[1]
新築・新設工事の場合、施主は設備工事も含めた工事全体をゼネコンなどに一括発注し、電気工事会社を初めとする設備工事会社は下請として工事を受注するケースが多くを占めますが、リニューアル工事においては設備工事会社が直接受注するケースも少なくありません。
そのため、設備工事業界においてはリニューアル工事への対応力を強化することにより直接受注の割合を上げ、利益率を高めようとする動きが見られます。
また、環境に配慮した建築のニーズも拡大することが予想され、この方面でも設備工事会社が独自性を発揮する余地が多分にあると考えられます。[5]
事業総合化の動き
設備工事会社にリニューアル工事や環境関連工事などを直接発注するケースでは、必要となる工事の種類を見極めて適切な業者を個別に選び出して発注するとなると施主の負担が大きいため、電気・空調・給排水などの各種設備工事を一体的に実行できる会社のほうが受注に有利です。
また、建築投資の伸びがあまり期待できない状況においては、多種類の工事に対応できるように業容を拡大し相乗的な受注拡大を図ることが、事業成長の重要な戦略となります。
こうした背景から、設備工事業界では事業の総合化を進める動きが活発化しています。[5]
人材不足・高齢化
建設業界全体で就業者の減少と高齢化が問題となっています。[6]
2019年度の建設業構造実態調査では、電気工事会社の81.1%(個人事業主の63.6%)が人材不足を経営上の課題として挙げており、後継者問題を抱えている会社も40.4%(個人事業主では59.1%)にのぼります。[7]

2019年度建設業構造実態調査 経営上の課題(国土交通省)を基に作成
高齢熟練者の退職が相次ぐことで人材不足が今後さらに深刻化する恐れがあり、労働環境改善などによる若年就業者の入職促進やAI・ロボット導入による業務効率化、協業・M&Aを通した人材力向上などの対応が求められています。

後継者がいない会社の4つの選択肢|廃業以外の道と対策を徹底解説
後継者がいない経営者の選択肢は、親族・従業員への承継、M&A、廃業の4つ。各選択肢のメリット・デメリットと進め方、廃業を避けるための早期対策を解説します。
[1]研究所だよりNo.351 建設関連産業の動向・電気工事業(建設経済研究所)
[2]2019年度建設工事施工統計調査・表番号8-3(e-Stat)
[3]設備工事業に係る受注高調査・電気工事(e-Stat)
[4]日本産業の中期見通し(みずほ銀行)
[5]総合化を進める設備工事会社の将来像(三井住友信託銀行)
[6]建設業及び建設工事従事者の現状(国土交通省)
[7]2019年度建設業構造実態調査(経営上の課題)(e-Stat)
電気工事業におけるM&Aのメリットと動向
電気工事会社の買収により、買い手企業は売り手企業の経営資源(施工技術力、有資格者を初めとする人材、顧客基盤、営業ノウハウ、実績など)を獲得し、比較的短期間で事業の内容や規模を拡大することができます。
実際に、以下のような買収者・買収目的による電気工事会社の買収が盛んに行われています。
買収者 | 買収目的 |
|---|---|
同業者 | 顧客基盤・取引基盤の拡大 |
電気工事以外の設備工事会社・総合設備工事会社 | 業容拡大・事業総合化 |
電気機器のメーカー・商社など | 据付・メンテナンス工事の内製化 |
人材派遣会社 | 対応分野拡大 |
ビル・施設管理会社 | 電気工事の内製化 |
売り手側としては、自社よりも事業基盤の大きな同業者・異業種企業に会社を売却することにより、受注機会や業容の拡大、業務管理の効率化、雇用の安定化、後継者の確保(第三者への事業承継)などが可能になります。
電気設備は現代文明の基盤のひとつであり、多方面の事業に関係してくることから、電気工事会社は様々な業種からの買収ニーズが高く、比較的売却しやすい業種であると言えるでしょう。
電気工事会社が買い手となるM&Aでは、同業者買収のほか、空調設備・給排水設備などの設備工事会社を買収して事業総合化を図る例が多く見られます。
また、大手電気工事会社・総合設備工事会社においては海外の設備工事会社を買収する動きが盛んです。
電気工事会社の評価や譲渡先の可能性を調べるには
電気工事業界は異業種からの買収ニーズも高く、自社の相場や評価を知ることがM&A検討の第一歩となります。東証プライム上場のVisionalグループであり、中小企業庁のM&A支援機関として登録されている株式会社M&Aサクシードでは、自社の価値や市場の傾向を把握できるサービスを提供しています。
まず同業の成約相場や関心を持つ買い手企業の傾向を確かめたい方には、入口サービスである「かいしゃ価値トレンド」の活用がおすすめです。会社名を出さずに、業種や売上高などを選ぶだけで約30秒・無料でお試しでき、すでに1,000名以上(2026年6月時点)の経営者が情報収集に活用しています。
さらに具体的なオファーを受け取ってみたい方には、国内最大級のハイクラスM&Aプラットフォーム「M&Aサクシード」が便利です。法人限定のプラットフォームで、契約なし・書類提出なしのまま、匿名で買い手からの初期オファーを受け取ることができます。利用中の買い手企業は10,700社以上、提携金融機関は80社以上にのぼり、公開中4,100件以上(累計21,000件以上)の案件が扱われています。2024年以降、プラットフォーム成約案件の約半数が譲渡金額1億円以上で成立しており、異業種からの想定外のオファーによって新たなシナジーが生まれるケースも多数あります。

M&A市場の現状と動向 今後の展望も解説
M&Aの市場は、後継者不足問題の深刻化などを理由に拡大してきました。しかし2020年は、コロナ禍の影響で市場が縮小しました。公認会計士が、M&Aの市場の動向および今後の展望を徹底解説します。(公認会計士 前田 樹 監修)

M&Aのメリット・デメリット一覧|売り手・買い手別にわかりやすく解説
M&Aのメリット・デメリットを売り手(事業承継・創業者利益)と買い手(事業拡大・シナジー)に分けて一覧解説。リスクを抑えるためのポイントも紹介します。
電気工事会社のM&A(売却)事例14選
国内電気工事会社が売り手となった近年のM&A事例を紹介します。
【電気・通信工事×電気・総合設備工事】フジクラエンジニアリングがきんでんの完全子会社に
譲渡企業の概要
フジクラエンジニアリング(現FEN):電力会社・通信事業者を主な顧客とし、電力設備・通信設備の設計から施工までを請け負う総合エンジニアリング事業を展開[8]
譲り受け企業の概要
きんでん:電力インフラ設備、各種ビル・施設の電気設備、計装設備、情報通信設備、空調・衛生設備などの設計・構築・整備事業を展開[9]
M&Aの目的・背景
譲渡企業・譲り受け企業:両社の経営資源の相互補完により、再生可能エネルギー関連工事市場および次世代通信関連工事市場において持続的成長を図る[8]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2021年7月[10]
- 手法:株式譲渡
- 結果:きんでんがフジクラエンジニアリングの全株式を取得し同社を完全子会社化
- 譲渡金額:機密保持のため非開示[8]

設計事務所の売却・M&A・事業承継の方法や流れ、最新事例
設計事務所の売却・M&Aは、事業承継や売却利益の獲得を実現する手段として有効です。設計事務所の売却・M&Aを行う方法や流れ、近年の事例、成功可能性を高めるポイントをわかりやすく解説します。
【電気・通信工事×人材派遣】アイテックがアウトソーシングテクノロジーの完全子会社に
譲渡企業の概要
アイテック:ビルや商業施設、工場の電気工事・電気通信工事、電柱や通信アンテナ柱の建柱工事などの事業を展開[11]
譲り受け企業の概要
アウトソーシングテクノロジー:エンジニア派遣事業、システム構築・ソフトウェア開発請負事業などを展開[12]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:自社の技術者リソース・人材教育ノウハウとアイテックが有する顧客基盤の融合による事業ポートフォリオ拡大、グループ全体の事業成長[12]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2021年2月
- 手法:株式譲渡
- 結果:アウトソーシングテクノロジーがアイテックの全株式を取得し同社を完全子会社化[12]
- 譲渡金額:不明

SES事業の売却・M&A相場・案件一覧【2025年最新事例あり】
2026年最新事例を含むSES事業の売却・M&A事例37例や、売却価格の相場、SESの事業売却で得られるメリットや注意点、高値売却の可能性を高めるポイントなどを解説します。 また、弊社オリジナルのSES事業会社のM&A・売却案件一覧も紹介しております。

【2021年最新版】IT業界のM&A事例56選
IT業界における厳選した56例のM&Aについて、「2021年の最新事例」や「システム開発分野」などのジャンルに分けて解説します。 事例では売り手・買い手企業の特徴やM&Aの手法、売買価格を紹介します。(中小企業診断士 鈴木裕太 監修)
【電気工事×建機・設備レンタル】親和電気がサコスの完全子会社に
譲渡企業の概要
親和電気:大阪府守口市で電気工事や電気設備・資材の卸販売などの事業を展開[13]
譲り受け企業の概要
サコス:建設機械レンタルを中心に、産業機械・鉄道工事用機械・事務用備品・発電機・受変電機器などのレンタル事業、中古建設機械買取販売事業、システムソリューション事業を展開[14]
M&Aの目的・背景
譲渡企業・譲り受け企業:親和電気の事業とサコスの発電機レンタル事業の連携による新規需要創造[15]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2021年2月[16]
- 手法:株式譲渡
- 結果:サコスが親和電気の全株式を取得し同社を完全子会社化
- 譲渡金額:譲渡企業の意向を踏まえ非開示[15]
【電気工事・アプリ開発×商社】メビウスが電気工事業をオーウイルに譲渡
譲渡企業の概要
メビウス:イルミネーション・店舗電気設備の工事業、店舗イベント用電飾器具の販売、ゲームアプリの開発・販売などの事業を展開[17]
譲り受け企業の概要
オーウイル:飲食品関連原材料を中心とした商社業、飲食工場向け排水処理システム・大型シーリングファンの提案・販売事業などを展開[18]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:電気機器設置作業の内製化による業務用大型シーリングファン販売事業の業容拡大[19]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年12月
- 手法:吸収分割
- 結果:オーウイルの100%子会社として新設されたアクセルテックが、メビウスの電気工事業・電気製品卸売業を吸収分割により承継[19]
- 譲渡金額:不明

アプリの売却方法|流れや相場、成功事例を徹底解説
市場拡大にともない、アプリ事業・会社の売却は活発化しています。ユーザー数などの指標が良ければ、中小企業が開発したアプリでも高値で売却できます。アプリ売却の方法や売却価格の相場、事例などをわかりやすく解説します。(中小企業診断士 鈴木裕太 監修)

ゲーム会社の売却・M&A動向や手法、売却額の相場、最新事例
ゲーム会社の売却は、市場規模が拡大している現状において有用な戦略であり、投資資金の回収などを実現できます。ゲーム会社の売却メリットや手法、最新のM&A事例、成功可能性を高めるポイントを徹底解説します。
【電気工事×警備・ビル管理】明成が東洋テックの完全子会社に
譲渡企業の概要
明成:消防用設備や監視カメラの電気工事・点検、各種施設・マンションのメンテナンス・警備などの事業を展開[20]
譲り受け企業の概要
東洋テック:警備事業とビル管理事業を合わせた総合管理サービス事業、ホームセキュリティ事業などを展開[21]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:電気工事業のノウハウ・リソースを取り込み、警備・ビル管理事業との一体運営により経営資源の有効活用とシナジーの実現を図る[20]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年10月
- 手法:株式譲渡
- 結果:東洋テックが明成の全株式を取得し同社を完全子会社化[20]
- 譲渡金額:不明

警備業界のM&A動向や事例10選を徹底解説
市場が拡大傾向にある警備業界では、人手不足などの課題解決手段としてM&Aが活用されています。警備業界のM&A動向や最新事例、M&Aのメリット、売却・買収の成功可能性を高めるポイントを徹底解説します。(中小企業診断士 鈴木裕太 監修)
【電気工事・機器販売×機器販売】富士工機がアヅマテクノスの完全子会社に
譲渡企業の概要
富士工機:長野県で制御機器・受配電機器を初めとする電気機械器具の販売・施工、電気通信工事などの事業を展開[22]
譲り受け企業の概要
アヅマテクノス:新潟・秋田・東京に拠点を構え、メーカー・研究機関などに向けて真空産業機器・光学精密測定機器・電子計測器などの販売・施工・修理事業を展開[23]
M&Aの目的・背景
譲渡企業・譲り受け企業:強みの相互補完による事業の成長と拡大[22]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年8月
- 手法:株式譲渡
- 結果:アヅマテクノスが富士工機の全株式を取得し同社を完全子会社化[22]
- 譲渡金額:不明
【電気工事×ガス・設備工事】中央電機工事がTOKAIの完全子会社に
譲渡企業の概要
中央電機工事:名古屋市を拠点に官公庁や大手企業を主な顧客として電気工事業を展開[24]
譲り受け企業の概要
TOKAI:中部・関東エリアを中心に、LPガス・都市ガス供給事業、住宅販売・リフォーム事業、建築・不動産開発事業、空調・衛生設備工事業などを展開[25]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:主に静岡県内で展開してきた設備工事業の中京圏への拡大、空調・衛生・電気の主要3設備工事を総合的に受注できる体制の構築[24]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年8月
- 手法:株式譲渡
- 結果:TOKAIが中央電機工事の全株式を取得し同社を完全子会社化[24]
- 譲渡金額:不明

建設業のM&A動向と売却事例|相場・許認可・高く売るポイントを解説
建設業のM&A動向と売却事例を解説。人手不足・後継者不在を背景とした再編の流れ、建設業許可の承継、売却相場の考え方と高値売却のポイントを紹介します。

リフォーム会社の売却・M&A動向や手法、売却額相場、最新事例
リフォーム会社の売却・M&Aは、生活様式の多様化等の影響で活発です。リフォーム会社の売却価格相場は、営業利益の2~4倍または300万~3,000万円です。売却事例やメリット、手法を徹底解説します。
【電気工事×ビル管理】クリシマがホクタテの完全子会社に
譲渡企業の概要
クリシマ:富山と東京に拠点を構え電気設備工事やサイン工事などの事業を展開[26]
譲り受け企業の概要
ホクタテ:警備を含む総合ビルメンテナンス、通信システム・管理システム構築、旅行代理店、PR用品・事務用品・オフィス家具の販売などの事業を展開[26]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:電気設備工事業の取り込みによる事業ポートフォリオ強化[26]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年7月
- 手法:株式譲渡
- 結果:ホクタテがクリシマの全株式を取得し同社を完全子会社化
- 譲渡金額:非公表[26]

旅行会社・代理店の売却動向、メリット、M&A事例を詳しく解説
競争激化やコロナ禍に伴う経営環境の悪化により、旅行会社・代理店の売却は注目を集めています。旅行業界の現況や旅行会社の売却・M&A動向、メリット、2019年~2021年の事例を徹底解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)

ビルメンテナンス会社の売却・M&A動向とメリット【事例11選】
ビルメンテナンス会社の売却・M&A動向やメリット・デメリットについて、業界動向と絡めながらわかりやすく解説します。事業成長を目指した同業大手との経営統合やM&Aを活用した事業承継など、2020年から2022年に行われた最新事例も紹介します。
【電気工事×物流機器】上野電気工業がオークラサービスの完全子会社に
譲渡企業の概要
上野電気工業:ファクトリーオートメーション(工場自動化)に特化した電気設備設計・施工事業を展開[27]
譲り受け企業の概要
オークラサービス:物流機器製造大手オークラ輸送機の子会社として、グループ企業製品の据付・メンテナンス・システム構築提案などの事業を展開[28]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:上野電気工業の技術力・実績の取り込みによる工事・メンテナンス事業の基盤拡大、グループとしての総合力強化[29]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年3月
- 手法:株式譲渡
- 結果:上野電気工業がオークラサービスの全株式を取得し同社を完全子会社化[29]
- 譲渡金額:不明
【電気工事×電気・空調工事】町田電機商会が富士古河E&Cの完全子会社に
譲渡企業の概要
町田電機商会:長野県で官公庁・地元企業を主な顧客として電気設備・計装装置などの新設・改修工事業を展開[30]
譲り受け企業の概要
富士古河E&C:国内および東南アジアを中心とする海外で、プラント・施設・オフィスビルなどを対象とする電気設備工事業、情報通信設備工事業、空調設備・衛生設備工事業を展開[31]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:施工体制・事業基盤の強化[32]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2019年7月
- 手法:株式譲渡
- 結果:富士古河E&Cが町田電機商会の全株式を取得し同社を完全子会社化[32]
- 譲渡金額:不明
【電気工事×電設商社】サンユウが藤井産業の完全子会社に
譲渡企業の概要
サンユウ:埼玉県で産業機械の電気設備工事業と制御盤・分電盤の設計・製作事業を展開[33]
譲り受け企業の概要
藤井産業:電設資材・産業機器・建設資材・土木建設機械などの販売業、建築・設備工事業、産業システム・情報システムに関するソリューション事業、太陽光発電システム施工事業などを展開[34]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:提案力・取扱商品の拡充、技術力の向上、仕入れの効率化、埼玉エリアでの利益拡大[33]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2018年12月[35]
- 手法:株式譲渡
- 結果:藤井産業がサンユウの全株式を取得し同社を完全子会社化
- 譲渡金額:守秘義務契約に基づき非開示[33]

太陽光発電業界のM&A動向・事例15選
太陽光発電の新規開発には停滞感があり、既設太陽光発電所・太陽光発電事業を対象とするM&Aの動きが活発化しています。太陽光発電業界の現状とM&A動向、近年のM&A事例をくわしく解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)

商社の売却・M&A動向とメリット、事例をわかりやすく解説
商社(専門商社)業界では、同業者(専門・総合商社)やメーカーへの会社売却が活発です。商社の売却では、取引先拡大などのメリットを得られます。売却動向や2020年〜2022年のM&A事例を徹底解説します。
【電機工事×総合設備工事】田村電気工事が住友電設の完全子会社に
譲渡企業の概要
田村電気工事:茨城県内で架空送電線路の建設・保守・点検を中心とする事業を展開[36]
譲り受け企業の概要
住友電設:国内外で電気・通信・空調・給排水・衛生などの各種設備工事を総合的に展開[37]
M&Aの目的・背景
譲渡企業:住友電設による経営支援のもとで事業成長を図る
譲り受け企業:田村電気工事との連携により茨城地域において施工力増強・労働力確保・品質維持向上を図る[36]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2018年12月
- 手法:株式譲渡
- 結果:住友電設が田村電気工事の全株式を取得し同社を完全子会社化[36]
- 譲渡金額:不明
【電気工事×ガス・設備工事】丸電三浦電機がエア・ウォーター北海道の完全子会社に
譲渡企業の概要
丸電三浦電機:札幌地域を中心に電気設備・電気通信設備の工事・リフォーム・メンテナンス事業を展開[38]
譲り受け企業の概要
エア・ウォーター北海道:北海道全域で産業ガス供給事業、医療機関向け事業(医療ガス供給、医療機器販売・レンタル、病院設備工事・保守点検)、LPガス・灯油の供給事業、エコ住宅リフォーム事業を展開[39]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:医療機関向け総合監視業務や住宅リフォーム業務における電気設備工事受注能力の拡大、産業ガス・エネルギー供給管理業務における電気通信関連技術の向上とIoT化の推進[38]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2018年7月
- 手法:株式譲渡
- 結果:エア・ウォーター北海道が丸電三浦電機の全株式を取得し同社を完全子会社化[38]
- 譲渡金額:不明

LPガス業界のM&A動向・事例、売却価格相場|業界動向も解説
LPガスの需要が縮小するなか、LPガス業界ではM&Aを活用して生き残りを図る動きが活発化しています。業界の現状と絡めながら、LPガス業界のM&A動向と2018年~2021年のM&A事例、売却価格相場などをわかりやすく解説します。
【電気工事・技術者派遣×製造請負】エヌビーエスが鴻池運輸の完全子会社に
譲渡企業の概要
エヌビーエス:各種プラント・社会インフラ向け電気計装設備の設計・施工、プラント建設のためのエンジニア派遣、発電設備遠隔監視などの事業を展開[40]
譲り受け企業の概要
鴻池運輸:製造業における生産工程最適化のための各種業務請負、各種プラント向け機器・設備のエンジニアリングサービス(設計・製作・据付工事・保全)、メディカル業界・航空業界におけるサービス品質向上のための各種業務請負、国内外向け総合物流サービスなどの事業を展開[41]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:エンジニアリングサービス事業の強化(機械設計・据付工事に加えて電気・計装工事や運転管理まで一貫して対応できるサービス提供体制の構築)[42]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2018年5月
- 手法:株式譲渡
- 結果:鴻池運輸がエヌビーエスの全株式を取得し同社を完全子会社化[42]
- 譲渡金額:不明

サービス業のM&A・売却動向、件数、事例7選
サービス業のM&A件数は、2016年以降増加傾向であり、2020年には全業種中で最多となりました[1]。サービス業のM&Aは、事業規模の拡大などを目的に行われます。サービス業のM&A・売却動向や件数、近年の事例を詳しく解説します。

物流会社の売却・M&A事例とメリット|相場と業界動向【2026年版】
物流・運送会社のM&A事例と売却のメリットを解説。2024年問題後の業界動向、売却相場の考え方、ドライバー・拠点網が評価されるポイントを紹介します。
[8]フジクラエンジニアリングの株式取得に関するお知らせ(きんでん)
[9]事業領域(きんでん)
[10]トップメッセージ(FEN)
[11]事業内容(アイテック)
[12]アイテックの株式取得に関するお知らせ(アウトソーシング)
[13]企業概要(親和電気)
[14]事業紹介(サコス)
[15]親和電気の株式取得に関するお知らせ(サコス)
[16]会社概要・沿革(サコス)
[17]事業内容(メビウス)
[18]業務カテゴリー(オーウイル)
[19]新会社設立及び事業譲受に関するお知らせ(オーウイル)
[20]明成の株式取得に関するお知らせ(東洋テック)
[21]トップページ(東洋テック)
[22]富士工機子会社化のお知らせ(アヅマテクノス)
[23]会社概要(アヅマテクノス)
[24]中央電機工事の株式取得に関するお知らせ(TOKAIホールディングス)
[25]事業内容(TOKAI)
[26]クリシマの完全子会社化に関するお知らせ(ホクタテ)
[27]業務案内(上野電気工業)
[28]事業案内(オークラサービス)
[29]上野電気工業の子会社化に関するお知らせ(オークラサービス)
[30]町田電機商会(富士古河E&C)
[31]事業・技術紹介(富士古河E&C)
[32]町田電機商会の株式取得に関するお知らせ(富士古河E&C)
[33]サンユウの株式の取得に関するお知らせ(藤井産業)
[34]事業一覧(藤井産業)
[35]沿革(藤井産業)
[36]田村電気工事の株式取得に関するお知らせ(住友電設)
[37]技術・ソリューション(住友電設)
[38]丸電三浦電機の株式取得について(エア・ウォーター)
[39]事業概要(エア・ウォーター北海道)
[40]事業案内(エヌビーエス)
[41]KONOIKEグループの事業(鴻池運輸)
[42]エヌビーエスの全株式を取得(鴻池運輸)
電気工事会社のM&A(買収)事例6選

国内電気工事会社が買い手となった近年のM&A事例を紹介します。
【電気工事×農業】プロジェクトウサミが七つ森ふもと舞茸の事業を承継
譲渡企業の概要
七つ森ふもと舞茸(旧農事組合法人麓上舞茸生産組合):宮城県大和町で舞茸などの生産・販売事業を展開[43]
譲り受け企業の概要
プロジェクトウサミ:太陽光発電システム機器やオール電化システム機器の販売・設置工事などの事業を展開[44]
M&Aの目的・背景
譲渡企業:第三者への事業承継による後継者不在問題の解決、スマート農業への転換
譲り受け企業:営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業の推進[43]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2021年6月
- 手法:不明
- 結果:プロジェクトウサミが七つ森ふもと舞茸の事業を承継(七つ森ふもと舞茸が農事組合法人から株式会社に組織変更し、代表取締役にプロジェクトウサミ代表取締役が就任)[45]
- 譲渡金額:不明

農業におけるM&A・事業承継の動向、メリット、手法、最新事例
農業従事者の減少・高齢化が進むなか、法人による農業経営が増加し、事業承継や農業進出を目的としたM&Aが活発化しています。農業の現状やM&Aの目的・メリット、手法、動向、近年の事例をくわしく解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)
【電気工事×設備工事】ETS ホールディングスがユウキ産業を完全子会社化
譲渡企業の概要
ユウキ産業:大規模施設ビルを対象に、水処理事業大手栗田工業の特約店として水処理全般にわたるサービス(用品販売や機器・装置の設置・配管・配線工事)を提供するとともに、空調・給排水・電気設備工事や各種点検・メンテナンス・環境測定などの事業を展開[46]
譲り受け企業の概要
ETSホールディングス:送電線・鉄塔・電力流通設備の建設工事、各種ビル・施設向け電気工事・電気通信工事、産業用メガソーラーシステム施工などの事業を展開[47]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:ユウキ産業の空調工事業と優良顧客リレーションを取り込み、共同営業体制のもとで電気工事・空調工事の一括受注体制の整備を図る[48]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2021年12月[49]
- 手法:株式譲渡
- 結果:ETSホールディングスがユウキ産業の全株式を取得し同社を完全子会社化
- 譲渡金額:譲渡企業の意向により非開示[48]

建設業の売却額はどのくらい?高額で売却するポイントと注意点
建設業の高額売却を成功させる可能性を高めるためには、建設業に特有のポイントを押さえることが重要です。建設業の売却手法や売却額を左右する要因、許認可などに関する注意点をくわしく解説します。(執筆者:京都大学文学部卒の企業法務・金融専門ライター 相良義勝)
【電気・通信工事×電気工事】ミライト・ホールディングスが子会社Lantrovisionを通してYL Integratedを子会社化
譲渡企業の概要
YL Integrated:シンガポールで電気工事業を展開[50]
譲り受け企業の概要
ミライト・ホールディングス:電気設備・電気通信設備の設計・施工・保守・コンサルティング、システム開発、ITソリューションなどの事業を展開するミライトグループの持株会社[51]
Lantrovision:ミライト・ホールディングスの子会社で、シンガポールを初めアジア13カ国でLAN配線の設計・施工・保守・コンサルティング事業を展開[50]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:Lantrovisionの通信ケーブリング事業にYL Integratedの電気工事業を加えることでアジア地域におけるサービス提供体制を拡充し、ミライトグループのグローバル事業の中長期的な拡大を図る[50]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年4月[52]
- 手法:株式譲渡
- 結果:LantrovisionがYL Integratedの株式の85%を取得し同社を子会社化
- 譲渡金額:秘密保持義務により非開示[50]

クロスボーダーM&Aとは?手法・メリット・リスクを事例で解説
クロスボーダーM&Aとは、国境をまたぐ企業買収です。IN-OUT・OUT-INの動向、手法と進め方、為替・法制度・PMIのリスク、有名事例を解説します。
【電気工事・総合設備×設備工事】関電工がフィリピンPHPCに資本参加
譲渡企業の概要
PHPC:フィリピンにおいて日系企業を主な顧客として電気・空調・衛生設備の設計・施工事業を展開[53]
譲り受け企業の概要
関電工:電気・空調・給排水・計装・情報通信・電力などの各種設備工事業、自然エネルギー発電システムの建設事業、日系企業の海外生産拠点構築支援事業を展開[54]
M&Aの目的・背景
譲り受け企業:社会インフラ開発・都市開発などの建設投資拡大が期待できる有望なマーケットのひとつであるフィリピンへの進出、海外事業体制の強化、人材確保・育成・派遣拠点の確保[53]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年1月[55]
- 手法:株式譲渡
- 結果:関電工がPHOCの株式の40%を取得[53]
- 譲渡金額:不明

情報通信業のM&A動向・メリット、売却価格の相場【成功事例も紹介】
最新技術領域への適応などを目的に、情報通信業のM&Aは活発に行われています。情報通信業のM&Aでは、優秀な人材確保などのメリットを期待できます。情報通信業のM&A動向や売却・買収のメリット、M&Aの成功事例などをくわしく解説します。
【電気工事・総合設備×熱絶縁工事】中電工が昭和コーポレーションを完全子会社化
譲渡企業の概要
昭和コーポレーション:ビル・プラントの熱絶縁工事業、断熱配管支持具を初めとする部材の製造・販売事業を展開[56]
譲り受け企業の概要
中電工:電気・空調・情報通信などの各種設備工事業、環境に配慮した建築物・発電設備の設計・施工事業を展開[57]
M&Aの目的・背景
譲渡企業・譲り受け企業:都市圏での工事施工・営業活動の連携による事業拡大、付加価値の高いトータルサービスの実現[58]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2020年2月[59]
- 手法:株式譲渡
- 結果:中電工が昭和コーポレーションの親会社(ニューホライズンキャピタルが管理運営するファンドの特別目的会社)の全株式を取得し、同社および昭和コーポレーションを完全子会社化
- 譲渡金額:守秘義務契約に基づき非開示[58]
【電気工事×空調・給排水工事】四電工が菱栄設備工業を完全子会社化
譲渡企業の概要
菱栄設備工業:首都圏を中心にマンション・ビルなどの給排水・衛生・空調設備工事業を展開[60]
譲り受け企業の概要
四電工:電気・空調・給排水・送電・配電などの設備工事業、公共施設の設計・建設・運営事業(PFI・指定管理者事業)、CAD開発・販売事業を展開(首都圏では主に電気設備工事業を展開)[61]
M&Aの目的・背景
譲渡企業:譲り受け企業と営業面・施工面で協業を進め、収益力強化と業務効率化を図る
譲り受け企業:首都圏において電気工事と給排水・衛生・空調設備工事の一体的なサービス提供体制を構築し、総合設備企業として収益基盤強化を図る[60]
M&Aの手法・成約
- 実行時期:2018年10月
- 手法:株式譲渡
- 結果:四電工が菱栄設備工業の全株式を取得し同社を完全子会社化[60]
- 譲渡金額:不明

M&Aの成功事例40選|大企業・中小企業・業界別に成功要因を解説【2026年版】
M&Aの成功事例40選を大企業・中小企業・業界別に紹介。各事例の目的とスキーム、成功要因を整理し、自社のM&Aに活かせるポイントを解説します。
[43]農業法人のM&A案件成約について(七十七銀行)
[44]サービス内容(プロジェクトウサミ)
[45]七つ森ふもと舞茸 事業継承のご案内(プロジェクトウサミ)
[46]事業内容(ユウキ産業)
[47]トップページ(ETSホールディングス)
[48]ユウキ産業の完全子会社化に関するお知らせ(ETSホールディングス)
[49]ユウキ産業の完全子会社化完了に関するお知らせ(ETSホールディングス)
[50]YL Integratedの子会社化に関するお知らせ (ミライト・ホールディングス)
[51]グループ会社一覧(ミライト・ホールディングス)
[52]2020年3月期有価証券報告書(ミライト・ホールディングス)
[53]海外法人の株式取得(関電工)
[54]営業紹介(関電工)
[55]会社概要(関電工)
[56]事業内容(昭和コーポレーション)
[57]営業案内(中電工)
[58]ホライズン1の株式取得および孫会社の異動に関するお知らせ(中電工)
[59]沿革(中電工)
[60]菱栄設備工業の株式取得に関するお知らせ(四電工)
[61]営業案内(四電工)
まとめ
電気工事会社は多様な業種からの買収ニーズが高く、同業者だけでなく様々な異業種企業との間でM&Aが活発に行われています。
電気工事会社が買い手となるM&Aでは、電気工事以外の設備工事会社を買収して事業総合化を進める動きが盛んです。
今後は建設投資の伸びがあまり期待できない状況にあり、人材不足が深刻化する恐れもあることから、電気工事業にとってM&Aという経営戦略の重要性がますます高まっていくものと予想されます。
(執筆者:相良義勝 京都大学文学部卒。在学中より法務・医療・科学分野の翻訳者・コーディネーターとして活動したのち、専業ライターに。企業法務・金融および医療を中心に、マーケティング、環境、先端技術などの幅広いテーマで記事を執筆。近年はM&A・事業承継分野に集中的に取り組み、理論・法制度・実務の各面にわたる解説記事・書籍原稿を提供している。)






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