お知らせ:「ビズリーチ・サクシード」は「M&Aサクシード」にサービス名を変更しました

事業承継マッチングサイト16選【地方特化サイトも紹介】

  • 執筆者: 相良 義勝 (京都大学文学部卒 / 専業ライター)

多種多様な事業承継マッチングサイトが登場し、オンライン上のマッチングが活況を呈しています。M&A全般を扱うものから特定地方の事業承継に特化したものまで、おすすめの16サイトをくわしく紹介します。

事業 承継 マッチング(FV)

目次
  1. 事業承継マッチングサイトとは
  2. 事業承継マッチングサイトを選ぶポイント
  3. 事業承継マッチングサイトを利用する流れ
  4. 事業承継マッチングサイトを利用するメリット・デメリット
  5. おすすめの事業承継マッチングサイト16選
  6. まとめ

事業承継マッチングサイトとは

事業承継マッチングサイトの仕組み

事業承継マッチングサイトとは、第三者への事業承継を考えている経営者と譲り受けを検討している会社・個人をインターネットによって結びつけるサービスです。
マッチングサイトの仕組みはサービスごとに多少の違いがありますが、典型的には以下のような流れでマッチング(結びつけ)が行われます。

  1. 売り手・買い手がサイトに会員登録
  2. 売却案件情報(事業内容やアピールポイントなど)を売り手側が匿名で登録し、買い手側が検索・閲覧
  3. 買い手側が 有望な売却案件に対し匿名で交渉オファーを送信
  4. オファーの送信者と受信者が匿名でメッセージを交換しながら、M&A交渉を開始するかどうかを検討
  5. M&A交渉に入ることで話がまとまればマッチング成立となり、秘密保持契約を結んだ上で社名を開示し、具体的な交渉を開始

以下の図はM&Aサクシードの例です。

M&Aを検討しているという事実は経営上の機密情報に属するため、マッチング成立までの間は匿名情報のみを交換する仕組みになっているのが通例です。
マッチングサイトによっては、案件登録の段階であえて社名を公開(サイト会員に対して公開、またはインターネットで一般公開)し、「顔が見える」状態で相手を募集する仕組みになっているところもあります。

また、買い手側が買収ニーズを登録して売り手を募集する(売り手側が買収ニーズを検索・閲覧して買い手を探す)こともできるようになっているマッチングサイトもあります。
サイトへの登録は売り手・買い手が直接行うのが基本の形ですが、売り手・買い手をサポートするアドバイザーが代理で登録できるようになっているサイトも少なくありません。

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事業承継マッチングサイトの種類

事業承継マッチングサイトには、下記の3種類のタイプがあります。

  • M&A総合型
  • 事業承継特化型
  • 地域特化型

M&A総合型

M&A総合型は、事業承継目的などに関係なく、日本全国の案件に対応しています。様々な案件が登録されているため、買い手のニーズに合った案件を探しやすいのが特徴です。M&A特化型サイトは、売り手側も事業承継だけでなくM&A目的でも登録でき、案件数が多いことが魅力です。

事業承継特化型

事業承継特化型は、事業承継目的の案件のみに対応しているマッチングサイトです。事業承継に興味がある買い手と売り手が集まっている点が特徴です。公的な機関がサポートしてくれるサイトがあるなど、支援体制が手厚い点が魅力です。

 地域特化型

地域特化型は、特定の地域に限定した案件を取り扱うマッチングサイトです。都道府県など狭い範囲の案件が集まっている点が特徴です。買い手から見ると、自分の住居や会社に近い案件を探しやすい点が魅力です。

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事業承継マッチングサイトを選ぶポイント

事業承継マッチングサイトを選ぶ際、下記3つのポイントを意識することがおすすめです。

  • マッチングサイトのタイプ
  • 登録者や実績の登録数
  • 適切な予算やサービス内容か

マッチングサイトのタイプ

自分が何を重視して事業承継を行いたいのか、優先順位を決めておくとマッチングサイトを選びやすくなります。事業承継はもちろんのこと、ある程度の売却益を得たいと考えている場合には、M&Aでも対応することのできるM&A総合型マッチングサイトがおすすめです。

特定の地域の人のみに事業承継してもらいたい場合には地域特化型、サポート手厚めで事業承継を進めていきたい場合は事業承継特化型を中心に検討してみると良いでしょう。

登録者や実績の登録数

マッチングサイトを選ぶ際は、登録者数、成約数などの実績を確認するべきです。登録者数が多いサイトの方が、シナジーのある良いマッチング先と出会える可能性が高まります。また、実績ある会社が運営するマッチングサイトの方が、質の良い相手先を探しやすくなります。

適切な予算やサービス内容か

手数料体系や成功報酬の計算方法は、マッチングサイトによって異なります。自分のニーズに合ったサービスを提供しているか、そのサービスに見合った費用になっているかが、マッチングサイトを選ぶためのポイントです。候補となる複数のマッチングサイトから見積もりを取り、意思決定することが重要です。

事業承継マッチングサイトを利用する流れ

事業承継マッチングサイトを利用する流れは下記のとおりです。

  1. 自社の経営状況の把握
  2. 優先順位を決めておく
  3. 事業承継マッチングサイトへの登録
  4. 担当者との打ち合わせ
  5. 後継者とのマッチング
  6. 後継者との条件すり合わせ、デューデリジェンス
  7. 契約締結、事業承継の実行

 

事前に事業承継完了までの流れやスケジュールを把握しておき、期限を決めてそれぞれの手続を実施していくことが大切です。

事業承継マッチングサイトを利用するメリット・デメリット

事業承継マッチングサイトを利用する場合、メリット・デメリットを把握したうえで、総合的に利用するか否かの意思決定を行うことが大切です。

事業承継マッチングサイトのメリット

事業承継マッチングサイトを利用する際のメリットは下記のとおりです。

#

内容

詳細

1

事業の継続が期待

事業承継マッチングサイトを利用することで後継者が見つかれば、廃業する必要はありません。後継者による事業継続が期待されます。

2

従業員の雇用を守れる

事業承継できた場合、従業員の雇用を守ることができます。廃業してしまったケースでは、従業員は職を失い、新たに職を探す必要があります。

3

適切な後継者を選べる

 

事業承継マッチングサイトのデメリット

事業承継マッチングサイトを利用する際のデメリットは下記のとおりです。

#

内容

詳細

1

成約までに時間がかかる

事業承継マッチングサイトを利用する場合、始めから後継者が決まっている場合に比べて成約までに時間がかかります。スケジュールに余裕を持ち、事業承継の手続を進めることが大事です。

2

経営方針が変わる可能性

事業承継後は、後継者が経営を引き継ぐことになります。後継者の経営方針次第で、事業承継後の会社の将来は大きく変わることがあります。

3

仲介費用がかかる

事業承継マッチングサイトを活用すると、仲介費用が必要です。仲介費用を前もって見積もっておき、実際の手取額がいくらになるかをシミュレーションしておく必要があります。

 

おすすめの事業承継マッチングサイト16選

事業 承継 マッチングサイト-min

おすすめの事業承継マッチングサイトを3つのタイプ(M&A全般対象、事業承継特化型、地域特化型)に分けて紹介していきます。

M&A全般を対象とするマッチングサイト6選

M&Aサクシード

M&Aサクシードは法人向けの完全審査制M&Aプラットフォームです。
M&Aに本気の優良企業のみが多数集まっており、質の高いマッチングを図ることができます。
M&A・事業承継が初めてでもスムーズに交渉が進められるよう、進捗状況に応じた手順の案内なども提供されます。[1]

これまでに幅広い業種・規模の企業の組み合わせによるM&Aが実現しており、買収に積極的な買い手企業による売り手の公募もたびたび行われています。

運営者

株式会社M&Aサクシード

公式サイト

https://ma-succeed.jp

登録可能な利用者

売り手

法人、アドバイザー

買い手

法人

特徴

  • 完全審査制でM&Aに積極的な企業のみが豊富に集まっている
  • M&Aが初めてでも直接交渉を進めやすい
  • 無料の企業価値算定サービスも提供

手数料

売り手

登録無料

買い手

  • 基本料金:無料
  • 成約時手数料:譲渡金額の2.0%(最低金額200万円)
  • 交渉リクエスト数:20通
  • 契約期間:6カ月の自動更新

M&Aクラウド

M&Aクラウドは、売り手側が案件情報を登録して買い手を募集するだけでなく、買い手側が買収ニーズを発信して売り手を募集することも可能なタイプのマッチングサイトです。
相手方に直接アプローチすることを前提としたサービスであり、アドバイザーは登録できません。[2]

売り手側はIT系企業の登録が多く、買い手側には大手IT企業やDXに積極的な企業が多く集まっています。

運営者

株式会社M&Aクラウド

公式サイト

https://macloud.jp

登録可能な利用者

売り手

法人、個人

買い手

法人

特徴

  • 買収ニーズを発信し売り手を募集することも可能
  • 相手方への直接アプローチに特化
  • 買収に積極的な企業が実名で登録

手数料

売り手

マッチングサービスは無料、交渉のサポートは有料(金額は要問い合わせ)

買い手

【掲載プラン(実名でニーズを登録)】
初期費用:要問い合わせ
成功報酬:手数料率0.9~9%のレーマン方式で算出
オプション(人気の売却案件へのスカウト):月額50,000円

【クローズドプラン(匿名で利用)】
初期費用:0円
成功報酬:手数料率1~10%のレーマン方式で算出

SMART

SMARTはM&A仲介会社のストライクが1999年に開設した日本初のM&Aマッチングサイトです。
ストライクの仲介サービスの一環として運営されており、サイトに売却案件を掲載している企業と交渉を進めるにはストライクとの契約が必要になります。[3]

登録案件はSMART上で公開されるほか、メールマガジンやストライクの人的ネットワークなどを解して発信されます。SMART上には公開しないという選択も可能です。

運営者

株式会社ストライク

公式サイト

https://www.strike.co.jp/smart/

登録可能な利用者

売り手

要問い合わせ

買い手

要問い合わせ

特徴

  • 長い運用実績のあるマッチングサイト
  • 相手候補の提案、企業価値算定、交渉支援などのサポートと一体化したサービス
  • 報酬は基本合意・最終契約成立時の成功報酬のみ

手数料

売り手

SMARTの利用は無料(M&Aの基本合意成立時と最終契約成立時に報酬が発生)

買い手

要問い合わせ

TRANBI

TRANBIはM&A・事業承継だけでなく業務提携資金調達・出資の相手先も探せるマッチングサイトです。

売り手側は基本サービスが無料で利用でき、プロのライターが作成するインタビュー記事(事業ストーリー公告)により事業の魅力などを買い手にアピールすることも可能です(ただし有料)。
買い手側には情報漏洩保険付きの各種有料プランが用意されています。[4]

運営者

株式会社トランビ

公式サイト

https://www.tranbi.com

登録可能な利用者

売り手

法人、個人、アドバイザー

買い手

法人、個人、アドバイザー

特徴

  • 広義のM&A(業務提携など)にも対応
  • プロライターによる事業ストーリー公告で事業の魅力をアピールできる
  • 登録案件が豊富

手数料

売り手

基本サービスは無料、事業ストーリー公告は25万円~40万円

買い手

【無料プラン】

M&A案件閲覧、買収ニーズ登録、売り手への交渉申込送信のみ可能
(売り手からの返信の閲覧時に有料プランへの加入が必要)

【ベーシック】
月額費用:3,980円
売却希望価格500万円以内の案件で交渉可能
情報漏洩保険付き
提携先などの募集が可能

【ビジネス】
月額費用:9,800円
売却希望価格3,000万円以内の案件で交渉可能
情報漏洩保険付き
提携先などの募集、外部人材の募集が可能

【エンタープライズ】
月額費用:19,800円
売却希望価格無制限で交渉可能
情報漏洩保険付き
提携先などの募集、外部人材の募集、専門家による代理買い交渉が可能

BATONZ

BATONZは売却案件だけでなく買収ニーズの登録・閲覧も可能なマッチングサイトです。
幅広い業種・規模の企業が登録しています。

買い手側には、マッチングを有利にする有料プランや、相場よりも格安でデューデリジェンス(企業調査)を依頼できるオプション(買収後のリスク補償付き)も用意されています。[5]

運営者

株式会社バトンズ

公式サイト

https://batonz.co.jp

登録可能な利用者

売り手

法人、個人、アドバイザー

買い手

法人、個人、アドバイザー

特徴

  • 買収ニーズの登録も可能
  • 実名法人による買収案件公募もあり
  • 買い手は豊富な有料プラン・オプションを選択可能

手数料

売り手

無料

買い手

【成約時の成功報酬(プレミアムプラス会員は免除)】
成約価額の2%(最低25万円)

【BATONZプレミアム会員費】
個人 月額4,900円
法人 月額9,800円

非公開案件とのマッチング、積極買収者としての表示、価格査定レポートの利用などが可能
成約時には支払い済みの会費をキャッシュバック

【BATONZプレミアムプラス会員費】
法人 月額29,800円
プレミアム会員の機能に加え、実名公募、公開案件の即時通知が利用可能
成功報酬免除

【BATONZ DD】
1回398,000円
中小M&A保険が付帯(補償額最大300万円)

マールマッチング

マールマッチングはM&Aに関するデータの収集・分析や専門情報の発信で定評のあるレコフデータが運営するM&Aマッチングサイトです。
M&A専門機関としての実績やネットワークを活かしつつ、公共性・中立性・信頼性・安全性に重点を置いた堅実なサービスを提供しています。[6]

運営者

株式会社レコフデータ

公式サイト

https://www.marr-match.jp

登録可能な利用者

売り手

法人、個人、アドバイザー

買い手

法人

特徴

  • M&A情報の発信で豊富な実績のあるレコフデータが運営
  • シンプルな料金体系
  • 買い手が買収ニーズを登録して売り手を募集することも可能

手数料

売り手

無料

買い手

M&A成約時の成功報酬:成約価額の3%(最適金額100万円)

M&A・事業承継
会社売却のサイトおすすめ7選・選ぶポイント

会社売却のサイトでは、売り手・買い手がインターネット上で、主にマッチングをはじめとするM&Aの手続きを低コストで行えます。各サイトの特徴や料金体系、選び方、活用するメリットを徹底解説します。(公認会計士 西田綱一 […]

事業承継に特化したマッチングサイト4選

事業承継マッチング支援

事業承継マッチング支援は日本政策金融公庫が運営するマッチングサイトです。
売り手・買い手ともに無料で利用できます。[7]

売り手側が匿名の売却案件情報を公開して買い手を募集するという典型的なマッチングサイトのサービスに加え、日本政策金融公庫が売り手・買い手の要望に基づいて適切な相手を探してマッチングを図るサービスも提供されています。

運営者

株式会社日本政策金融公庫

公式サイト

https://www.jfc.go.jp/n/finance/jigyosyokei/matching/

登録可能な利用者

売り手

原則として日本政策金融公庫に事業資金借入残高がある法人と個人事業主

買い手

同上、または事業を営んでいない個人

特徴

  • 主に小規模事業者を対象とする無料マッチングサイト
  • 創業を考えている個人の買い手も利用可能
  • 政策金融公庫に相手を探してもらうことも可能

手数料

売り手

無料

買い手

無料

M&A・事業承継
事業承継の支援策とは?公的支援や事業承継マニュアルの内容【徹底解説】

中小企業庁が公表している事業承継の支援策は、税制や補助金など多岐に渡ります。また、税理士などの専門家にとっては、事業承継支援マニュアルの内容が参考となります。事業承継の支援策をわかりやすく紹介します。 出典:事業承継ガイ […]

担い手探しナビ

担い手探しナビは日本税理士会連合会が運営する事業承継マッチングサイトです。
売り手・買い手ともに税理士(顧問税理士など)を通してサービスを利用する形になっています。[8]

売り手・買い手の相談依頼に基づいて税理士が情報をサイトに登録し、相手企業を探し、相手方の税理士を通してマッチングを図ります。

運営者

日本税理士会連合会

公式サイト

https://nichizeiren-shoukei.jp/

登録可能な利用者

売り手

売り手と顧問契約を結んだ税理士

買い手

買い手と顧問契約を結んだ税理士

特徴

  • 利用申請をした税理士のみが登録・閲覧可能
  • 税理士が介在するため情報の秘密を守りやすい
  • 買い手側が譲受けニーズを登録することも可能

手数料

売り手

要問い合わせ

買い手

要問い合わせ

ビズマ

ビズマは地域に根ざした事業を展開する中小企業を対象にしたマッチングサイトです。
オンラインサービスの利用が難しい(あるいは利用に抵抗がある)人に向けたオフラインでのサポートが充実しているのが特徴です。[9]

相手方への交渉オファーは基本的にビズマ事務局が取り次ぐ形となります。
有料のメッセージ機能を使えば直接やり取りすることも可能です。

運営者

株式会社ビジネスマーケット

公式サイト

https://bizma.jp

登録可能な利用者

売り手

法人、個人、アドバイザー
法人、個人、アドバイザー

買い手

特徴

  • オフラインでのサポートが充実
  • 基本的なサービスは無料
  • アドバイザー紹介やアドバイザーに対するサポートも積極的に展開

手数料

売り手

基本サービスは無料、メッセージを直接やり取りする機能は有料(金額は要問い合わせ)

買い手

売り手と同じ

relay

relayは実名の売却案件情報を公開するタイプのマッチングサイトです。
「誰が」「どこで」「どんな事業の」後継者を募集しているかを公開した上で、共感をベースにしてマッチングの相手を探す仕組みになっています。[10]

プロのライターが取材に基づいて事業の魅力をわかりやすく伝える記事を制作するなど、想いをつなぐ事業承継を実現するためのサポートを提供しています。

運営者

株式会社ライトライト

公式サイト

https://relay.town

登録可能な利用者

売り手

法人、個人

買い手

法人、個人、アドバイザー

特徴

  • 売却案件情報の実名登録
  • プロライターが事業の魅力を伝える記事を無料で制作
  • 地域に根ざしたネットワークを活用

手数料

売り手

無料 

買い手

案件応募前の営業情報・財務情報確認費用5,000円
成約時手数料は要問い合わせ

特定地方の事業承継に特化したマッチングサイト6選

継業バンク

継業バンクは地方自治体や商工会・共同組合などの公益団体向けにマッチングサイトのプラットフォームを提供するサービスです。[11]

各地域の団体が継業バンクを利用して開設したマッチングサイト上に売り手側の事業者名や事業内容などの基本情報や継業バンク編集部が作成した募集案件紹介記事が掲載され、買い手側がそれを閲覧して応募する、という形でマッチングが行われます。

運営者

ココホレジャパン株式会社
サイト開設済みの自治体(2021年8月18日現在):北海道三笠市、石川県七尾市、岐阜県郡上市、静岡県下田市、岡山県美作市

公式サイト

https://keigyo.jp

登録可能な利用者

売り手

サイト開設地域で事業を営む法人、個人

買い手

法人、個人

特徴

  • 自治体・公益団体向けに事業承継マッチングサイトのプラットフォームを提供
  • 編集部が募集案件紹介記事を無料で作成
  • 伝統文化・技術の承継者(弟子)の募集も可能

手数料

売り手

無料

買い手

無料

サイト開設者

【トライアルプラン】
開設費10万円
月額5万円

【ソリューションプラン】
年額50万円

【パートナープラン(専門スタッフによる伴走サポート付き)】
要問い合わせ

relay the local

relay the local はマッチングサイトrelayと地方自治体の連携により運営されるサービスです。
売り手側はrelayと同様に後継者を募集し、買い手側は「地域おこし協力隊」として事業を引き継ぎます。[12]

「地域おこし協力隊」とは、過疎地域の自治体が主体となり都市部から地域振興の人材を呼び込んで定着を図る制度で、隊員には自治体から一定期間活動報酬が給付されます。
relay the localはサービスにこの制度を組み込むことで事業承継のハードルを下げ、マッチングを成立しやすくしています。

運営者

株式会社ライトライト
サイト開設済みの自治体(2021年8月18日現在):宮崎県高原町

公式サイト

relay the local  https://relay.town/local/about/
relay the local 高原町 https://relay.town/local/miyazaki/takaharu/

登録可能な利用者

売り手

サイト開設地域で事業を営む法人、個人

買い手

サイト開設地域への移住・定着を考えている全国の個人

特徴

  • 地域おこし協力隊制度を組み合わせたマッチングサイト
  • 地域おこし協力隊員としての給与が出るため、事業承継に踏み出しやすい
  • 売り手の事業内容や想いを発信し、共感に基づいたマッチングをサポート

手数料

売り手

無料

買い手

要問い合わせ

サイト開設者

要問い合わせ

札幌市事業承継ポータル

ビズマを運営するビジネスマーケットが札幌市からの委託により運営しているマッチングサイトです。
サイトの機能はビズマと同様です。

さっぽろ連携中枢都市圏を構成する12市町村(札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町)で事業を営む中小企業の譲渡希望案件が登録対象となっています。[13]

運営者

株式会社ビジネスマーケット(札幌市より委託)

公式サイト

https://bizma.jp/sappor_city/

登録可能な利用者

売り手

ビズマと同様(詳細は要問い合わせ)

買い手

ビズマと同様(詳細は要問い合わせ)

特徴

ビズマと同様(詳細は要問い合わせ)

手数料

売り手

ビズマと同様(詳細は要問い合わせ)

買い手

ビズマと同様(詳細は要問い合わせ)

みんなのM&A

みんなのM&Aはぐんま税理士法人を母体とするM&A仲介会社で、仲介業務の一環としてマッチングサイトを運営しています。

マッチング後の交渉は専門スタッフによるサポートのもとで進められます。
仲介という形ではありますが、基本的に売り手側の立場に立ってサポートが行われます。
中小零細企業や赤字企業のM&Aを得意としており、成功報酬が格安の設定になっています。[14]

運営者

みんなのM&A合同会社

公式サイト

https://minna-ma.com

登録可能な利用者

売り手

要問い合わせ

買い手

要問い合わせ

特徴

  • 仲介の一環としてのマッチングサービス
  • 売り手の立場に立ったサポート
  • 手数料が格安で、成約率90%以上

手数料

売り手

成約時の成功報酬50万円~、企業概要書作成手数料50万円(オプション)

買い手

成約時の成功報酬50万円~

M&A・事業承継
零細企業のM&A|会社売却の手法や注意点、成功させるコツを解説

零細企業のM&Aは、事業承継や会社売却による利益獲得などを目的に行われます。零細企業のM&Aについて、公認会計士が手法や売買価格、注意点、成功させるためのポイントを分かりやすく解説します。(公認会計士監修 […]

茨木スモールM&Aマッチングサイト

茨木スモールM&Aマッチングサイトは茨木商工会議所が運営する事業承継マッチングサイトです。
茨木商工会議所の経営指導員が無料で相談・問い合わせに対応しています。

譲渡側については大阪府茨木市地域の小規模事業者が対象となっています。
法人・個人事業主による承継だけでなく起業・副業を考えている個人とのマッチングにも力を入れているのが特色です。[15]

運営者

茨木商工会議所

公式サイト

https://www.ibaraki-cci.or.jp/support/shoukei/

登録可能な利用者

売り手

茨木市で事業を営む法人、個人

買い手

法人、個人

特徴

  • 商工会議所が運営する無料マッチングサイト
  • 個人による承継にも注力
  • 経営指導員が補助金・融資の利用などについてもサポート

手数料

売り手

無料

買い手

無料

やまぐち事業承継マッチングサイト

山口県および山口県内の市町村により設立された公益財団法人やまぐち産業振興財団が運営する事業承継マッチングサイトです。

譲渡希望者と承継希望者はサイト上のトークルームを利用して匿名による一対一のメッセージ交換を行うことができます。
マッチング成立後は財団内の創業・事業承継総合サポートセンターのコーディネーターが面談を仲介します。[16]

運営者

公益財団法人やまぐち産業振興財団

公式サイト

https://ymg-jigyo-shoukei.jp

登録可能な利用者

売り手

山口県で事業を営む法人、個人

買い手

山口県内で事業拡大や創業を検討している法人、個人

特徴

  • 自治体が設立した団体により運営されている無料マッチングサイト
  • 匿名でメッセージ交換を行うトークルーム機能が利用可能
  • コーディネーターが面談を仲介し、事業承継・引継ぎ支援センターの専門相談員が交渉・契約をサポート

手数料

売り手

無料

買い手

無料

M&A・事業承継
M&Aマッチングサイトのおすすめ16選【徹底比較】

M&Aマッチングサイトとは、インターネット上でM&Aの相手企業を探せるサービスです。この記事では、代表的なM&Aマッチングサイトを取り上げ、特徴や料金などをわかりやすく比較・紹介します。 目次M& […]

[1] M&Aサクシード
[2] M&Aクラウド
[3] SMART
[4] TRANBI
[5] BATONZ
[6] マールマッチング
[7] 事業承継マッチング支援
[8] 担い手探しナビ
[9] ビズマ
[10] relay
[11] 継業バンク
[12] relay the local
[13] 札幌市事業承継ポータル
[14] みんなのM&A
[15] 茨木スモールM&Aマッチングサイト
[16] やまぐち事業承継マッチングサイト

まとめ

中小企業における後継者不在問題が常態化したことや、経営戦略としてのM&Aが一般化したことなどを背景として、多種多様なタイプの事業承継・M&Aマッチングサイトが登場し、様々な立場の人・組織により盛んに利用されています。

事業承継特化型のサイトや特定地方に特化したサイトは主に小規模な事業者を対象とし、小規模事業者と個人(個人事業主や、事業を引き継いで創業しようとする人)のマッチングにも力を入れる傾向があります。

一方、M&A全般を取り扱うマッチングサイトは法人を主なターゲットとしており、売り手企業・買い手企業の登録数も桁違いに多く、小規模法人や中小企業が上場企業を含むより大規模の法人へ会社を譲渡するパターンが一般的です。異業種や多角経営の企業への事業承継もしばしば見られます。

M&A・事業承継
少額でM&Aできる案件の探し方 メリット、注意点もくわしく解説

少額で行うM&Aには、起業するリスクの軽減などのメリットがあります。今回の記事では、少額でM&Aを行うメリットと注意点、少額で買収しやすい業種、少額案件の探し方をくわしく解説します。 目次少額でのM&am […]

各自の目的や立場に応じてマッチングサイトを使い分ける(マッチングサイトとの適切なマッチングを図る)ことが、事業承継を成功に導く大きな鍵と言えるでしょう。

(執筆者:相良義勝 京都大学文学部卒。在学中より法務・医療・科学分野の翻訳者・コーディネーターとして活動したのち、専業ライターに。企業法務・金融および医療を中心に、マーケティング、環境、先端技術などの幅広いテーマで記事を執筆。近年はM&A・事業承継分野に集中的に取り組み、理論・法制度・実務の各面にわたる解説記事・書籍原稿を提供している。)

M&A・事業承継のご相談ならM&Aサクシード

M&Aのご相談ならM&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」にご相談ください。M&Aサクシードが選ばれる4つの特徴をご紹介いたします。

M&Aサクシードが選ばれる4つの特徴

  1. 経営者層に選ばれるサービス
    →審査された法人企業のみが利用
    →利用者(譲受希望)の約7割が経営層
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    →毎月約1,300通のオファー実績
  3. 圧倒的なスピード
    →M&A成約まで最短37日
  4. 「ビズリーチ」を運営する東証グロース市場グループ企業が運営

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