事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

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長年の信頼が導いた、会社を託すという決断。 顧問税理士の提案で実現した想いをつなぐM&A

  • 譲渡
    株式会社児原
    本社所在地:東京都
    事業概要:演技スクール・スタジオ運営等
    譲渡理由:後継者不在のため
    株式譲渡
    譲り受け
    株式会社R Plays Company 
    本社所在地:東京都
    事業概要:演劇公演プロデュース・ワークショップ運営等
    譲り受け理由:事業領域拡大のため
  • 東京都
  • 教育
  • M&Aお試しマッチング

コロナ禍という未曾有の打撃を受けた演劇業界。スタジオを持ち演技指導を続けてきた経営者は、この先どう進むべきか、思案を重ねていました。そんなとき、長年信頼関係を築いてきた顧問税理士から、M&Aサクシードの「お試しマッチング」を選択肢として提案されました。税理士法人の手厚いサポートのもと、経営者は未来への希望を託し、事業譲渡を決断したのです。株式会社児原 代表取締役 甲斐大櫻氏と税理士法人スバル合同会計 大宮事務所 所長 眞島勇氏、渡邊茉奈実氏にお話を聞きます。

11年以上の伴走支援。法人化前から続くパートナーシップ

――企業概要と両社のご関係について教えていただけますか。

税理士法人スバル合同会計 眞島 当法人は、全国13拠点のネットワークを活かし、会計サービスを提供しています。現在、4,000社を超えるお客様にご愛顧いただいています。私たちは、単なる会計処理にとどまらず、各業界・分野に精通したコンサルティングチームを編成し、お客様の多様なニーズに対応できることを強みとしています。

大宮事務所は、当法人の中でも比較的新しく、約2年前に12番目の拠点として開設されました。現在は、埼玉県および東京都北部を主に担当しており、対応させていただいているお客様の業種は多岐にわたっています。

株式会社児原 甲斐 株式会社児原は、代々木および大阪にスタジオを構え、演技指導を中心に、面接対策や発声練習など、幅広い内容のワークショップを提供しています。プロの方からお子様まで、さまざまな方々を対象とした指導を行っています。

2014年に法人化する以前から、スバル合同会計様にご相談をしており、会社設立以来、11年以上にわたり継続してお世話になっています。

――法人を立ち上げる前からのお付き合いなのですね。

眞島 当グループには提携している司法書士もおり、法人設立を支援するサービスを通じて、児原様とのお付き合いが始まりました。

甲斐 法人化するかどうかを検討していた際に、スバル合同会計様のサービスを知りました。法人化すべきか否か、また、法人化する場合はどのように進めるべきかなど、経営のノウハウがまだ十分にわからなかった時期から今に至るまで、11年間以上継続してご支援をいただいています。

税理士法人スバル合同会計 渡邊 甲斐さんとは、3ヶ月に一度対面でお会いし、その都度近況を伺いながら、企業としての健康チェックを行うような形でお話をさせていただいていました。担当させていただいている経営者様とは、しっかりと会話するようにしているのですが、実は私自身も、演劇業界を志していた時期があり、毎回のお打ち合わせでは、自然と会話が弾んでいました。

企業の健康診断である決算で「お試しマッチング」*をおすすめ

――児原様が「お試しマッチング」を利用されることになったのはどのような経緯ですか?

*M&Aを検討中または今後検討する可能性がある企業のオーナー経営者が、利用契約前に匿名で情報を掲載し、自社に興味を持つ譲受候補企業の有無や属性、反応を知ることができる業界初の機能

渡邊 株式会社児原様の10回目の決算が完了した時に、この10年を振り返りながらお話しさせていただきました。その際に、対面で事業を行うことが難しかったコロナ禍もあり、経営自体に疲労感を感じていることをお伺いしました。

甲斐 自分ひとりで事業を続けていくこと自体は、何とかなると考えていました。しかし、会社としては跡継ぎがいない状況の中で、今後どのように進めていくべきか悩んでいるところでした。

渡邊 甲斐さんとお話しする中で、演技指導のお仕事に対する深い情熱と、それを今後も続けていきたいというお気持ちが強く伝わってきました。そこで、甲斐様のお悩みを少しでも軽減し、会社が継続できる選択肢がないかと考えました。

ちょうどその少し前、当法人の全社イベントにおいて、M&Aサクシードの「お試しマッチング」に関する説明を受けていました。私自身、M&Aについて詳しい知識はなかったのですが、その説明を通じて、想像以上にハードルが低く、気軽に試すことができる仕組みであることが分かりました。これであれば甲斐さんに前向きに捉えていただけるのではないかと感じ、普段から持ち歩いているチラシでご説明させていただきました。

――「お試しマッチング」をご利用いただいた感想をお聞かせください。

甲斐 渡邊さんからご案内をいただいた後、すぐにWEBから申し込みを行いました。入力項目は非常に簡単で、個人情報も公開されない仕組みだったので、「良いご縁があればいいな」という程度の軽い気持ちで登録しました。

正直なところ、すぐに反応があるとは思っておらず、1カ月、2カ月、もしくは半年ほどかかるのではないかと、あまり期待はしていませんでした。

ただ、その後すぐに3件の反応があり、大変驚きました。結果的に、譲渡することになった株式会社R Plays Company様も、その3社の中に含まれていたことが後になって分かりました。想像を超えるスピード感で反応があったことで、これはしっかりと向き合うべきご縁だと感じ、交渉に進む決意を固めました。

渡邊 ポジティブな反応があったことを、甲斐さんご本人からお電話でご連絡いただきました。選択肢が増えたことを大変喜ばれていたので、私もとても嬉しかったことをよく覚えています。また、甲斐さんが育ててこられたスタジオや事業に、しっかりと価値が認められていたのだと、改めて実感することができました。

合意してから成約までは1カ月。心強いサポート体制

――スバル合同会計様が成約まで伴走してくださったそうですね。

甲斐 M&Aは初めての経験だったため、M&Aサクシードの担当者と渡邊さんとの連携が非常に心強く感じられました。提出する資料も多く、もしお二人のサポートがなければ、成約まで辿り着くことは難しかったのではないかと思います。

渡邊 実は、私自身にとってもM&Aのサポートは初めての経験でした。まさか合意からわずか1カ月で成約に至るとは思っておらず、その期間はまさに怒涛のように過ぎていきました。株式会社児原様は、前任者から引き継いで担当させていただいた経緯があったので、過去10年分の決算を改めて整理し、必要な情報をすべて整える作業は労力を要するものでした。

一方で、甲斐さんの強い想いを伺っていたこともあり、「お力になれることがあるなら、何でもやりたい」という気持ちで取り組ませていただきました。

「後継者不在」時代における税理士の役割

――スバル合同会計様の理念は、オーダーメイドのワンストップ支援とお伺いしました。具体的にはどのようなご支援をされていますか?

渡邊 私たちのサービスは、「企業のゆりかごから墓場まで」寄り添うことだと考えています。私が担当している企業様の中には、高齢の経営者も多くいらっしゃいます。そのため、企業の終活についてお話しする機会も少なくありません。

そのような場面では、会社を畳むという選択肢だけでなく、企業の想いやビジョンを引き継いでいただける他社に託すという選択肢もご提案したいと考えています。それぞれの企業様にあった形でのご提案を心がけています。

「M&A」と聞くと、まだまだ形式的で難しそうだと感じて敬遠される方も多いのが実情です。ですので、まずは気軽に始められる「お試しマッチング」をご紹介し、ご関心を持っていただくところから進めていきたいと思っています。

眞島 これからさらに増加していくと考えられる「後継者不在」の問題。日本全体の状況を見ても、企業数は非常に多く、経営者の高齢化も進んでいます。そのような中で、中小企業におけるM&Aは、もはや避けては通れないと考えています。

だからこそ、M&Aをもっと身近なものとして捉えられる環境づくりが必要です。私たち自身もその一助となるべく、M&Aが「特別なこと」ではなく「当たり前の選択肢」として周知されるよう、日々のコミュニケーションから取り組んでいければと思っています。

会社の未来を託すという選択肢を念頭に

――会社の先行きをお悩みの方にメッセージをお願いします。

甲斐 M&Aは、会社を存続させるひとつの選択肢であり、ビジョンを引き継ぐ手段でもあります。大切な事業だからこそ、将来について悩んでいる方は、一度どのような企業から声がかかるのか試してみるのも良いかもしれません。新たな未来が開けるきっかけになるのではないでしょうか。

眞島 当社とM&Aサクシードとの協業が本格化してから約1年半が経ち、多くの学びと改善が進んでいます。特に「後継者不在」の課題は今後さらに深刻化する見込みで、顧問先企業の大半も後継が決まっていない状況です。

企業経営のゴールをどう迎えるかは、企業様を支える立場の顧問税理士にとっても大きなテーマです。だからこそ、今後も経営者様の最後かつ最善の意思決定を支えられる存在として、より良い選択肢を提供し続けたいと考えています。

株式会社児原様・株式会社R Plays Company様の成功事例はこちらからご覧ください。

M&Aサクシード 担当者コメント

加納 忍アライアンス企業担当

担当者

今回インタビューを通じて特に印象に残ったのは、渡邊様と甲斐様の関係性です。 事業の存続や、個人の資産、家族との関係、そしてご自身の老後や終活まで、様々な悩みをお持ちである経営者様と向き合い、税務業務の支援のみに留まらず、よき相談相手として信頼されている関係性はまさに経営者のパートナーであると感じました。そして、そんなスバル合同会計様をはじめとする全国の弊社提携パートナー法人の皆様とともに、これからも経営者様の選択肢を広げていく機会のご提供を「お試しマッチング」を通じて実現していけるよう努めてまいります。

担当者プロフィール

大学卒業後、求人広告の企画営業職として東海エリアで中小企業から大手企業まで数千社を担当。その後、ベンチャー企業での新規事業立ち上げを含む、複数の新規事業開発を経験。2020年からM&Aサクシードに参画し、現在はアライアンス推進業務を担当。

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