.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)

「同業の有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームが、いくらでM&Aされたのか」――気になったことはありませんか。
有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの評価は、売上高だけでは決まりません。利益、人材の定着、事業の独自性や強み、顧客との契約継続性、そして買い手とのシナジーで変わってきます。同じ売上規模でも、評価が数倍違うことは珍しくありません。
この記事は、売却をすすめるものではありません。会社を続ける・伸ばす・いつか譲る――どの選択肢を考えるにしても、まず「自社が市場でどう見られているか」を知っておくことには意味があります。公開されているM&A成約事例と、M&Aサクシードのプラットフォームに届いた実際のオファーデータをもとに、その見方を解説します。
有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの相場は、①公開されている成約事例での価格水準、②買い手が実際に使う値付け方法、③1社にどれだけの買い手が関心を示すか――をあわせて見ると立体的に分かります。
見る視点 | わかること |
① 成約事例での価格水準 | 同規模帯の公開事例が限られるため、オファー(収益力ベース)と公的統計を主軸に見る |
② 買い手の値付け方法 | オファーで多いのは「EBITDA(利益)の3〜5倍」を軸にした方法 |
③ 1社あたりの関心の集まり方 | M&Aサクシードのデータでは、1案件に中央値3社の買い手がオファー |
本来はここに、上場企業による買収のうち公開されている有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム関連の成約事例を、売り手の年商規模別に整理します。ただし同規模帯の公開事例が限られるため、以下では相場観をオファー(収益力ベース)と公的統計を軸に見ていきます。
• 譲渡理由は「自社事業の選択と集中」が中心。事業ポートフォリオの見直しに伴う譲渡が目立つ傾向
• 所在地は東京・首都圏が半数ほど。買い手・売り手とも都市圏に集まりやすい傾向
• 直近で黒字の案件が多い傾向。赤字でも、入居率の改善余地や不動産・指定の価値で買い手がつく可能性がある
事業の特徴(匿名) | 年商規模 | 成約額の目安 |
老人ホームと関連事業 | 1億〜2億5,000万円 | 約3,500万円 |
介護付有料老人ホーム | 5億〜10億円 | 約3億円 |
結論:有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの価格を決める最大の要素は、売上規模ではなく「入居率が安定しているか」と「人員基準を満たす職員が定着しているか」です。空室は収益を直撃し、人がいなければ特定施設の指定を維持できないからです。
評価要素には序列があります。同じ要素でも、価格への効き方は同じではありません。
順位 | 評価要素 | 影響度 | なぜそうなるか |
1 | 入居率と介護報酬・入居者単価の安定 | ◎ 最重要 | 空室は固定費を抱えたまま収益が落ちる。高い入居率で黒字が続いていれば、素直に価格が上がる |
2 | 職員(有資格者)の確保と定着、特定施設の指定継続 | ◎ 重要 | 介護付(特定施設入居者生活介護)は人員配置基準を満たせないと指定を維持できない。買い手は買収後に職員が辞めないかを最も気にする |
3 | 立地と不動産の保有形態(自社所有か賃借か) | ○ | 高齢者需要の見込める立地か、建物を自社所有か賃借か、賃借なら残存年数・賃料水準が引き継ぎ条件を左右する |
4 | 前受金・入居一時金の会計処理と代表非依存 | ○ | 入居一時金の預り・償却の会計が整理され、代表が抜けても運営・請求が回る体制は評価されやすい |
— | 売上の大きさ(単体) | △ 効きにくい | 売上が大きくても、入居率が低い・利益が薄いと評価は伸びない |
つまり、価格を上げたいなら順番があります。まず入居率を保ち、職員の定着と特定施設の指定を安定させ、次に利益を残す。売上規模を追うのはその後です。
結論:有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームへのオファーは「EBITDA(利益)の3〜5倍」を軸に、手元現金や純資産を加える形にほぼ集約されます。買い手の多くが共通して“利益”と“入居率の安定”を見ています。
M&Aサクシードの有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム関連案件に届いたオファーで、買い手が提示した算定方法を集計すると、最頻はEBITDA倍率。残りの方法も、EBITDAか純資産を軸にした変種にすぎません。
買い手が提示する算定方法(多い順) | 位置づけ |
EBITDA(利益)の3〜5倍 | 標準形。利益(EBITDA)を基準に評価する最も多い方法 |
EBITDA(利益)の3〜5倍 + 手元現金(ネットキャッシュ) | 上記に手元資金を加えた変種 |
時価純資産法(保有資産の時価ベース) | 自社所有の不動産など、保有資産の時価を基準にする方法 |
純資産 + 営業利益の3〜5年分(のれん) | 資産価値に、のれん(営業利益の数年分)を加える方法 |
具体的にイメージすると――
EBITDAが5,000万円なら、3〜5倍で1.5億〜2.5億円。これに手元現金や純資産(自社所有の不動産など)を加味した金額が、オファーの初期レンジになります。
ここからいえることはシンプルです。価格を上げるいちばん直接的な方法は「入居率を保って利益(EBITDA)を厚くし、手元現金を残しておくこと」。逆に、節税のために利益を圧縮していると、その分だけ評価も下がります。
結論:「うちのような規模に買い手がつくのか」という心配は、データを見ると小さいといえます。有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム関連の案件には1社あたり中央値3社、多いケースでは30社を超える買い手がオファーを寄せています。
M&Aサクシードの有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム関連案件のデータでは、1社あたり中央値で3社、多いケースでは32社の買い手がオファーを寄せています。
1案件あたりのオファー買い手数 | 実績(M&Aサクシード) |
中央値 | 3社 |
平均 | 約6.1社 |
最も多かった案件 | 32社 |
複数の買い手が同時に関心を示す状況は、条件交渉でも有利に働きます。まずは「自社にどんな買い手が、何社くらい関心を持つか」を知るところからで十分です。
では、売り手側の供給はどうでしょうか。現在、M&A市場に売りに出ている有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム関連の案件は約41件で、一定の流通量がある業種です。
買い手側は、前述のとおり1案件あたり中央値3社がオファーを出しています。供給と需要が釣り合った、いわば「実力勝負」の市場です。案件が珍しくないぶん、買い手は事業内容を見て選別します。強みが伝わる形で情報を整理できるかどうかが、オファーの数と条件を分けます。
そのうえで大事になるのが、オファーの集め方です。プラットフォーム型のM&Aでは、複数の買い手が同じタイミングで案件を検討するため、比較検討できるオファーを同じ期間にまとめて集めやすくなります。1社ずつ順番に打診して回るのではなく、複数のオファーを手元に並べて、価格や条件を見比べながら交渉相手を選べる状態をつくれます。オファーが複数並ぶと、買い手も他社と比較されていることを前提に条件を出すため、価格だけでなく、経営者の関与期間や引き継ぎの進め方といった条件面でも、売り手の希望をのんでもらいやすくなります。
ちなみに、市場に出ている案件の譲渡理由では「後継者不在」が目立ちます。売却は特別な会社だけの選択肢ではない、ということの表れといえるでしょう。
実際にオファーを寄せた買い手のプロフィールを集計すると、買い手像はかなり具体的に見えてきます。
買い手の属性 | 実際の傾向 |
売上規模 | 10〜30億円が最多。100億円超の大手も多い |
M&A経験 | 約9割が「M&A経験あり」。買い慣れた買い手が中心 |
上場/非上場 | 約9割が非上場。東証プライム・グロース・スタンダードなどの上場企業も |
エリア | 東京が最多(約4割)。大阪・兵庫・愛知など都市圏が続く |
業種 | 介護・福祉の同業、医療・ヘルスケア、施設運営に参入・拡張を狙う事業会社が中心 |
結論:有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの買い手で数が多く早く動くのは、同業(介護・医療系)のロールアップ型と、医療・ヘルスケア大手です。施設・職員・入居者を“面で”引き継ぎ、入居率を安定させたいという動機が強いからです。
買い手は複数タイプに分かれますが、出現頻度もスピードも価格の出し方も同じではありません。実名の事例とあわせて、重みづけして見ます。
買い手タイプ | 位置づけ | 実名の例(売上規模) | 売り手から見た特徴 |
同業(介護・医療系)ロールアップ型 | ◎ 最多・最速 | オーイズミ(介護付有料老人ホーム等を取得) | 施設・人材・特定施設の指定を継続しやすく、入居者・職員に優しい |
医療・ヘルスケア大手 | ○ 価格が出やすい | シーユーシー(約470億/住宅型有料・サ高住を取得) | 在宅・施設サービスの取り込みで医療介護連携を強化 |
異業種・事業会社/金融グループ | ○ シナジー次第で高値 | SOMPOホールディングス(ワタミの介護を取得) | 介護を成長事業として本格参入・多角化 |
投資ファンド | △ 条件次第 | — | 成長投資・ロールアップの起点。経営支援を受けて拡大 |
つまり「同業に安く買い叩かれるのでは」という心配は実態と逆です。同業ロールアップ型や医療・ヘルスケア大手は、施設・人材・入居者をまとめて引き継ぎたいからこそ、雇用や指定の継続を前提に、競って手を挙げてきます。
買い手・売り手ともに公表されている成約事例です。「どんな会社が、いくらで、なぜ評価されたか」の具体像としてご覧ください。
売り手の事業 | 売り手売上 | 買い手(売上規模) | 譲渡額 | 評価の軸 |
住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営(ノアコンツェル) | 約66.2億円 | シーユーシー(約470.4億円) | 約53億円 | 在宅医療と介護の連携強化。ホスピス型住宅・訪問看護との相乗効果を狙う取得 |
介護付有料老人ホーム・グループホームの運営(アルプスの杜) | 約5.9億円 | オーイズミ(約201.1億円) | 約1億円 | 認知症専門病院の誘致と連動した、地域密着の介護付有料老人ホーム事業への参入 |
介護付・住宅型有料老人ホーム/デイサービス(ワタミの介護) | 約354億円 | SOMPOホールディングス(グループ大手) | 約210億円 | 全国規模の介護基盤の獲得・成長事業への本格参入 |
介護サービス事業(恵の会) | 約13.1億円 | ソラスト(約1,374億円) | 約33.5億円 | 自立支援・地域トータルケアの推進と同業ロールアップ |
結論:高く評価される会社と、伸びない会社を分けるのは、つきつめると一つの問い――「あなたが抜けても、入居率と職員、そして特定施設の指定は残るか」です。
買い手の頭にあるのは、買収後の心配です。「買った後に職員が辞めないか」「入居率が落ちないか」「代表がいなくなって運営が回らなくならないか」。この心配を小さくする要素は価格を押し上げ、大きくする要素は価格を下げます。
同じ売上規模でも、評価には差が出ます。
価格を押し上げる(買い手の不安を消す) | 価格を下げる(買い手の不安を増やす) |
◎ 入居率(入居率・稼働率)が高く安定している | ◎ 入居率が低い・変動が大きい |
◎ 職員(有資格者)が定着し、買収後も人員基準・特定施設の指定を維持できる | ◎ 離職が多く、人員基準・指定の維持が不安定 |
○ 立地の需要が見込め、不動産の保有形態・賃借条件が明確 | ○ 立地の需要が弱い・賃借条件や残存年数が不透明 |
○ 前受金・入居一時金の会計と請求・労務が整理されている | ○ 入居一時金の預り・償却や必要書類が整理されていない |
○ 代表が抜けても運営・採用・請求業務が回る | △ 代表個人に運営・採用が集中している |
最初の2行(◎)が決定的です。「入居率が安定しているか」「人が残り指定を維持できるか」――この2つを整えるだけで、同じ売上規模でも評価は変わってきます。
※ 当社の成約事例・買い手の取得理由から見られる傾向の整理です。具体的な閾値は個社ごとに異なります。
外部の裏付けとして、登録支援機関の中小M&A実績にもとづく公的統計を参照します。有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームに近い「社会保険・社会福祉・介護事業」を参照します。
参照業種(件数) | 指標 | 第1四分位 | 中央値 | 第3四分位 |
社会保険・社会福祉・介護事業(99件) | EV/EBITDA | 3.7倍 | 9倍 | 19.2倍 |
社会保険・社会福祉・介護事業(104件) | PER | 3.5倍 | 8.5倍 | 19.7倍 |
相場を見たら、次は「自社に実際どんなオファーが届くか」を確かめてみることもできます。
M&Aサクシードでは、相場を見たあと、気が向いたら試しにプラットフォームの会員企業からオファーを受け取ってみることができます。ここまでの相場の確認も、オファーの受け取りも、無料でご利用いただけます。
オファーを受け取るだけなら、契約は不要・決算書などの書類提出も不要・(オファー相手の企業に対して)会社名は匿名のままで利用できます。
「売却すると決めてから動く」のではなく、「オファーを見てから、どうするかを考える」という順序で進められます。
届くオファーには、「いくらで」だけでなく、次のような内容まで含めることができます。
• なぜ自社に関心があるのか(買い手の狙い・シナジー)
• 連帯保証はどうなるか
• 従業員はどうなるか(雇用の継続)
• 自分はいつまで経営に関わるか(引き継ぎ期間)
実際のオファーは、たとえば次のような形で届きます。
会社名 | 株式会社サクシードテック ※本記事用のサンプル表記 |
本社所在地 | 東京都 |
事業内容 | 首都圏を中心に事業を展開し、有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームとの連携・取り込みに注力する企業。 |
売上高 / 従業員 | 100億円以上 / 1,001名以上 |
上場区分 / M&A実績 | 非上場 / 2〜5案件 |
関心を持った背景 | 弊社は人材・体制の強化を経営課題としており、貴社が強みとする領域は、まさに弊社が探し求めていた領域です。同エリアの営業・調達基盤と組み合わせることで強いシナジーが見込まれます。ぜひ早期に秘密保持契約を締結し、責任者同士の面談の機会を頂戴できれば幸いです。 |
買収金額の算定方法 | EBITDA(利益)の3〜5倍。対象会社の収益性をベースに株式評価。詳細はデューデリジェンスを通じて検討。 |
経営者の処遇 | 売り主様のご意向を全面的に尊重。従業員・取引先へのスムーズな承継のため、数ヶ月〜半年程度の引き継ぎ期間(顧問等)をご相談。形態は状況に合わせ柔軟に。 |
連帯保証の解除時期 | クロージング時までに金融機関と調整し、前オーナー様の連帯保証を全て解除することを前提。 |
匿名なのは“あなたの会社の社名”だけ。オファーを送る買い手側は、社名・所在地(都道府県)・売上規模・M&A実績まで明かしています。だから「誰が、なぜ、いくらで」を確認したうえで、進めるかどうかを判断できます。
良いオファーが届いたときだけ、ご自身の判断で次のステップに進めます。もちろん、M&Aプロセスに詳しいM&Aサクシードの担当者と一緒に進めることもできます。
▶ まずは自社に近い有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの相場を見る(無料)
https://ma-succeed.jp/register/direct
▶ 匿名のまま、試しにオファーを受け取ってみる(契約・書類提出不要)
https://ma-succeed.jp/register/direct
相場の確認も、会員企業からのオファーの受け取りも無料です。契約や決算書の提出も不要で、オファー相手の企業に対しては会社名を匿名のまま利用できます。
問題ありません。むしろ決める前に、同業の相場や届くオファーを見ておくことで、続ける・伸ばす・譲るという選択肢を落ち着いて考えられます。オファーを見てから、どうするかを考える順序で進められます。
可能性はあります。買い手は赤字理由、人材の定着、顧客契約、改善余地を確認します。実際に営業赤字でも買い手がついた事例があります。
年商だけで決まりません。小規模でも、利益が出ている・顧客契約が安定している・買い手にとって魅力的な人材や資産を抱えている場合は対象になります。
売上倍率だけで見るのは適切ではありません。買い手のオファーでは、利益(EBITDA)を基準に手元現金を加える形が最も多く見られます。
有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームの価格を最も左右するのは、売上規模ではなく「入居率が安定しているか」と「人員基準を満たす職員が定着し、特定施設の指定を維持できるか」です。買い手のオファーはEBITDA(利益)の3〜5倍を軸に手元現金や純資産を加える形にほぼ集約され、関連案件には1社あたり中央値3社の買い手がオファーを寄せています。買い手の主役は、施設・人材・入居者の継続を前提に競って手を挙げる同業ロールアップ型と医療・ヘルスケア大手です。
そして、自社に実際どんなオファーが届くかは、匿名・無料で確かめられます。まずは相場を見て、気が向いたらオファーを受け取ってみる――その順序で、ご自身のペースで選択肢を広げてみてください。
• かいしゃ価値トレンドの解説:https://ma-succeed.jp/content/knowledge/kaisha-kachi-trend
• かいしゃ価値トレンドで相場を見る:https://ma-succeed.jp/register/direct
そんなときに、まず使えるのが「かいしゃ価値トレンド」。会社名を出さず・約30秒・無料で、同業の成約相場と買い手の傾向を確認できます。