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「同業の整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店が、いくらでM&Aされたのか」気になったことはありませんか。
整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店の評価は、売上高だけでは決まりません。利益、人材の定着、事業の独自性や強み、顧客との契約継続性、そして買い手とのシナジーで変わってきます。同じ売上規模でも、評価が数倍違うことは珍しくありません。
この記事は、売却をすすめるものではありません。会社を続ける・伸ばす・いつか譲る、どの選択肢を考えるにしても、まず「自社が市場でどう見られているか」を知っておくことには意味があります。公開されているM&A成約事例と、M&Aサクシードのプラットフォームに届いた実際のオファーデータをもとに、その見方を解説します。
整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店の相場は、①買い手が実際に使う値付け方法、②公的統計にみる評価水準、③1院にどれだけの買い手が関心を示すかをあわせて見ると立体的に分かります。運営会社そのものの公開成約事例は僅少なため、値付けの考え方と外部ベンチマークを軸に相場観を示します。
見る視点 | わかること |
① 買い手の値付け方法 | オファーで多いのは「EBITDA3〜5倍+手元現金」。純資産・営業利益をベースにした個別評価も一定数 |
② 公的統計にみる評価水準 | 療術業が分類される「医療業」ではEV/EBITDAの中央値が7.8倍(中小M&Aの実績値) |
③ 1院あたりの関心の集まり方 | M&Aサクシードのデータでは、1案件に中央値2社の買い手がオファー |
整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店では、運営会社そのものを上場企業が買収した年商規模別の公開成約事例が僅少です。そのため相場表(年商倍率の一覧)は割愛し、買い手のオファーの算定方法と公的統計を軸に相場観を示します。あわせて、当社プラットフォームでの匿名の成約例を参考として掲載します。
事業の特徴 | 年商規模 | 成約額の目安 |
整骨院 | 1,000万〜5,000万円 | 約1,150万円 |
訪問鍼灸 | 1,000万〜5,000万円 | 約2,880万円 |
治療院 | 1億〜2.5億円 | 約2.5億円 |
結論:整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店の価格を決める最大の要素は、売上でも店舗数でもなく「買収後も施術者が残るか」です。施術という人の技術が事業そのものであるため、買い手が気にするのは買収後に有資格者や人気施術者が辞めないかだからです。
評価要素には序列があります。同じ要素でも、価格への効き方は同じではありません。
順位 | 評価要素 | 影響度 | なぜそうなるか |
1 | 施術者が残るか(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の定着、有資格者数、院長・人気施術者の継続意思) | ◎ 最重要 | 施術=事業。買い手が気にするのは買収直後の離職と顧客離れ。残る見込みが価格の土台 |
2 | 営業利益(EBITDA) | ◎ 重要 | 買い手はEBITDA基準で値付けする。保険(療養費)・自費のバランスで安定的に利益が出ているほど素直に価格が上がる |
3 | リピート顧客・カルテ基盤と保険/自費の構成 | ○ | 通い続ける顧客とカルテが資産。自費比率が高く単価が安定していると継続性が評価される |
4 | 多店舗の自走・院長個人非依存 | ○ | 各院が院長個人に依存せず回るほど高評価。1院・院長依存はリスクとして減点される |
— | 売上・店舗数の大きさ(単体) | △ 効きにくい | 店舗数が多くても、赤字店の寄せ集めや施術者頼みなら評価は伸びない |
つまり、価格を上げたいなら順番があります。まず「施術者が残る状態」を作り、次に「利益を残す」。店舗数や売上を追うのはその後です。
結論:買い手のオファーは「EBITDA × 3〜5倍 + 手元現金」を標準形に、純資産・営業利益をベースにした個別評価が加わる形にほぼ集約されます。算定の軸は利益か資産のどちらかで、大きな例外は多くありません。
M&Aサクシードの整体・接骨・鍼灸・マッサージ案件に届いたオファーで、買い手が提示した算定方法を集計すると、最頻はEBITDA倍率を軸にした方法です。残りの方法も、EBITDAか純資産・営業利益を軸にした変種にすぎません。
買い手が提示する算定方法(多い順) | 位置づけ |
EBITDA × 3〜5倍 + 手元現金 | 標準形。これが基準と考えてよい |
EBITDA × 3〜5倍 | 上記の手元現金なしの形。収益力を素直に反映 |
純資産 + 営業利益の数年分 | 資産価値にのれん(営業利益◯年分)を加算する変種。純資産・営業利益をベースにした個別評価もここに含まれる |
具体的にイメージすると
EBITDAが3,000万円なら、3〜5倍で0.9億〜1.5億円。これに手元現金を上乗せした金額が、オファーの初期レンジになります。
ここからいえることはシンプルです。価格を上げるいちばん直接的な方法は「利益(EBITDA)を厚くし、手元現金を残しておくこと」。逆に、節税のために利益を圧縮していると、その分だけ評価も下がります。
結論:「小さな治療院に買い手なんてつくのか」という不安は、データを見るとその心配は小さいといえます。整体・接骨・鍼灸・マッサージ案件には1案件あたり中央値2社の買い手がオファーを寄せています。
M&Aサクシードの整体・接骨・鍼灸・マッサージ案件のデータでは、1案件あたり中央値で2社、平均では約5.4社、多いケースでは14社の買い手がオファーを寄せています。案件差は大きいものの、複数の買い手が関心を示す状況は珍しくありません。
1案件あたりのオファー買い手数 | 実績(M&Aサクシード) |
中央値 | 2社 |
平均 | 約5.4社 |
最も多かった案件 | 14社 |
複数の買い手が同時に関心を示す状況は、条件交渉でも有利に働きます。まずは「自院にどんな買い手が、何社くらい関心を持つか」を知るところからで十分です。
次に、売り手側の供給を見てみましょう。整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店関連の売り案件は市場に約12件しかなく、流通量は限られています。
買い手側は、前述のとおり1案件あたり中央値2社がオファーを出しています。供給・需要とも件数が積み上がる市場ではないぶん、「相性の良い買い手に出会えるか」が条件を大きく左右します。母集団の大きいプラットフォームで幅広く買い手候補に情報を届けることが、良い出会いの確率を上げる近道です。
そのうえで大事になるのが、オファーの集め方です。プラットフォームを使えば、複数の買い手が同じ期間に案件を検討するため、条件を見比べられるオファーがまとまって集まりやすくなります。オファーを1本ずつ受けて判断するのではなく、同じ期間に並べて比較できることが、交渉のしやすさに直結します。オファーが複数並ぶと、買い手も他社と比較されていることを前提に条件を出すため、価格だけでなく、従業員の処遇や引き継ぎ期間といった条件面でも、売り手の希望をのんでもらいやすくなります。
実際にオファーを寄せた買い手のプロフィールを集計すると、買い手像はかなり具体的に見えてきます。
買い手の属性 | 実際の傾向 |
売上規模 | 10〜30億円、1〜5億円、1億円未満がそれぞれ約2割。中小の受け皿から中堅まで幅広い |
M&A経験 | 約69%が「M&A経験あり」。買い慣れた買い手が中心 |
上場/非上場 | 約92%が非上場。東証プライム・グロースの上場企業も一部 |
エリア | 約47%が東京、次いで大阪が約20%。都市部の買い手が中心 |
業種 | 治療院チェーン・ヘルスケア・介護が中心 |
結論:整体・接骨・鍼灸の買い手で最も数が多く、最も早く動くのは「同業の治療院チェーンによるロールアップ型」です。有資格者の採用が難しいいま、施術者と顧客・カルテを面で確保できることが大きな動機だからです。
買い手は4タイプに分かれますが、出現頻度もスピードも価格の出し方も同じではありません。重みづけして見ます。
買い手タイプ | 位置づけ | 実名の例(売上規模) | 売り手から見た特徴 |
同業の治療院チェーン・ロールアップ型 | ◎ 最多・最速 | — | 屋号・雇用が継続されやすく、売り手に優しい。施術者と顧客をまとめて引き継ぐ |
ヘルスケア・リハビリ関連企業 | ○ シナジー次第で高値 | — | 予防・健康・リハビリ領域との連携。自社サービスの拠点として取込 |
介護・福祉事業者 | ○ 隣接領域で関心 | — | 機能訓練・訪問領域との相乗り。高齢者向けサービスの拡充 |
投資ファンド | △ 限定的だが存在 | — | 多店舗チェーンの成長投資・ロールアップの起点。経営支援を受けて拡大 |
つまり「同業に安く買い叩かれるのでは」という心配は実態と逆です。治療院チェーンのロールアップ型は、施術者と顧客・カルテをまとめて引き継ぎたいからこそ、雇用継続を前提に、競って手を挙げてきます。
買い手・売り手ともに公表されている成約事例の掲載を検討しましたが、整体院・接骨院・鍼灸院そのものを運営する会社の公開成約事例は僅少です。隣接領域の状況を注記でご説明します。
売り手の事業 | 売り手売上 | 買い手(売上規模) | 譲渡額 | 評価の軸 |
結論:高く評価される治療院と、伸びない治療院を分けるのは、つきつめると一つの問い「あなたが抜けても、施術者と顧客は残るか」です。
買い手の頭にあるのは、買収後の不安です。「買った後に有資格者や人気施術者が辞めないか」「常連客が離れないか」「院長がいなくなって回らなくならないか」。この不安を小さくする要素は価格を押し上げ、不安を大きくする要素は価格を下げます。
同じ年商でも、評価には差が出ます。
価格を押し上げる(買い手の不安を消す) | 価格を下げる(買い手の不安を増やす) |
◎ 施術者の定着率が高く、買収後も残る | ◎ 離職が多く、施術者が残る見込みが弱い |
◎ 院長が抜けても各院の施術・集客・管理が回る | ◎ 院長個人に施術・集客・採用が集中している |
○ リピート顧客とカルテが積み上がり、自費比率が安定 | ○ 新規頼み・保険(療養費)依存で収益が不安定 |
○ 有資格者を継続的に採用・育成できている | ○ 有資格者の採用が細り、人員が薄い |
○ 各院が黒字で、多店舗が自走している | △ 契約書・労務・カルテ・財務情報が整理されていない |
最初の2行(◎)が決定的です。「施術者が残るか」「院長個人に依存していないか」この2つを整えるだけで、同じ業績でも評価は変わってきます。
※ 当社の成約事例・買い手の取得理由から見られる傾向の整理です。自費比率などの具体的な閾値は個院ごとに異なります。
外部の裏付けとして、登録支援機関の中小M&A実績にもとづく公的統計を参照します。整体・接骨・鍼灸に対応する上場区分がないため、柔道整復・鍼灸が療術業として分類される「医療業」の水準を参照します。
参照業種(件数) | 指標 | 第1四分位 | 中央値 | 第3四分位 |
医療業(EV/EBITDA・51件) | EV/EBITDA | 3.3倍 | 7.8倍 | 16.4倍 |
医療業(PER・71件) | PER | 2.2倍 | 9.5倍 | 20.0倍 |
医療業(PBR・99件) | PBR | 0.3倍 | 1.1倍 | 1.6倍 |
相場を見たら、次は「自社に実際どんなオファーが届くか」を確かめてみることもできます。
M&Aサクシードでは、相場を見たあと、気が向いたら試しにプラットフォームの会員企業からオファーを受け取ってみることができます。ここまでの相場の確認も、オファーの受け取りも、無料でご利用いただけます。
オファーを受け取るだけなら、契約は不要・決算書などの書類提出も不要・(オファー相手の企業に対して)会社名は匿名のままで利用できます。
「売却すると決めてから動く」のではなく、「オファーを見てから、どうするかを考える」という順序で進められます。
届くオファーには、「いくらで」だけでなく、次のような内容まで含めることができます。
• なぜ自社に関心があるのか(買い手の狙い・シナジー)
• 連帯保証はどうなるか
• 従業員はどうなるか(雇用の継続)
• 自分はいつまで経営に関わるか(引き継ぎ期間)
実際のオファーは、たとえば次のような形で届きます。
会社名 | 株式会社サクシードテック ※本記事用のサンプル表記 |
本社所在地 | 東京都 |
事業内容 | 首都圏を中心に事業を展開し、整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店との連携・取り込みに注力する企業。 |
売上高 / 従業員 | 100億円以上 / 1,001名以上 |
上場区分 / M&A実績 | 非上場 / 2〜5案件 |
関心を持った背景 | 弊社は人材・体制の強化を経営課題としており、貴社が強みとする領域は、まさに弊社が探し求めていた領域です。同エリアの営業・調達基盤と組み合わせることで強いシナジーが見込まれます。ぜひ早期に秘密保持契約を締結し、責任者同士の面談の機会を頂戴できれば幸いです。 |
買収金額の算定方法 | EBITDAの3〜5倍 + 手元現金(ネットキャッシュ)。対象会社の収益性をベースに株式評価。詳細はデューデリジェンスを通じて検討。 |
経営者の処遇 | 売り主様のご意向を全面的に尊重。従業員・取引先へのスムーズな承継のため、数ヶ月〜半年程度の引き継ぎ期間(顧問等)をご相談。形態は状況に合わせ柔軟に。 |
連帯保証の解除時期 | クロージング時までに金融機関と調整し、前オーナー様の連帯保証を全て解除することを前提。 |
匿名なのはあなたの会社の社名だけ。オファーを送る買い手側は、社名・所在地(都道府県)・売上規模・M&A実績まで明かしています。だから「誰が、なぜ、いくらで」を確認したうえで、進めるかどうかを判断できます。
良いオファーが届いたときだけ、ご自身の判断で次のステップに進めます。もちろん、M&Aプロセスに詳しいM&Aサクシードの担当者と一緒に進めることもできます。
▶ まずは自社に近い整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店の相場を見る(無料)
https://ma-succeed.jp/register/direct
▶ 匿名のまま、試しにオファーを受け取ってみる(契約・書類提出不要)
https://ma-succeed.jp/register/direct
相場の確認も、会員企業からのオファーの受け取りも無料です。契約や決算書の提出も不要で、オファー相手の企業に対しては会社名を匿名のまま利用できます。
問題ありません。むしろ決める前に、同業の相場や届くオファーを見ておくことで、続ける・伸ばす・譲るという選択肢を落ち着いて考えられます。オファーを見てから、どうするかを考える順序で進められます。
可能性はあります。買い手は赤字理由、人材の定着、顧客契約、改善余地を確認します。実際に営業赤字でも買い手がついた事例があります。
年商だけで決まりません。小規模でも、利益が出ている・顧客契約が安定している・買い手にとって魅力的な人材や資産を抱えている場合は対象になります。
売上倍率だけで見るのは適切ではありません。買い手のオファーでは、利益(EBITDA)を基準に手元現金を加える形が最も多く見られます。
整体院・接骨院・鍼灸院・マッサージ店の価格を最も左右するのは「施術者が残るか」、次に「利益(EBITDA)」です。買い手の値付けはEBITDA3〜5倍+手元現金を標準形に、純資産・営業利益ベースの個別評価が加わり、1案件あたり中央値2社の買い手がオファーを寄せています。買い手の主役は、雇用継続を前提に競って手を挙げる治療院チェーンのロールアップ型です。
そして、自院に実際どんなオファーが届くかは、匿名・無料で確かめられます。まずは相場を見て、気が向いたらオファーを受け取ってみる、その順序で、ご自身のペースで選択肢を広げてみてください。
• かいしゃ価値トレンドの解説:https://ma-succeed.jp/content/knowledge/kaisha-kachi-trend
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そんなときに、まず使えるのが「かいしゃ価値トレンド」。会社名を出さず・約30秒・無料で、同業の成約相場と買い手の傾向を確認できます。
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