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「同業の資源リサイクル・金属スクラップ買取業が、いくらでM&Aされたのか」気になったことはありませんか。
資源リサイクル・金属スクラップ買取業の評価は、売上高だけでは決まりません。利益、人材の定着、事業の独自性や強み、顧客との契約継続性、そして買い手とのシナジーで変わってきます。同じ売上規模でも、評価が数倍違うことは珍しくありません。
この記事は、売却をすすめるものではありません。会社を続ける・伸ばす・いつか譲る、どの選択肢を考えるにしても、まず「自社が市場でどう見られているか」を知っておくことには意味があります。公開されているM&A成約事例と、M&Aサクシードのプラットフォームに届いた実際のオファーデータをもとに、その見方を解説します。
資源リサイクル・金属スクラップ買取業の相場は、①公開されている成約事例での価格水準、②買い手が実際に使う値付け方法、③どれだけの買い手が関心を示すかをあわせて見ると立体的に分かります。
見る視点 | わかること |
① 成約事例での価格水準 | 資源リサイクル関連の公開事例では、譲渡額が年商の0.1倍台から1倍超まで、設備・許認可と収益の中身によって差が出ている。事例が限られるため、収益力ベースのオファーと公的統計もあわせて相場観を示す |
② 買い手の値付け方法 | オファーでは「EBITDA(利益)の3〜5倍 + 手元現金」と「時価純資産法」が見られる。ヤード・設備という資産の裏づけがある業種の特徴 |
③ 買い手の関心の集まり方 | 1案件あたりのオファー社数は中央値2社、多い案件では9社(M&Aサクシードのオファーデータ・参考値)。買い手候補は約162社が登録 |
まず、上場企業による買収のうち公開されている資源リサイクル・スクラップ関連の成約事例を見ます。単体の公開事例は数が限られ、売上規模別の倍率表を作れるほどの件数はありません。そのため相場観は、後述の実名事例と、収益力ベースのオファー・公的統計を軸に見ていきます。
当社プラットフォーム内の資源リサイクル・金属スクラップ関連の成約実績はまだ件数が少なく、譲渡理由や黒字比率などの率・傾向の掲載は控えます。相場観は、後述の実名事例・公的統計・オファーのデータからご覧ください。
結論:資源リサイクル・金属スクラップ買取業の価格を決める最大の要素は、売上規模ではなく「ヤード・設備と許認可という装置がそろっているか」と「持ち込み・回収の仕入ネットワークが安定しているか」です。ヤードの立地と許認可は新規取得が難しく、仕入があってはじめて商売が成り立つ業種だからです。
評価要素には序列があります。同じ要素でも、価格への効き方は同じではありません。
順位 | 評価要素 | 影響度 | なぜそうなるか |
1 | ヤード・設備と許認可(金属くず商・古物商・産廃収集運搬など) | ◎ 最重要 | ヤード用地と処理設備、許認可は新規参入の壁が高く、それ自体が買う理由になる |
2 | 仕入(回収)ネットワークと排出元との関係 | ◎ 重要 | 工場・解体業者・建設現場など排出元との継続的な関係は、仕入の安定=収益の安定に直結する |
3 | 選別・加工の付加価値と在庫回転 | ○ | 選別・破砕・プレスなどの加工度が高いほど、相場変動に左右されにくい粗利を確保できる |
4 | 相場変動への耐性(価格転嫁・在庫管理) | ○ | 金属相場に連動する売上の変動を、仕入価格の調整と在庫回転でどれだけ吸収できているか |
— | 売上の大きさ(単体) | △ 効きにくい | 相場高騰で膨らんだ売上は評価されにくい。買い手が見るのは数量ベースの取扱量と粗利 |
つまり、価格を上げたいなら順番があります。まず許認可・ヤードの権利関係と帳簿を整理し、排出元との関係を会社の取引として固める。売上規模を追うのはその後です。
結論:資源リサイクル・スクラップ関連へのオファーは「EBITDA(利益)の3〜5倍 + 手元現金」と「時価純資産法」が見られます。ヤード・設備という資産と、回収ネットワークが生む収益力の両方が見られています。
M&Aサクシードの資源リサイクル関連の案件に届いたオファーで、買い手が提示した算定方法を見ると、EBITDA倍率を軸にした方法と、資産を基準にした方法が並びます。対象件数が限られるため、傾向としてご覧ください。
買い手が提示する算定方法(多い順) | 位置づけ |
EBITDA × 3〜5倍 + 手元現金(ネットキャッシュ) | 利益(EBITDA)を基準に手元資金を加える方法 |
時価純資産法(保有資産の時価ベース) | ヤード・設備など保有資産の時価を基準にする方法 |
具体的にイメージすると
たとえばEBITDAが5,000万円なら、3〜5倍で1.5億〜2.5億円。これに手元現金やヤード・設備の資産価値、買い手とのシナジーを加味した金額が、オファーの初期レンジになります。
価格を上げるいちばん直接的な方法は「相場変動に左右されにくい粗利構造(加工・選別の付加価値)を示し、利益と資産の両方を整理しておくこと」。逆に、在庫と許認可の管理が曖昧だと、その分だけ評価も下がります。
結論:「うちのようなヤードに買い手がつくのか」という心配は、データを見ると小さいといえます。資源リサイクル関連の案件には1案件あたり中央値2社、多い案件では9社の買い手がオファーを寄せています。
M&Aサクシードの資源リサイクル関連の案件のデータでは、1案件あたり中央値で2社、多い案件では9社の買い手がオファーを寄せています。対象案件数が限られるため参考値です。買い手候補は約162社が登録されています。
1案件あたりのオファー買い手数 | 実績(M&Aサクシード) |
中央値 | 2社 |
平均 | 約4.3社 |
最も多かった案件 | 9社 |
複数の買い手が同時に関心を示す状況は、条件交渉でも有利に働きます。まずは「自社にどんな買い手が、何社くらい関心を持つか」を知るところからで十分です。
では、売り手側の供給はどうでしょうか。現在、M&A市場に売りに出ている資源リサイクル・金属スクラップ買取業関連の案件は約9件と、決して多くありません。
一方の買い手側は、前述のとおり中央値2社がオファーを出しています。流通量・オファー数とも派手な数字ではありませんが、裏を返せば競合する売り案件も少なく、一件一件が丁寧に検討される市場です。買い手の網を広く張れるかどうかが結果を分けます。
そのうえで大事になるのが、オファーの集め方です。プラットフォーム型のM&Aでは、複数の買い手が同じタイミングで案件を検討するため、比較検討できるオファーを同じ期間にまとめて集めやすくなります。1社ずつ順番に打診して回るのではなく、複数のオファーを手元に並べて、価格や条件を見比べながら交渉相手を選べる状態をつくれます。オファーが複数並ぶと、買い手も他社と比較されていることを前提に条件を出すため、価格だけでなく、従業員の雇用継続や取引先との関係維持といった条件面でも、売り手の希望をのんでもらいやすくなります。
実際にオファーを寄せた買い手のプロフィールを集計すると、買い手像は具体的に見えてきます。
買い手の属性 | 実際の傾向 |
売上規模 | 100億円以上の大手が最多。10〜30億円の中堅も一定数 |
M&A経験 | オファーを出した買い手の約8割が「M&A経験あり」。買い慣れた買い手が中心 |
上場/非上場 | 非上場が中心。東証プライム・グロースの上場企業も |
エリア | 東京が最多。岐阜・静岡・北海道など全国から |
業種 | 環境・リサイクルの同業、商社・金属材料の事業会社、静脈ビジネスに参入したい製造業など |
結論:資源リサイクル・金属スクラップ買取業の買い手で最も動きが速いのは「拠点網を広げたい環境・リサイクルの大手グループ」です。ヤード・許認可・回収網は新規で揃えるより買うほうが早く、循環経済の流れで獲得競争が起きているからです。
買い手は複数タイプに分かれますが、出現頻度もスピードも価格の出し方も同じではありません。実名の事例とあわせて、重みづけして見ます。
買い手タイプ | 位置づけ | 実名の例(売上規模) | 売り手から見た特徴 |
環境・リサイクルの大手グループ(ロールアップ型) | ◎ 最多・最速 | タケエイ〔現TREホールディングス〕(再資源化事業の市原グリーン電力、処理機械の富士車輌を取得) | ヤード・許認可・回収網を取り込み、対応品目とエリアを広げられる |
商社・金属材料の事業会社 | ○ 価格が出やすい | アルコニックス(鉄スクラップ販売を含む富士根産業を取得) | 金属資源の川上(回収・供給)を押さえ、商流を安定させる |
製造業(原料内製化・静脈進出) | ○ シナジー次第 | — | 再生原料の確保と脱炭素対応 |
投資ファンド | △ 条件次第 | — | 環境関連のロールアップ・成長投資の起点 |
つまり「地場のスクラップ業に関心は集まらないのでは」という心配は実態と逆です。ヤード・許認可・回収網そのものが価値なので、装置ごと引き継ぎたい大手・商社が手を挙げます。
買い手・売り手ともに公表されている、資源リサイクル関連の成約事例です。「どんな会社が、いくらで、なぜ評価されたか」の具体像としてご覧ください。
売り手の事業 | 売り手売上 | 買い手(売上規模) | 譲渡額 | 評価の軸 |
焼却灰等の再資源化・電力供給(市原グリーン電力) | 約40.9億円 | タケエイ〔現TREホールディングスグループ〕(約1,186.8億円) | 約53.0億円 | 資源循環型事業の拡大と再資源化技術の取り込み |
スクラップ・廃棄物処理機械の製造(富士車輌) | 約43.2億円 | タケエイ(約756.8億円) | 約11.1億円 | リサイクルを中核とした環境統合型グループの形成 |
鉄スクラップ販売を含む金属部品製造(富士根産業) | 約27.8億円 | アルコニックス(約1,970.0億円) | 約3.7億円 | 金属資源の商流と製造機能の取り込み |
結論:高く評価される会社と、伸びない会社を分けるのは、つきつめると一つの問い「許認可・ヤード・回収網という装置が、代表個人ではなく会社の資産として引き継げるか」です。
買い手の頭にあるのは、買収後の心配です。この心配を小さくする要素は価格を押し上げ、大きくする要素は価格を下げます。
同じ年商でも、評価には差が出ます。
価格を押し上げる(買い手の不安を消す) | 価格を下げる(買い手の不安を増やす) |
◎ 許認可・ヤードの権利関係が整理され、更新も確実 | ◎ 許認可や用地の権利関係が曖昧なまま |
◎ 排出元との取引が会社として継続している | ◎ 仕入が代表の人脈・相対の口約束に頼っている |
○ 選別・加工の付加価値があり、相場変動を吸収できる | ○ 相場次第で赤字に振れる薄利の単純売買が中心 |
○ 計量・在庫・環境対応の記録が整っている | △ 在庫・計量の管理が属人的で記録が残っていない |
最初の2行(◎)が決定的です。「許認可と装置の整理」と「仕入の会社への紐づけ」この2つを整えるだけで、同じ規模でも評価は変わってきます。
※ 公開事例の取得理由と当社プラットフォームのデータから見られる傾向の整理です。具体的な閾値は個社ごとに異なります。
外部の裏付けとして、登録支援機関の中小M&A実績にもとづく公的統計を参照します。金属スクラップ卸に近い「建築材料、鉱物・金属材料等卸売業」と、処理系の「廃棄物処理業」の2区分を併記します。
参照業種(件数) | 指標 | 第1四分位 | 中央値 | 第3四分位 |
建築材料、鉱物・金属材料等卸売業(30件) | EV/EBITDA | 3.5倍 | 7.9倍 | 15.7倍 |
建築材料、鉱物・金属材料等卸売業(31件) | PER | 7.5倍 | 12.6倍 | 21.1倍 |
廃棄物処理業(20件) | EV/EBITDA | 2.8倍 | 3.6倍 | 12.2倍 |
廃棄物処理業(24件) | PER | 6.0倍 | 11.6倍 | 28.7倍 |
相場を見たら、次は「自社に実際どんなオファーが届くか」を確かめてみることもできます。
M&Aサクシードでは、相場を見たあと、気が向いたら試しにプラットフォームの会員企業からオファーを受け取ってみることができます。ここまでの相場の確認も、オファーの受け取りも、無料でご利用いただけます。
オファーを受け取るだけなら、契約は不要・決算書などの書類提出も不要・(オファー相手の企業に対して)会社名は匿名のままで利用できます。
「売却すると決めてから動く」のではなく、「オファーを見てから、どうするかを考える」という順序で進められます。
届くオファーには、「いくらで」だけでなく、次のような内容まで含めることができます。
• なぜ自社に関心があるのか(買い手の狙い・シナジー)
• 連帯保証はどうなるか
• 従業員はどうなるか(雇用の継続)
• 自分はいつまで経営に関わるか(引き継ぎ期間)
実際のオファーは、たとえば次のような形で届きます。
会社名 | 株式会社サクシードテック ※本記事用のサンプル表記 |
本社所在地 | 東京都 |
事業内容 | 首都圏を中心に事業を展開し、資源リサイクル・金属スクラップ買取業との連携・取り込みに注力する企業。 |
売上高 / 従業員 | 100億円以上 / 1,001名以上 |
上場区分 / M&A実績 | 非上場 / 2〜5案件 |
関心を持った背景 | 弊社は人材・体制の強化を経営課題としており、貴社が強みとする領域は、まさに弊社が探し求めていた領域です。同エリアの営業・調達基盤と組み合わせることで強いシナジーが見込まれます。ぜひ早期に秘密保持契約を締結し、責任者同士の面談の機会を頂戴できれば幸いです。 |
買収金額の算定方法 | EBITDA(利益)の3〜5倍 + 手元現金(ネットキャッシュ)。対象会社の収益性をベースに株式評価。詳細はデューデリジェンスを通じて検討。 |
経営者の処遇 | 売り主様のご意向を全面的に尊重。従業員・取引先へのスムーズな承継のため、数ヶ月〜半年程度の引き継ぎ期間(顧問等)をご相談。形態は状況に合わせ柔軟に。 |
連帯保証の解除時期 | クロージング時までに金融機関と調整し、前オーナー様の連帯保証を全て解除することを前提。 |
匿名なのはあなたの会社の社名だけ。オファーを送る買い手側は、社名・所在地(都道府県)・売上規模・M&A実績まで明かしています。だから「誰が、なぜ、いくらで」を確認したうえで、進めるかどうかを判断できます。
良いオファーが届いたときだけ、ご自身の判断で次のステップに進めます。もちろん、M&Aプロセスに詳しいM&Aサクシードの担当者と一緒に進めることもできます。
▶ まずは自社に近い資源リサイクル・金属スクラップ買取業の相場を見る(無料)
https://ma-succeed.jp/register/direct
▶ 匿名のまま、試しにオファーを受け取ってみる(契約・書類提出不要)
https://ma-succeed.jp/register/direct
相場の確認も、会員企業からのオファーの受け取りも無料です。契約や決算書の提出も不要で、オファー相手の企業に対しては会社名を匿名のまま利用できます。
問題ありません。むしろ決める前に、同業の相場や届くオファーを見ておくことで、続ける・伸ばす・譲るという選択肢を落ち着いて考えられます。オファーを見てから、どうするかを考える順序で進められます。
可能性はあります。買い手は赤字理由、人材の定着、顧客契約、改善余地を確認します。実際に営業赤字でも買い手がついた事例があります。
年商だけで決まりません。小規模でも、利益が出ている・顧客契約が安定している・買い手にとって魅力的な人材や資産を抱えている場合は対象になります。
売上倍率だけで見るのは適切ではありません。買い手のオファーでは、利益(EBITDA)を基準に手元現金を加える形が最も多く見られます。
資源リサイクル・金属スクラップ買取業の価格を最も左右するのは、売上規模ではなく「ヤード・設備と許認可がそろっているか」と「回収ネットワークが会社の取引として安定しているか」です。買い手のオファーはEBITDA(利益)の3〜5倍に手元現金を加える方法と時価純資産法が見られ、関連案件には1案件あたり中央値2社、多い案件では9社の買い手がオファーを寄せています(参考値)。買い手の主役は、拠点網を広げたい環境・リサイクル大手と、金属資源の川上を押さえたい商社です。
そして、自社に実際どんなオファーが届くかは、匿名・無料で確かめられます。まずは相場を見て、気が向いたらオファーを受け取ってみる、その順序で、ご自身のペースで選択肢を広げてみてください。
• かいしゃ価値トレンドの解説:https://ma-succeed.jp/content/knowledge/kaisha-kachi-trend
• かいしゃ価値トレンドで相場を見る:https://ma-succeed.jp/register/direct
そんなときに、まず使えるのが「かいしゃ価値トレンド」。会社名を出さず・約30秒・無料で、同業の成約相場と買い手の傾向を確認できます。
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