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「同業の英会話スクール・語学学校が、いくらでM&Aされたのか」気になったことはありませんか。
英会話スクール・語学学校の評価は、売上高だけでは決まりません。利益、人材の定着、事業の独自性や強み、顧客との契約継続性、そして買い手とのシナジーで変わってきます。同じ売上規模でも、評価が数倍違うことは珍しくありません。
この記事は、売却をすすめるものではありません。会社を続ける・伸ばす・いつか譲る、どの選択肢を考えるにしても、まず「自社が市場でどう見られているか」を知っておくことには意味があります。公開されているM&A成約事例と、M&Aサクシードのプラットフォームに届いた実際のオファーデータをもとに、その見方を解説します。
英会話スクール・語学学校の相場は、①公開されている成約事例での価格水準、②買い手が実際に使う値付け方法、③1社にどれだけの買い手が関心を示すかをあわせて見ると立体的に分かります。
見る視点 | わかること |
① 成約事例での価格水準 | 英会話・語学分野の公開成約事例は限られるものの、ALT派遣・英会話スクール運営会社(年商約26億円)が約9.7億円で譲渡されるなど、実名の事例が確認できる |
② 買い手の値付け方法 | オファーでは「EBITDA(利益)の3〜5倍」の提示が見られる |
③ 1社あたりの関心の集まり方 | 該当案件が僅少のため統計値は示せないものの、実際に買い手からのオファーが届いている。相性がよさそうな買い手候補は約16社が登録 |
まず、上場企業による買収のうち公開されている英会話スクール・語学学校関連の成約事例を、売り手の年商規模別に整理しようとしました。ただし、英会話スクール・語学学校を主たる事業とする中小企業の公開成約事例は僅少で、年商規模別の倍率テーブルとしてお示しできるだけの件数がありません。ここでは倍率表は載せず、後述する実名の個別事例と、買い手が実際に使う値付け(EBITDA基準)、公的統計を相場観の軸に置きます。
事業の特徴 | 年商規模 | 成約額の目安 |
英会話学校 | 1億〜2.5億円 | 約3.3億円 |
結論:英会話スクール・語学学校の価格を決める最大の要素は、売上規模ではなく「買収後も生徒(受講者)が通い続けてくれるか」と「講師を確保・定着させる体制があるか」です。月謝・受講料の継続が収益の源泉であり、講師がいなければ授業そのものを提供できないからです。
評価要素には序列があります。同じ要素でも、価格への効き方は同じではありません。
順位 | 評価要素 | 影響度 | なぜそうなるか |
1 | 生徒・受講者基盤の継続性(在籍数・継続率・法人契約の有無) | ◎ 最重要 | 月謝・受講料の継続が収益の源泉。買い手が気にするのは、買収後に生徒が離れないか。ここが価格の土台 |
2 | 営業利益(EBITDA) | ◎ 重要 | 買い手は利益を基準に値付けしやすい。利益が出ているほど素直に価格が上がる |
3 | 講師の確保・定着(採用ルート・特定講師に依存しない授業運営) | ○ | 講師の採用が難しいなか、講師網ごと引き継げることは評価されやすい。特定講師への依存は減点 |
4 | 教室立地・オンライン対応・法人研修など収益源の広がり | ○ | 通学圏の需要に加え、オンラインや法人研修に対応できると収益が安定し、買い手のシナジーも描きやすい |
— | 売上の大きさ(単体) | △ 効きにくい | 売上が大きくても、生徒の入れ替わりが激しい・利益が薄いと評価は伸びない |
つまり、価格を上げたいなら順番があります。まず「生徒が通い続け、講師が定着する状態」を作り、次に「利益を残す」。売上を追うのはその後です。
結論:英会話スクール・語学学校へのオファーでは、「EBITDA(利益)の3〜5倍」という提示が見られます。買い手は共通して、引き継げる生徒基盤が生み出す収益力を見ています。
M&Aサクシードの英会話スクール・語学学校関連案件に届いたオファーで、買い手が提示した算定方法を確認すると、EBITDA倍率による提示が見られます。該当する提示が僅少なため、構成比としてではなく提示例として整理します。
買い手が提示する算定方法(多い順) | 位置づけ |
EBITDA × 3〜5倍 | 収益力(EBITDA)に一定の倍率を掛けて評価する方法。利益が厚いほど価格が伸びる |
具体的にイメージすると
EBITDAが5,000万円なら、3〜5倍で1.5億〜2.5億円が初期レンジの土台になります。ここに手元現金や純資産、買い手とのシナジーが加味されます。
ここからいえることはシンプルです。価格を上げるいちばん直接的な方法は、生徒の継続と講師の定着で利益(EBITDA)を厚くし、買い手が安心して引き継げる状態を作ることです。
結論:英会話スクール・語学学校の案件は当社プラットフォームでの該当が限られるため、1案件あたりのオファー社数(中央値・平均・最大)を統計として示すことは控えます。それでも実際に買い手からEBITDA基準のオファーが提示されており、関心を持ちうる買い手候補は約16社が登録しています。
M&Aサクシードの英会話スクール・語学学校関連案件では、買い手からオファーが提示された実績があります。ただし該当する案件が僅少なため、1案件あたりのオファー社数の中央値・平均・最大といった統計値の掲載は控え、傾向の参考にとどめます。
1案件あたりのオファー買い手数 | 実績(M&Aサクシード) |
統計値(中央値・平均・最大) | 該当案件が僅少のため記載を控えます |
確認できる傾向 | 該当案件に買い手からEBITDA基準のオファーの提示あり |
買い手が関心を示す状況は、条件交渉でも有利に働きます。まずは「自社にどんな買い手が、何社くらい関心を持つか」を知るところからで十分です。
では、売り手側の供給はどうでしょうか。現在、M&A市場に売りに出ている英会話スクール・語学学校関連の案件は約8件と、決して多くありません。
買い手側の需要は統計値では語れないものの、前述のとおり関心を示す買い手は存在します。売り案件・買い手とも数が限られる市場だからこそ、広い母集団の中から相性の良い一社を見つけられるかがすべてです。
もう一つ、交渉の環境として知っておきたい点があります。プラットフォームを使えば複数の買い手が同じ期間に案件を検討するため、オファーが重なったときに、条件を見比べながら判断できます。1社ずつ順番に打診して回るのではなく、複数のオファーを手元に並べて、価格や条件を見比べながら交渉相手を選べる状態をつくれます。オファーが複数並ぶと、買い手も他社と比較されていることを前提に条件を出すため、価格だけでなく、従業員の処遇や引き継ぎ期間といった条件面でも、売り手の希望をのんでもらいやすくなります。
実際にオファーを寄せた買い手のプロフィールを見ると、買い手像の輪郭が見えてきます。該当するオファーが僅少なため、構成比ではなく傾向の参考としてご覧ください。
買い手の属性 | 実際の傾向 |
売上規模 | 売上高10〜30億円の中堅企業 |
M&A経験 | M&A経験のある買い手。買い慣れた買い手が手を挙げやすい |
上場/非上場 | 非上場の事業会社 |
エリア | 東京 |
業種 | 教育・語学関連のほか、生徒・会員基盤や教育サービスとの組み合わせを狙う隣接領域の事業会社 |
結論:英会話スクール・語学学校の買い手で最も存在感があるのは、「生徒基盤と講師網をまとめて引き継ぎ、サービスの幅を広げたい英語教育の同業」です。オンライン英会話や英語コーチングの事業者が、対面・学校向け・子ども向けといった自社にない提供形態を取り込むために手を挙げています。
買い手は4タイプに分かれますが、出現頻度もスピードも価格の出し方も同じではありません。実名の事例とあわせて、重みづけして見ます。
買い手タイプ | 位置づけ | 実名の例(売上規模) | 売り手から見た特徴 |
同業(オンライン英会話・英語コーチング等の英語教育サービス) | ◎ 主役候補 | レアジョブ(約97.2億、ALT派遣・英会話スクール運営会社を取得)/プログリット(約57.5億、英語コーチング会社を取得) | 生徒・講師・教室をまとめて引き継ぎ、自社にない提供形態を取り込む。事業の継続を前提に評価 |
教育・保育の隣接事業会社 | ○ シナジー次第 | はなホールディングス(保育関連事業、子ども向け英会話スクール会社を取得) | 保育・学童など既存の顧客基盤と子ども向け英語教育を組み合わせる |
異業種・IT/通信系の事業会社 | ○ 価格が出やすい場合も | フリービット(約550.7億、語学教育出版・研修のアルクを取得) | 教育のICT化・コンテンツ獲得を狙い、自社の技術・顧客基盤と組み合わせる |
投資ファンド | △ 限定的だが存在 | — | 成長投資・ロールアップの起点。経営支援を受けて拡大 |
つまり、買い手像を一つに決めつけないことが大切です。生徒基盤・講師網・提供形態(対面/オンライン/子ども向け/法人向け)をどの買い手が最も評価するかで、条件は変わってきます。
買い手・売り手ともに公表されている成約事例です。英会話スクール単体の公開事例は限られるため、語学・英語教育に関わる事例を含めて「どんな会社が、いくらで、なぜ評価されたか」の具体像としてご覧ください。
売り手の事業 | 売り手売上 | 買い手(売上規模) | 譲渡額 | 評価の軸 |
ALT(外国語指導助手)の人材派遣・英会話スクール運営(ボーダーリンク) | 約26億 | レアジョブ(約97.2億) | 約9.7億 | オンライン英会話と学校向け英語教育を組み合わせ、時間や場所を選ばない英語学習の基盤を拡大 |
語学教育出版・法人向け語学研修・eラーニング教材(アルク) | 約62.7億 | フリービット(約550.7億) | 26億 | 学習指導要領の改訂を見据え、語学教育コンテンツと通信・ICT基盤を組み合わせた教育事業の拡大 |
英語コーチング・教育アプリ開発(スタディーハッカー) | 約15.7億 | プログリット(約57.5億) | 非公表 | 英語コーチングを軸にした英語学習サービスのラインアップ拡充 |
子ども向け英会話スクール・英語学童・プリスクール(エデュケーションネットワーク) | 約1.3億 | はなホールディングス(保育関連事業) | 非公表 | 保育関連事業と子ども向け英語教育を組み合わせた事業の多角化 |
結論:高く評価される会社と、伸びない会社を分けるのは、つきつめると一つの問い「あなたが手を離しても、生徒と講師は残るか」です。
買い手の頭にあるのは、買収後の心配です。「買った後に生徒が離れないか」「講師が辞めて授業が回らなくならないか」「看板講師でもある代表がいなくなって教室が成り立たなくならないか」。この心配を小さくする要素は価格を押し上げ、大きくする要素は価格を下げます。
同じ売上規模でも、評価には差が出ます。
価格を押し上げる(買い手の不安を消す) | 価格を下げる(買い手の不安を増やす) |
◎ 生徒の継続率が高く、買収後も在籍が見込める | ◎ 生徒の入れ替わりが激しく、在籍の見通しが立たない |
◎ 代表が抜けても授業・講師採用・教室運営が回る | ◎ 代表自身が看板講師で、営業・運営も代表に集中している |
○ 講師の採用ルートがあり、定着している | ○ 特定の講師に生徒がついており、離職の影響が大きい |
○ 法人研修・オンラインなど収益源が複数ある | ○ 単一教室・個人向け月謝のみに収益が偏っている |
○ 受講契約・月謝管理・労務・財務情報が整理されている | △ 必要資料が整理されていない |
最初の2行(◎)が大切です。「生徒が残るか」「代表に依存していないか」この2つを整えるだけで、同じ業績でも評価は変わってきます。
※ 当社の成約事例・買い手の取得理由から見られる傾向の整理です。継続率などの具体的な閾値は個社ごとに異なります。
外部の裏付けとして、登録支援機関の中小M&A実績にもとづく公的統計を参照します。英会話スクール・語学学校が含まれる「その他の教育、学習支援業」の区分を参照します。
参照業種(件数) | 指標 | 第1四分位 | 中央値 | 第3四分位 |
その他の教育、学習支援業(20件) | PBR(純資産倍率) | 0.9倍 | 1.4倍 | 5.2倍 |
相場を見たら、次は「自社に実際どんなオファーが届くか」を確かめてみることもできます。
M&Aサクシードでは、相場を見たあと、気が向いたら試しにプラットフォームの会員企業からオファーを受け取ってみることができます。ここまでの相場の確認も、オファーの受け取りも、無料でご利用いただけます。
オファーを受け取るだけなら、契約は不要・決算書などの書類提出も不要・(オファー相手の企業に対して)会社名は匿名のままで利用できます。
「売却すると決めてから動く」のではなく、「オファーを見てから、どうするかを考える」という順序で進められます。
届くオファーには、「いくらで」だけでなく、次のような内容まで含めることができます。
• なぜ自社に関心があるのか(買い手の狙い・シナジー)
• 連帯保証はどうなるか
• 従業員はどうなるか(雇用の継続)
• 自分はいつまで経営に関わるか(引き継ぎ期間)
実際のオファーは、たとえば次のような形で届きます。
会社名 | 株式会社サクシードテック ※本記事用のサンプル表記 |
本社所在地 | 東京都 |
事業内容 | 首都圏を中心に事業を展開し、英会話スクール・語学学校との連携・取り込みに注力する企業。 |
売上高 / 従業員 | 100億円以上 / 1,001名以上 |
上場区分 / M&A実績 | 非上場 / 2〜5案件 |
関心を持った背景 | 弊社は人材・体制の強化を経営課題としており、貴社が強みとする領域は、まさに弊社が探し求めていた領域です。同エリアの営業・調達基盤と組み合わせることで強いシナジーが見込まれます。ぜひ早期に秘密保持契約を締結し、責任者同士の面談の機会を頂戴できれば幸いです。 |
買収金額の算定方法 | EBITDA(利益)の3〜5倍。対象会社の収益性をベースに株式評価。詳細はデューデリジェンスを通じて検討。 |
経営者の処遇 | 売り主様のご意向を全面的に尊重。従業員・取引先へのスムーズな承継のため、数ヶ月〜半年程度の引き継ぎ期間(顧問等)をご相談。形態は状況に合わせ柔軟に。 |
連帯保証の解除時期 | クロージング時までに金融機関と調整し、前オーナー様の連帯保証を全て解除することを前提。 |
匿名なのはあなたの会社の社名だけ。オファーを送る買い手側は、社名・所在地(都道府県)・売上規模・M&A実績まで明かしています。だから「誰が、なぜ、いくらで」を確認したうえで、進めるかどうかを判断できます。
良いオファーが届いたときだけ、ご自身の判断で次のステップに進めます。もちろん、M&Aプロセスに詳しいM&Aサクシードの担当者と一緒に進めることもできます。
▶ まずは自社に近い英会話スクール・語学学校の相場を見る(無料)
https://ma-succeed.jp/register/direct
▶ 匿名のまま、試しにオファーを受け取ってみる(契約・書類提出不要)
https://ma-succeed.jp/register/direct
相場の確認も、会員企業からのオファーの受け取りも無料です。契約や決算書の提出も不要で、オファー相手の企業に対しては会社名を匿名のまま利用できます。
問題ありません。むしろ決める前に、同業の相場や届くオファーを見ておくことで、続ける・伸ばす・譲るという選択肢を落ち着いて考えられます。オファーを見てから、どうするかを考える順序で進められます。
可能性はあります。買い手は赤字理由、人材の定着、顧客契約、改善余地を確認します。実際に営業赤字でも買い手がついた事例があります。
年商だけで決まりません。小規模でも、利益が出ている・顧客契約が安定している・買い手にとって魅力的な人材や資産を抱えている場合は対象になります。
売上倍率だけで見るのは適切ではありません。買い手のオファーでは、利益(EBITDA)を基準に手元現金を加える形が最も多く見られます。
英会話スクール・語学学校の価格を最も左右するのは、売上規模ではなく「買収後も生徒が通い続けてくれるか」と「講師を確保・定着させる体制があるか」です。公開成約事例や当社プラットフォームでの該当案件は多くありませんが、オファーではEBITDA(利益)の3〜5倍という提示が見られ、相性がよさそうな買い手候補は約16社が登録しています。買い手の主役は、生徒基盤と講師網の引き継ぎを前提に手を挙げる、オンライン英会話・英語コーチングなど英語教育サービスの同業・隣接の事業会社です。
そして、自社に実際どんなオファーが届くかは、匿名・無料で確かめられます。まずは相場を見て、気が向いたらオファーを受け取ってみる、その順序で、ご自身のペースで選択肢を広げてみてください。
• かいしゃ価値トレンドの解説:https://ma-succeed.jp/content/knowledge/kaisha-kachi-trend
• かいしゃ価値トレンドで相場を見る:https://ma-succeed.jp/register/direct
そんなときに、まず使えるのが「かいしゃ価値トレンド」。会社名を出さず・約30秒・無料で、同業の成約相場と買い手の傾向を確認できます。
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