事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

JPX 東証上場

当社はビジョナル(東証上場)
のグループ会社です

大型長距離輸送のフジトランスポートが全国の物流企業を承継公募

2023年2月22日
プレスリリース
物流業界の「2024年問題」、燃料費高騰、後継者問題に悩む企業を募集
~物流企業と手を取り合うことで、物流業界をよりよくしたい~

Visionalグループの株式会社M&Aサクシード(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:金 蓮実)が運営する法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」(https://ma-succeed.jp/)は、事業を譲りたい経営者のための「承継公募」を実施します。今回の承継公募では、大型長距離輸送のフジトランスポート株式会社(所在地:奈良県/代表取締役:松岡 弘晃/以下、フジトランスポート)が、物流業界の「2024年問題」(注1)や燃料費高騰、後継者問題などに悩む物流企業(大型中長距離輸送の運送会社・トラック整備工場・大型トラックが入るガソリンスタンド)を全国から募集します。公募期間は、2023年2月22日(水)から5月22日(月)までです。事業を譲りたい企業は、匿名で応募できます。
公募ページURL:https://ma-succeed.jp/public-offer/fujitransport

 

■トラック運送事業者の倒産件数は過去5年で最多。M&Aなどによる再編が加速
燃料費高騰による物流コスト高、ドライバー不足など、物流業界は厳しい状況にあります。2022年4~9月のトラック運送(一般貨物自動車運送)事業者の倒産件数は99件で、前年同期比1.5倍に増加し、過去5年間で最多でした(注2)。さらに、2024年4月の施行まであと約1年に迫る「2024年問題」や「後継者不足問題」など、さまざまな問題を抱える中小トラック運送事業者が増加しており、M&Aなどによる業界再編が進んでいます。


■「M&Aサクシード」の公募サービスを通じ、承継を希望する物流企業を募集
フジトランスポートは、さまざまな問題に悩む物流企業と手を取り合うことで、日本産業を支えるインフラである物流業界をよりよくすることを目指しています(フジグループ全体で全国に118カ所の拠点、トラック2,450台を保有、従業員数2,900名)。 

しかし、「事業譲渡を検討する経営者は周囲に相談がしにくい」「課題が顕在化しないまま廃業に至りやすい」という現状があります。そこで今回、「M&Aサクシード」が運営する「承継公募」を活用することで、これまで積極的に発信していなかった承継実績や募集内容について広く伝えたいと考えました。

公募期間中は、フジトランスポートが思いや承継実績例、生産性向上のための取り組みや今後の展望について「M&Aサクシード」の公募ページ上で公開します。事業を譲りたい企業は、それを閲覧したうえで匿名での応募ができます。なお、事業を譲りたい企業は、応募から成約前まで無料で「M&Aサクシード」を利用できます(成約して初めて料金が発生する完全成果報酬制)。

フジトランスポートは、「M&Aサクシード」経由でこれまで5件のM&A成約があります。今回、物流関連M&Aで多数の実績を持つM&Aサクシードがフジトランスポートを全面的にサポートします。

■フジトランスポート株式会社「承継公募」概要
・募集期間:2023年2月22日(水)~2023年5月22日(月)
・公募ページURL:https://ma-succeed.jp/public-offer/fujitransport
・応募方法:「M&Aサクシード」サイト内公募ページより応募
-上記公募ページを通じて応募された内容を、まずは匿名で「M&Aサクシード」の専任担当者がフジトランスポートに共有。フジトランスポート担当者が内容を確認します。
-その後、フジトランスポートと交渉を進めていただきますが、「M&Aサクシード」の専任担当者が譲渡希望企業をサポートします。
-譲渡希望企業は、匿名で応募が可能です。希望しない限りは社名が公開されることはありません。
・募集内容:大型トラック(積載重量10トン以上)を保有する中長距離の運送会社、トラック整備工場、大型トラックが入るガソリンスタンドを募集(沖縄県を除く全国)
・利用料金:譲渡希望企業は登録から成約前までの費用は無料(完全成果報酬制) 


■生産性向上の取り組みや積極投資により、過去最高売上高を記録したフジトランスポート
M&Aにより、スピーディーに拠点増加

フジトランスポートは、「2024年問題」を前に、生産性向上のために、さまざまな取り組みを強化。また、厳しい状況においても積極的に投資を実施し、2020年4月以降、約3年間で42拠点を開設しました。 同社のM&A 実績16社(2020年4月以降 10社)です。M&Aでは、ドライバー、トラック、建物などのアセットがあり、すぐに営業開始できることから、同社は、M&Aを活用し、スピーディーに拠点数を増加させています。(一方で、農地購入による拠点開設の場合、農地転用に時間を要します)
同社は全国への拠点展開によるスケールメリットを活かし、生産性向上を実現させています。(グループ全体の売上高:2010年6月期73億円→2022年6月期485億円)。

 
フジトランスポート株式会社 代表取締役 松岡 弘晃 様 コメント

当社は「お客様より従業員を大切にする」方針のもと、グループの全国ネットワークを活かした輸送事業を展開してきました。多様な輸送ニーズに対応するため、これまで築いてきた安全で高品質な輸送にさらに磨きをかけ、物流業界最先端のネットワークインフラ企業を目指しています。「2024年問題」を見据え、早期の段階からさまざまな取り組みを強化し、成長を続けてきました。

「2024年問題」をはじめ、燃料費高騰、ドライバー不足、採用難、コロナ禍の影響など、逆風にさらされる物流業界。私たちが、このたび「M&Aサクシード」で公募を行うのは、さまざまな問題に悩む物流企業様と手を取り合うことで、お互いにとってプラスの関係を築けるのではないかと考えているためです。そして、皆様と一緒に日本産業を支えるインフラである物流業界をよりよくしていきたいです。

「2024年問題」を一言でいえば、「ドライバーの勤務時間が短くなる」ということです。総労働時間が減るため、「運ぶ」ことに対して効率化などの工夫が必要になります。クリアするためには、さまざまな企業との連携が必要です。輸送にかかわるあらゆる業務を内製化してきた当グループに仲間入りしていただければ、物流企業様の大きなメリットになると確信しています。

2024年は通過点にすぎません。最終的な目標はお客様にご満足いただけるサービスの提供だからです。お客様に選ばれ続けるために高品質な輸送を常に心がける、それが私たちの永遠のビジョンです。そして、私たちには志があります。日本を支える物流業界を一緒に引っ張っていく、変えていく、大きくなっていく。よりよい環境、会社にしていく。志を同じくする経営者様と出会えることを願っています。 

株式会社M&Aサクシードよりメッセージ
「M&Aサクシード」経由の2022年M&A全成約を業種別に見ると、物流は第3位(1位 製造/卸売り、2位 情報通信)です。また、「M&Aサクシード」経由の物流関連M&A成約件数(2021年~2022年の2年間)は、2019~2020年と比較すると、1.8倍に増加しています。全国への拠点展開や中継拠点の確保など、今後の成長に欠かせないネットワーク構築を支える方策の一つとして、コロナ禍以降「M&Aサクシード」では、物流業界のM&Aが増えています。

また、「M&Aサクシード」の物流関連M&A成約案件において、2件以上M&A経験がある譲り受け企業の割合が2019~2020年は75%だったのに対し、2021~2022年は94%となっています。これは、フジトランスポート様のように、M&Aを活用して規模を拡大している物流企業がM&A件数を増やし、短期間でさらに拡大しているといえます。 

「2024年問題」や後継者問題だけでなく、今後、ロシアによるウクライナへの侵攻がさらに長期化し、燃料費高騰が長引く可能性があります。そうなると、物流企業は一社単独で生き残ることがますます難しくなり、国内の物流関連のM&A件数が増加するのではないかと予想されます。その結果、物流業界では「2024年問題」が生じる2024年4月までに、フジトランスポート様のような、M&Aなどにより積極的に事業を拡大する企業へのグループ入りが増加する一方、経営悪化により廃業・倒産する企業も増加し、二極化がますます進むのではないかと思われます。 

■【参考】「M&Aサクシード」経由でフジグループにジョインしたM&A事例
事例1)九州トランスポート株式会社(宮崎県) ~グループ入り1年後に従業員の給料をアップ~
・社名:九州トランスポート株式会社(旧・有限会社日向商運)
・事業概要:原乳、タイヤ、肥料、雑貨、医薬品などの地場・中長距離配送
・譲渡理由:後継者不在(コロナ禍による減収や2024年問題も)
・譲渡方法:株式譲渡
・グループ入り時期:2021年7月

【フジグループ加入のメリット】
・一連の効率化が進んだことで、グループ入り1年後には従業員の給料をアップ。そして、乗務員のワーク・ライフ・バランスも安定。
・宮崎県から首都圏へ運行する場合、復路を従来比10~15%増の運賃で受託することが可能に。
・GPS機能を活用し、空車率を低減。
・首都圏での給油を外部のガソリンスタンド給油からグループのインタンク(自社の給油所)給油に変更したことでコスト削減(1リットルあたり約10円)。
・外部に委託していた車両修繕を内製化し、年間数百万円の経費削減を実現。
・ITシステム(運行・車両管理、請求、給与計算、人事管理を一元管理)を導入し、生産性向上。
・グループから大型長距離ドライバー、本社勤務、熊本支店長を経た40代が代表に就任、後継者不在問題解決。

詳細:https://ma-succeed.jp/content/agreement/post-13358

 

事例2)関東トラック整備株式会社(埼玉県)
~グループの内製事業に特化して生産性向上、1年半で売上高が1.4倍~

・社名:関東トラック整備株式会社(旧・株式会社FLP)
・事業概要:トラック整備工場、中古車販売事業を展開
・M&A時の従業員数:9人
・譲渡理由:後継者不在
・譲渡方法:株式譲渡
・グループ入り時期:2021年2月

【フジグループ加入のメリット】
・設備投資により、従業員が働きやすい環境づくりを実現(認証工場から指定工場へ切り替え予定、専用の整備工具導入、グループ全体で利用している国内最高級エンジンオイルへの変更により、オイル交換の回数と故障の減少など)
・従来は紙ベースだった業務のやりとりをデータで一元管理し、生産性向上。さらに、グループの整備会社・部門で業務全体を一元管理できるシステムを構築中。
・スマートフォンの動画やコメントを使ったコミュニケーションツール導入により、全国のグループ整備士100人超と整備技術に関する情報共有がリアルタイムで可能に。従業員の技術力向上へ。
・規模拡大のため、トラックボディーの整備業務を行う第2工場を建設予定。
・従来は大手運輸会社が所有する小型車の整備がメインだったが、フジグループの大型トラックを主体とした整備事業へと転換。生産性向上に加え、従業員のモチベーションを引き出す結果に(地域貢献を重視しているため、近隣のお客様とのお付き合いは継続)。
・採用活動を強化(整備経験者1人を採用。今春、新卒1人が加わる予定)。

詳細:https://ma-succeed.jp/content/agreement/post-13356

(注1)「2024年問題」とは、働き方改革関連法(2024年4月1日施行)によってドライバーの労働時間に上限が設定されることで生じる諸問題。物流業界ではドライバーの拘束時間が短くなり、総労働時間が減るため、業務の効率化などの工夫が必要。
(注2)株式会社帝国データバンク「全国企業倒産集計2022年度上半期報」

■フジグループについて
現在グループ16社。グループでは輸送のほか車両整備工場、システム開発、トラック販売、保険取り扱いなどを有し、グループ全体で118拠点、従業員数は2,900人超(2022年12月時点)。

■法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」について
「M&Aサクシード」は、譲渡企業と譲り受け企業をオンライン上でつなぐ法人・審査制M&Aマッチングサイトです。譲渡企業は「M&Aサクシード」に会社や事業の概要を匿名で登録でき、譲り受け企業はその情報を検索して閲覧できます。譲り受け企業は興味を持った譲渡企業へ直接アプローチできるため、譲渡企業にとっては、潜在的な資本提携先の存在や、自社の市場価値を把握するきっかけになります。これにより、譲渡企業は経営の選択肢の一つとしてM&Aを早期から検討でき、経営者の選択肢が広がります。2017年11月にサービスを開始し、全国の譲渡案件が累計14,500件以上(掲載中4,000件以上)登録され、利用中の譲り受け企業は8,500社以上です(2023年1月時点)。URL:https://ma-succeed.jp/

■株式会社M&Aサクシードについて
「人生を託せる、出会いのために。」をミッションとし、法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」を運営。同サービスは、2017年11月に株式会社ビズリーチの新規事業としてサービスを開始。2020年2月、グループ経営体制移行にともない新設したビジョナル・インキュベーション株式会社が2021年10月まで運営。組織再編にともない、2021年11月より、株式会社M&Aサクシードとして、ミッションの実現を目指す。URL:https://www.visional.inc/ja/ma-succeed.html

■Visionalについて
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。URL:https://visional.inc