事業承継・M&Aプラットフォーム M&Aサクシード

JPX 東証上場

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経営者向けセミナーレポート

2023年5月23日
イベントレポート

「ビズリーチ」を創業したビジョナル株式会社 代表取締役社長 南 壮一郎と、株式会社M&Aサクシード 代表取締役社長 金 蓮実が経営者向けセミナーに登壇しました。M&A業界に参入した理由や、その背景にある日本が抱える課題、M&Aを検討している全ての経営者様に体験していただきたい新機能などをお話しました。本レポートでは内容を抜粋してお伝えします。

第一部:「ビズリーチ」を運営するVisionalグループは、なぜ、M&A業界に参入したのか?

「ビズリーチ」創業と、採用支援から見えてきた後継者問題

ビジョナル株式会社 代表取締役社長 南 壮一郎

Visionalは「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとして、インターネットの力で、時代がもたらす様々な課題を解決し、世の中の革新を支えていくことを目指しています。「ビズリーチ」をはじめとしたHR Tech領域を中心に、様々な産業のDXを推進する新規事業を創出しています。

「ビズリーチ」は2009年に、企業が直接求職者にスカウトを送ることができる、日本初の「ダイレクトリクルーティング」サービスとして開始しました。

当時は今ほど中途採用が活発ではなかった時代です。リリース当初は「そんなの誰も使わないのでは?」と言われることもありましたが、時代や社会の変化とともに、少しずつではありますが転職に対する考え方も変わりはじめています。最近では、これまで新卒採用中心だった企業様が中途採用に注力するようになったり、新卒採用と同水準まで中途採用を行う日系の大手企業様も増えてきています。

「ビズリーチ」は、採用したい企業と仕事を探したい個人が、これまで直接やりとりできる機会がなかったところに、人材データベースを企業に開放することで、採用市場を可視化してきました。企業が求職者へ直接お声掛けをすることができるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進しています。

当時、ビズリーチの全国展開を進める中で気づいたことがあります。地方の企業様の採用をご支援していると、中小企業の多くの経営者様が、事業承継の問題に直面しているということが分かりました。もちろん「ビズリーチ」で後継者、もしくは後継者を支える人材を採用するお手伝いをさせていただくのですが、価値ある事業を未来につなげていくためには、外部人材の採用という方法以外に、第三者に譲るという選択肢を、より広めていく必要もあると感じるようになりました。そして、後継者不足という課題の本質を探ると、最終的には日本の生産性の低さに辿り着きました。世界を見てみても「雇用の流動化」と「資本の流動化」の両方が起こらなければ、日本の生産性を大きく向上させることはできないのではないかと。

M&Aの当たり前を変え、資本の流動化を促進

「ビズリーチ」がやってきたことは非常にシンプルです。求職者と採用企業の間に、プラットフォームを作ることによって、人材採用市場を可視化し、雇用の流動化を促すこと。これをM&Aの世界でもできないかと考えました。「会社を譲渡してもいいかもしれない」「M&Aを検討したい」と思ってる方が、プラットフォームを通して情報交換ができれば、日本の資本の流動化を促進できるのではないか。そのような想いから、「M&Aサクシード(旧:ビズリーチ・サクシード)」を立ち上げました。

Visionalグループの新規事業の作り方は、創業当初から変わりません。社会の課題を見つけ、その課題に対して徹底的に調べ要素分解をし課題の本質を探り、インターネットの力で新しい仕組みやムーブメントを起こしていく。そして、志をともにできる優秀な仲間とともに事業を作っていくというのが、Visionalグループの新規事業の立ち上げ方です。

「ビズリーチ」が転職市場や働き方の領域に新たなインパクトを与えてきたように、「M&Aサクシード」が、経営者の皆様に新しい経営の選択肢を提示できるようなプラットフォームとなり、M&Aの当たり前を変えていきたい、という強い想いをもって事業づくりに取り組んでいるのが、M&Aサクシード代表を努めている金です。

詳細に関しては、想いも含めて金から説明させていただきたいと思いますが、「ビズリーチ」を作ってきた時もそうだったように、我々だけでは変革は成しえません。想いに共感してくださる皆様に、どうか力をお貸しいただきたいと思っています。

では金さん、よろしくお願いします。

第二部:M&A業界のビズリーチが新発表。全ての経営者に体験してほしい革新的な新機能とは?

経営者様に安心してご利用いただくために

株式会社M&Aサクシード 代表取締役社長 金 蓮実

M&Aサクシードは、M&A業界の「ビズリーチ」を目指して、譲渡企業と譲受企業をオンライン上でつなぐプラットフォームを提供しています。ただ、M&Aにおいては、インターネット上のプラットフォームサービスに対して、情報が関係各所に知られてしまうのではないかという不安や、M&Aのプロセスをどのように進めればよいか分からないという声もお聞きします。

M&Aサクシードでは、譲渡を検討される経営者様に安心してご利用いただけるよう、「セキュリティの高いシステム環境」「法人限定・審査制」「匿名での情報掲載」を大切にしています。さらに、実際にM&Aを進めていく際には、専任担当者が成約まで伴走し、サポートさせていただいています。

成長志向のM&Aという選択肢を

資産の流動化を促進させるという観点で、日々痛感している日本のM&A市場の課題があります。中小企業庁のレポートにおいて、中小企業のM&Aは増加していると言及されていますが、そのほとんどが企業存続の最終手段としてM&Aが用いられているという現状です。つまり、健康上の理由や、事業成長の限界が顕在化されたタイミングでM&Aという手段が選ばれているということです。

全ての企業には創業期・成長期・成熟期・衰退期というフェーズがあります。本来であれば、創業期から成長期、成熟期など全てのフェーズにとって、M&Aが経営の可能性と選択肢を広げる手段であるべきだと考えています。会社存続の最終手段としてのM&Aではなくて、企業をより成長させていくための経営の選択肢として検討していただくことが、資本の流動化、引いては、日本経済の成長に繋がると考えているからです。今年2023年3月16日には、経済産業省がレポートで「成長志向のM&Aに焦点を当てて検討を深めていく必要がある」と提言するなど、国としても力を入れ始めています。

中小企業庁「中小M&A推進計画」より引用

ポジティブな兆しもすでにあり、弊社の嬉しい成約事例をご紹介させてください。ご年齢40代、業績も好調、という経営者様が、より自分の会社を成長させたいということで、年商300億円の大手企業様と一緒になられるという事例が生まれました。昨今、好調な業績を次の段階へ、さらなる成長・事業拡大と繋げるために大手企業のグループ入りするというM&Aが、増加している実感があります。このような成長志向のM&Aを加速するために、また、全てのフェーズでM&Aを経営の選択肢として検討いただくために、この度新機能として「お試しマッチング機能」をリリースしました。

かんたん3ステップ 新機能「M&Aお試しマッチング機能」

リリース日には、日本経済新聞様にも「M&Aサクシードお試しで買い手を探す」と記事で大きく取り上げていただきました。自社プロフィールを、特定されない形で登録するだけで「驚きのオファー」が届きます。面倒な手続きなしに、経営者様ご自身で登録でき、ご自身でオファーを確かめることができる、業界初の機能です。掲載後、平均二週間程度で、どのような企業に譲渡できる可能性があるのかを知ることができます。

①事業プロフィールを登録
②匿名で掲載
③譲受候補企業からの反応が分かる

このような簡単な3ステップです。この機能によって、M&A検討のハードルを下げ、いつでも自社の市場価値を確認し、M&Aを経営の選択肢の一つとして考えていただくことができます。

私の思いは、インターネットの力を通じて、M&Aを当たり前の選択肢にしていきたい。ビズリーチが転職市場の変革に挑戦してきたように、いつでも自社の可能性を確かめることで、M&Aが当たり前の選択肢になる、そんなM&A市場の変革に挑戦していきたいと思っています。

先ほど南からも話がありましたが、我々だけではそのようなM&A市場の変革は起こせないと思っております。業界を支えてくださっている皆様、想いに共感してくださる皆様のお力があれば、一緒にM&A市場に大きなインパクトを起こしていくことができると確信しております。皆様とともに、M&A市場に変革を起こしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ご清聴ありがとうございました。