製造派遣&ものづくりで“日本の製造現場を元気にする”会社「三陽工業」
「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」ーー三陽工業が掲げる基本理念です。私たちは「日本の製造現場を元気にする」会社として、つねに業界の非常識に挑戦してきました。
私たちの主な事業は2つです。人材活用のための製造派遣事業とものづくりの製造業です。売上構成比は、製造派遣業が8割、ものづくりが2割で、派遣の営業拠点(営業所)は23カ所、ものづくり拠点(工場)は10カ所に及びます。
「ものづくり×製造派遣」による相乗効果が三陽工業の最大の強みです。その2つが自社にあることで、製造現場における「派遣社員」「派遣先」「派遣元」の三者間における“負のスパイラル”を解決できると考えるからです。派遣社員を自社の正社員とすることで、自社工場や大企業で培った技術力や組織力、行動力をお客様企業や自社工場の現場にフィードバックできるのです。
製造派遣にはこれまでマイナスのイメージがつきまとってきました。給与、環境、継続性など、「派遣社員」「派遣先」「派遣元」の三者が、残念ながら疑心暗鬼のなかで製造現場は動いています。その状況を変えなければ「日本の製造現場を元気にする」ことはできません。三陽工業は製造派遣に携わる人を正社員に登用し、昇給、賞与、福利厚生など、働く人が豊かになることを最優先に環境を整えてきました。その結果、互いの関係は改善され、製造現場は活性化し、お客様企業に利益をもたらすことにつながっています。
ほとんどの社員が1年以内で退職する製造派遣業界の現実の中、三陽工業では、コロナ禍においても年間定着率は約8割(コロナ禍前は92%)です。社員一人ひとりの頑張りを必ず形にすることが、「日本の製造現場を元気にする」という目標の最善の方法だと私たちは確信しています。これらの改革により、三陽工業の売り上げはこの10年で10倍へと躍進、従業員も1300名以上にまでなりました。「ニッポンのものづくりに私たちの力を」を進化させるために、私たちはさらなる努力を続けていきます。
事業承継・技能承継問題を解決するためのM&A。製造派遣拠点、製造拠点の全国展開でシナジー効果
M&Aで譲り受けする対象企業のひとつは、中小のいわゆる町工場です。今、日本の町工場の多くが抱える大きな問題は、後継者がいないことです。技能承継者や慢性的な人手不足も同様に深刻です。この2つの大きな問題を三陽工業はM&Aによって解決します。
事業承継についてだけでなく、譲り受けた工場を子会社化し、三陽工業が親会社として関わることで、資金面や組織整備も改善されます。三陽工業に在籍する志ある若手社員を工場に異動させることで、技能承継問題も克服します。
もうひとつは製造派遣の営業拠点の拡充です。全国23ヶ所の営業所をさらに増やし、全ての都道府県に拠点を置くことを計画しています。東北と北信越は特に注力するエリアです。営業拠点の近隣に、M&Aによって譲り受けた製造拠点を設け、製造派遣とものづくりの相乗効果を出していきます。
これまでのM&Aでは、すべての譲渡企業様から「既存のお客様企業や社員を引き継いでほしい」という依頼がありました。それは私たちにとっても歓迎すべきことであり、喜んで受諾させていただきました。統合の過程では、三陽工業の理念について丁寧に時間をかけお伝えし、業務を平常化させていきます。
ものづくり企業であればその業種は問いません。自社正社員を譲り受け工場に配属
M&Aの対象業種は製造業全般です。一般的には、同業他社や上流・下流工程にある企業を想定する場合が多いのですが、私たちはものづくり企業であればその業種は問いません。
製造拠点については、金属、木材、プラスチックなどどんな領域でも、工場を所有してものづくりをされている会社様に対しては興味を持たせていただきます。譲り受け後は、私たちが現場において大切だと考える2つの軸――「技術の軸」「心の軸」をもって最善のシナジー効果を図ります。
三陽工業のこれまでのM&A成功例に、レーザー加工会社の譲り受けがあります。既存事業である研磨や製造派遣と直接の関係性はありませんでしたが、私たちの想いに共感していただき、譲渡していただきました。配属された自社の中核人材がゼロから現場を再出発させ、「昨日の自分よりもより良い自分」という熱意によって工場は成長し続けています。
一方、製造派遣事業については、立地する場所や統括するエリアを重視しています。営業拠点の近くに製造拠点があることによる相乗効果は大きいからです。
三陽工業グループとして複数の業種があることは、「ものづくりの総合商社」としてお客様企業に付加価値を提供できるだけでなく、共同購入や料金交渉の点でも大きなメリットがあります。会社が強くなり、働く人が元気になり、それぞれの人生が豊かになる。「日本の製造現場を元気にする」という私たちの目標に共感いただき、ぜひご応募いただきたいと思います。