ブリーズベイホテルが日本各地のホテル・旅館を承継公募 ブリーズベイホテルが日本各地のホテル・旅館を承継公募

    • 2019年3月13日 (水) 〜 2019年7月31日 (金)
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訪日外国人旅行者数の急増により、バブル期の建設ラッシュのようにホテル建設が盛り上がりを見せるなか、地方圏を中心に事業の縮小・廃業に追い込まれているホテル事業者が増えています。今後多くのホテル・旅館が廃業する可能性があり、地域経済に大きな損失が出ることを危惧しています。今回、後継者不在に悩んでいる全国のホテル・旅館を募集し、業界全体を支えていきたいと思い、公募企画の実施に至りました。

ブリーズベイホテル株式会社 ロゴ
ブリーズベイホテル株式会社

ブリーズベイホテル株式会社(以下、ブリーズベイホテル)は、2004年の創業時、「ブリーズベイホテル RESORT&SPA」(横浜)、「市川グランドホテル」(千葉)という2つのシティホテルの譲り受けからスタートしました。現在では全国120軒のホテル・旅館を譲り受け、継続運営を実現するまでに成長(2019年3月1日時点)。地方都市の歴史あるホテル・旅館を、数多く譲り受けています。そして、これらの施設は同社と地元の従業員が共に、お客様に愛されるホテル・旅館の継続運営を実現しています。

承継公募を実施する企業の想い

ブリーズベイホテル株式会社 代表取締役 津田則忠
津田 則忠(つだ のりただ)
ブリーズベイホテル株式会社 代表取締役

1970年3月生まれ、東京大学法学部卒、デューク大学大学院MBAを取得。農林水産省へ入省。マッキンゼー・アンド・カンパニー、企業再生会社にて再生ビジネスの研鑽を積み、ホテル・旅館の譲り受けと運営を行うブリーズベイホテル株式会社を創業。現在122軒(国内120軒、海外2軒)のホテル・旅館の譲り受けと運営を手掛けている。

全国120軒の譲り受け・承継実績を誇るブリーズベイホテルが考える事業承継のかたち

ホテル・旅館は、お客様への提供価値を高めることがなによりも重要

ホテル・旅館業界は、バブル期以降では最大の、新築ホテルの建設ラッシュを迎えています。一方、その陰で事業を縮小・廃業するホテル・旅館も増えてきているのが現状です。特に地方圏のホテル・旅館で、その傾向が顕著であると、私は考えています。

その背景としては、後継者不在、従業員の高齢化、人手不足、低収益などの問題が挙げられます。しかし、こうした課題を抱えているホテル・旅館のなかにも、実は継続的に運営していけるポテンシャルを秘めた施設は日本各地にたくさんあります。私たちは、そういったホテル・旅館を承継し、提供価値を高め、お客様に支持され続ける施設にすることで、日本のホテル・旅館業界を盛り上げていきたいと考えています。

ブリーズベイホテルによるホテル・旅館の譲り受けと継続運営の手法は極めてオーソドックスです。多くのホテル・旅館の譲り受けと運営で培ったノウハウを生かしながら、お客様に喜んでいただけるところに時間とお金を投資することで、お客様への提供価値を高めながら運営の安定化を実現します。運営が苦しいホテルや旅館は、お客様への提供価値を高めるための投資ができません。

例えば、旅館の客室の畳が擦り切れていてすぐにでも直したくても、費用がなく、そのまま運営せざるをえなくなります。また、お客様が楽しみにされている食事も、今まで使えていた食材が使用できなくなり、品質が担保できなくなるなど、お客様の満足が得られない状態になります。ホテルや旅館の経営者や従業員の方々は、お客様の喜ぶ顔が見たいと真剣に考えて運営をしているにもかかわらず、気持ちよくサービスを提供できないことに悩んでいるケースが多いのです。

ブリーズベイホテル 写真1

グループだからこそできる運営の効率化

ブリーズベイホテルでは、ホテル・旅館を譲り受けた後、ノウハウの活用と資金の注入をしながら、運営の効率化にも取り組んでいきます。往々にして、ホテル・旅館はお客様の目に見えないところでコストがかかっています。例えば、水道光熱費・保険・設備点検といった固定費です。1軒や数軒での展開では、こうしたコストの相場感(適正なコスト)が分からないケースが多いようです。グループだからこそ相場感が分かり、また、ノウハウや知識があるため、お客様に提供するサービスの品質を落とさず、コストを大幅に下げることが可能なのです。抑えられるコストは抑え、その分をお客様や従業員へ還元していくよう取り組んでいます。

その他にも、ホテル・旅館の経営者や支配人は本来、孤独で、誰かに気軽に悩みや相談ができないものですが、ブリーズベイホテルは支配人同士が日本各地でつながっています。ホテル・旅館運営のノウハウや悩みを共有し、一緒に課題を解決していける「仲間」がいることも大きな魅力の一つです。

理想は、地元の従業員がリーダーとなり、ホテル・旅館を運営していくこと

承継における私たちの方針は、「グループの恩恵を受けられる部分は使ってもらい、今までの良い部分(そのホテル・旅館の強みやサービス)はそのまま残していく」です。理想は、地元の従業員がリーダーとなり、ホテル・旅館を運営していくことです。承継後には、おおよそ3〜6カ月の期間をかけて、ブリーズベイホテルのノウハウを従業員の方たちに伝え、一緒に実践していきます。基本的には以前から働いている従業員の方たちが運営を行い、お客様に愛されるホテル・旅館創りを担います。

ブリーズベイホテル 写真2

ブリーズベイホテルの事業承継・譲り受けの歴史

ブリーズベイホテルは、2004年7月の創業時、2軒のシティホテルの譲り受けからスタートしました。その後もホテルや旅館を譲り受け、全国120軒の宿泊施設を運営する企業へと成長してきました。旅館・シティホテル・ビジネスホテル・リゾートホテルといったさまざまな形態の宿泊施設の運営を安定化させた実績を受けて、約10年前から後継者不在のホテルや旅館から事業承継の相談が届くようになり、これまでに複数の宿泊施設を承継しています。

ブリーズベイホテル譲り受け・承継実績
ブリーズベイホテル譲り受け・承継実績実績

地域で愛されているホテル・旅館の歴史を守りたい

前述のように、ホテル・旅館業界は事業の縮小・廃業が増加傾向にあります。私は、特に後継者不在問題は、業界のなかで大きな課題であると捉えています。2017年に、独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施した調査では、ホテル・旅館業界の50.6%が「後継者が決まっていない」という結果が出ています。2017年のホテル・旅館の施設数49,024軒より推計すると、約25,000軒もの施設が後継者不在問題を抱えています。今後、事業承継が円滑に進まない場合、地域で愛されているホテルや旅館が廃業し、地域経済や地域の雇用にも影響を及ぼす可能性があります。

全国のホテル・旅館の承継を1軒でも実現したい。このような想いで、私たちは今回の公募企画を実施しました。

過去の承継実績
富山県で長年愛される老舗旅館「永芳閣」

氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣 女将 平田淑江
平田 淑江(ひらた よしえ)
氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣 女将

富山県氷見市で創業より約80年続く老舗旅館、永芳閣は1937年7月に料亭として創業。名物である氷見の寒ブリを中心としたお料理や、きめ細かなサービスが味わえる北陸で人気の老舗旅館。2014年8月にブリーズベイホテル株式会社に旅館を譲渡したが、名称は創業時から変わらず「永芳閣」として運営している。

老舗旅館の女将が第三者への承継を決断した理由と、想い

経営者であった兄の病気を機に決断し、ブリーズベイホテルに譲渡

旅館の経営者であった兄が病気になり、治療と運営の両立は難しいと判断して、旅館を譲渡することを考えました。譲渡に際しては、ただオーナーが変わればよいというわけではなく、今提供しているサービスの質を落としたくない、従業員の雇用も継続したいと思っていました。また、今まで提供していた価格帯より下げて運営してしまうと、周りの宿泊施設とも一線を画せない。それは地元である氷見のためにもならないと思っていたなかで、さまざまな条件がマッチしたオーナーがブリーズベイホテルでした。

従業員に譲渡のことを話すと驚かれましたが、旅館を譲渡するということは私自身、人生で初めてだったので「今後どうなるんだろう」と正直不安な気持ちもありました。決断してから実際に譲渡するまでは、約半年間という期間でした。

ブリーズベイホテルのノウハウによって承継と収益化を実現

譲渡後はブリーズベイホテルが持つ予約システムの導入や、よりお客様と接点を持てるような人材の配置といった全社共通のノウハウ・仕組みを導入していきました。

それまでなかなか手をつけられなかった本館のリニューアルも行い、よりお客様に快適な客室・サービスが提供できるようになりました。全てをブリーズベイホテルの仕様にするのではなく、人気の地域の旬な魚を生かしたお料理は以前のままといった永芳閣らしさを残した運営をしています。

永芳閣 写真1

事業承継を家族で抱える時代から、未来を考えるための第三者承継を選択する時代へ

ホテル・旅館業界の後継者不在問題は深刻だと思っています。私は兄が病気にならなければ譲渡を考えることはありませんでした。ホテル・旅館は、家族で営んでいることが多いと思いますが、創業家でいつまでも続けられるのであればすばらしいことです。子に継いでもらえたらと考えている経営者も多いと思いますが、必ずしもそれがかなうわけではありません。私自身、「自分の祖父が一生懸命つくりあげてきたものを大事に残したい」と思っていましたが、「永芳閣という氷見に生かされている宿を未来につなげられる」のであれば第三者への譲渡も検討すべきだと考えていました。

また私は「永芳閣に関わるひとが幸福に、また利益を出すために仕事ができるか」が大事だと思っています。実際に、譲渡以降、お客様の満足度と運営も改善し、以前にも増して楽しく仕事をしています。

事業承継を家族で抱えきる時代は終わったと思います。第三者へ承継するという選択肢も、未来を考えるうえで持っていてよいと思います。悩んでいる経営者の方がいらっしゃいましたら、第三者への譲渡も検討してみてはいかがでしょうか。

募集領域

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    全国各地で愛されているホテル・旅館

    • 全国
    • ホテル・旅館

    お客様に愛されているホテル・旅館を大切に引き継いで運営していきたいと考えています。旅館・シティホテル・ビジネスホテル・リゾートホテルなど、施設形態は問いません。ブリーズベイホテルの想いに共感し、一緒に成長することを望まれている企業・オーナー様からのお問い合わせをお待ちしております。

公募の流れ

  • 公募の流れ1
    企業情報や
    特徴を登録
  • 公募の流れ2
    登録内容をM&Aサクシード
    運営事務局が確認
  • 公募の流れ3
    ブリーズベイホテルへの連絡が
    可能になります

・匿名のまま登録や応募、メッセージのやりとりが完全無料でできます。
・希望しない限り社名が公開されることはないので、安心してご利用いただけます。
・興味をもった他の譲り受け候補企業からもメッセージが届くことで、事業承継の選択肢が広がります。

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