数社と話を進める中、小野写真館以外は4室という規模の小ささをネックに感じる一方、小野さんは「4室だからいい」とおっしゃってくれました。
また「温泉旅館の経営」と「これまでの写真の技術やブライダルのおもてなし」の間で相乗効果を創り出す新しいビジネスに、「今までにない咲楽の利用方法だな」と非常に興味を持ちました。

小野写真館の企業理念は「笑顔、幸せ、感動」。咲楽が大切にするのは「お客様に感動を与えること」。非日常的なしつらえや空間で、お客様に我々のおもてなしで感動していただく。お客様に感動を与える事業という点で一致していると思いました。
そして、何より小野社長の新たな挑戦に心を打たれると同時に、より咲楽を活かして発展させていただけるのではないかと期待したのです。

経験を積んだエンジニアが多い点が評価され、16社からオファーを受信しました。
譲渡先を選ぶために重視したのは企業文化。社風がガラッと変わると離れてしまうメンバーもいるのではないかと危惧していました。 今すごく自由にさせてもらっており、アガルートへのグループインは正解でした。

M&Aを経て、組織として充実しました。既存のSES事業に加え、グループ向け開発チームもでき、事業の柱が二つになりました。
安定部門があることで若手を採用して育てられるようになります。エンジニアが採用しづらい今、教育という土台ができたことは嬉しいです。
また、次のリーダー候補が育ち、開発プロジェクトの指揮を取り始めてくれています。これもM&Aの大きな成果と言えると思います。

明治元年創業で、2021年に70代父からバトンを引き継ぎ、私で6代目蔵元になります。地元向けの日本酒造りが中心ですが、クラシックを聴かせて醸造した「モーツァルトシリーズ」など、「軸足はずらさず、片足は遊び心があっていい」というのが社風です。
売上げが右肩下がりななか、地銀さんのすすめでM&Aを検討することに。
しかし酒蔵業界は狭く、地場の酒蔵さんを提案されて、お互いそれはやりづらいなと。

会計士さんのすすめでM&Aサクシードに登録したら、色々オファーがありました。
物流、農業、輸出入、地方創生、不動産、ギフト、ECなど業種も様々、地域も関東、関西、北信越や九州など全国から届きました。
その中において、竹内さんには「一緒にやるぞ！」という意気を感じました。